ラウンジリザードのロロピアーナセットアップは10万円の価値アリ

黒のセットアップが欲しい。セットアップとはもちろんジャケットとスラックスのことです。男なら誰しもそう思うはず。この記事ではイタリアの高級生地メーカーの生地を使った、コスパ最強の「男の一張羅」を紹介したいと思います。

流行に左右されず、スタンダードを追い続ける「ラウンジリザード

https://goo.gl/sBX8H3

ラウンジリザード / Lounge Lizardをご存じでしょうか? 八重樫学氏がデザイナーを務める日本のブランドです。

1998年にブランドがスタートしており、ブランドの代表アイテムには、黒のスキニーデニム、色落ちしたスキニーデニム、軍服をもとにデザインされたアイテムである、ミリタリーアイテムがあります。

(著者が持っているノンウォッシュデニム。いつまでも使える定番品)

ラウンジリザードには、「奇をてらった」アイテムがほとんどありません。デザイナーが中心となって服作りを進めていくブランドをデザイナーズブランドといいますが、デザイナーズブランドにはトレンドを追い求め、流行の最先端を行くブランドが多いものです。

ところが、ラウンジリザードはそんなことをしません。一環として「こんな男がかっこいい!」といった理想像を追い求め、ブランド設立以来、そういった提案を続けてきました。

だから、ラウンジリザードは「定番」にものすごく強い。スキニーデニム、ジャケット、スラックスをどのように作ればかっこよく見えるかを「知って」います。

一度着てみて欲しい!「ラウンジリザード」のセットアップ

そして、今回紹介するのはロロピアーナのセットアップ。

結婚式の2次会など、「これぞ!」という場面で、男なら必ず必要となってくるのが、黒のセットアップですよね。できれば冠婚葬祭にも使えて、普段使いもしたい。 そんな贅沢なニーズに対応するのが、今回紹介する 「LORO PIANA SUPER 130’s 2B JACKET」 「LORO PIANA SUPER 130’s TROUSERS」 の2点。

「LORO PIANA /ロロピアーナ」はイタリアの高級生地メーカーのこと。ロロピアーナ社も自社でジャケットやスラックスを販売していますが、丈が長い「ビジネスジャケット」がほとんどであり、これでは普段使いすることは難しい。

私が強調したいのは、「最高級の生地メーカーの生地」を使って、「最強にシルエットにこだわり尽くしたブランド」が、ジャケットとスラックスを作っている、ということ。ロロピアーナの生地を使って、この価格のアイテムはほとんど見かけません。

このジャケット、是非お店に言って試着してみて下さい。腕周りの細さ、洗練されたシルエットに驚くはずです。

ハンガーにかけたとき、人の形に沿ってつくられたアイテムは、ハンガーにかけると、シワが寄ります。ちゃんとシルエットを考えてアイテムを作り込んでいることが分かります。

かく言う私は学生で、ラウンジリザードの直売店にもともとスラックスのみを買うつもりで行ったのですが、「どうせなら」 と思い、ジャケットも試着してみました。 鏡を見た瞬間、「なにこれ、超かっこいいじゃん!」と思ったのです。

価格は、税込でジャケットは6万4800円、スラックスは2万7000円と、上下で9万オーバーするジャケットなのですが、クレジット分割払いで買うことにしました。……というくらい、人を魅了するジャケットなのです。

また、販売されているアイテムの中でオススメなのが、「ノッチドラペル」のモデル。襟の部分が立った「ピークドラペル」は、ドレスシーンに向いており、普段使いも視野に入れるならノッチドラペルがおすすめです。シーズンごとにピークドラペルとノッチドラペルのいずれかが販売されているので、一度調べてみることをオススメします。

(ノッチドラペルのモデル)

ただ1つだけ難点がある

これだけオススメしておいてですが、ただ1つだけ難点があります。

このセットアップですが、「SUPER 130’s」の糸を使っています。詳しい説明は省きますが、「SUPER ◯◯’s」の◯◯の数字が大きければ大きくなるほど、細く、ツヤのある糸になります。ジャケットを見てもらえればわかりますが、とてもツヤのあるジャケットです。

しかし、糸が細いぶん、その生地はもろくなっていきます。1年前購入したスラックスで、週に2回ほどはいていましたが、お尻の部分にややスレが見られます。

(著者のアイテム。ポケットより右の部分が少し擦れています)

この点だけがこれらのアイテムな残念なところです。

最後にサイズ感を。174㎝、59㎏の著者でサイズ1です。ただし、私は足と腕が細く、タイトなサイズ感が好きなので、ギリギリ着れています。参考までに、サイズ1(S)ですが、肩幅39、身幅44、着丈66,、袖丈61(単位は㎝)となっています。

まとめ

上下で10万もするジャケットですが、「男の一張羅」として、とてもオススメできます。計算されつくされたシルエット、驚きのコスパ。ぜひ試着だけてもしてみて下さい。生地のもろさだけを除けば、最高のジャケットです。