マークジェコブスのデニムジャケットをレビュー。袖丈が長いデニムジャケットは着こなしが簡単

今回、下北沢の古着屋NEW YORK JOEにて6800円(税込)で購入したMARC JACOBSのデニムジャケットを紹介します。筆者はもともとデニムジャケットが苦手で、「どうやってもしっくり着こなせないな」と思っていました。

ところが、このデニムジャケットは自分なりに納得いく着こなしがしやすく、筆者のお気に入りのアイテムの一つに。それらを踏まえてデニムジャケットの考察も交えて、このアイテムをレビューします。

デニムジャケットが苦手な理由

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デニムジャケットとは、もともとデニムパンツ(ジーンズ)に合わせるために作られた労働用上着です。リーバイスが有名であるようにアメカジの代表的なアイテムと言え、そのようなコンテクストを知った上でコーディネートを組むとうまく行きやすくなります。

しかし、普通にアメカジ的なファッションをイメージしてコーディネートを組んでもうまくいきません。その理由はアメリカ人と日本人の体格差にあります。デニムジャケットがサマになっている海外のファッションスナップを見ると、たいてい筋骨隆々、足が長く顔が小さいといった特徴があります。

それに比べて日本人は、腕が細く胴長短足、顔も大きく、体型にハンデがあります。体型に難があり童顔で幼く見られがちな日本人は、アメリカ人と同じように服を組み合わせても、サマにならないのです。

 

そこで「大人っぽさを足すアプローチ」が必要になるのですが、「高級感のある、艶のある素材を使ったデニムジャケット」が条件になります。そして、その条件をこのデニムジャケットは満たしているのです。また、デニムジャケットの着こなしづらさのもう一つの原因があります。それは着丈の短さです。

丈が短いと腰の位置を隠すことができず、自分の腰の位置を強調することになります。胴長短足の日本人にとっては短足がバレてしますので、はなかなかハードルが高いアイテムです。また、この丈の短さは、サイズアップすればいいというものでもありません。

サイズアップすると、もともとカジュアルなアイテムが更にカジュアルな印象になってしまいます。つまり、デニムジャケットは、「自分にあったサイズのものを選ばないとダサく見えるが、そのようなものは既製服で見つけることは難しい」というジレンマを抱えていることになります。

さて、このような「着こなしづらさ」を抱えているデニムジャケットですが、それを踏まえてMARC JACOBSのデニムジャケットは着こなしやすい理由について詳しくみていこうと思います。

MARC JACOBSのデニムジャケットの良さ

まず一つ目は、生地の高級感です。普通のデニムジャケットは感触がガサガサしているものですが、こちらは触っても生地がサラサラしています。スーツは高級と言われるものほど生地に使われる糸が細く、表面に艶があります。このデニムジャケットも同様におそらく細い糸を使っているのでしょう。コットン100%ながら表面に艶があり、大人っぽい印象です。

また、作業着に由来している説得力のあるデザインも魅力的。肘の曲げ伸ばしにできるシワによる色落ち、ポケットの部分の汚れたようなデザイン、肩周りなど伸びやすいところの色落ち、その他にも様々なところに「作業着として使った服」といったデザインが施されており、嘘っぽさのない説得力のある服になっています。

(ここにも色落ちデザインが)

また、「デニムジャケットはサイズ感が難しいから合わせづらい」問題もこの服なら解決されます。なぜなら、もともと袖が長く、「ダボッとした印象を与える」ために作られたデザインなので、着丈の長さもあり、腰位置が露わになることもありません。

羽織るだけでダボっとした雰囲気がだせるので、デニム特有の着心地の悪さもなく、気軽に着ることができます。着丈65㎝、袖丈67㎝、身幅57㎝。ちなみに、ユニクロのデニムジャケットはXL~4XLまですべて袖丈は64㎝です。いかに袖が長いかわかりますね。

その他の細かいディテールは、ポケットは左右に2つ、胸ポケットも2つ。アウターのジャケットとして標準的です。源流をしっかり踏襲した上で袖を長くするというデザインは、さすがルイヴィトンのデザイナーを務めたデザイナー、マークジェイコブスといえます。

デニムジャケットながらに高級感があり、源流を意識した説得力のあるデザインをしながら袖を長くすることによって独自さ、存在感を出したMARC JACOBSのデニムジャケット。デニムジャケットをうまく着こなすヒントが伝わっていればうれしいです。

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