マルジェラのツイストリングはどうしても惹かれてしまう逸品

ファッションシーンにおいて現在、トレンドの主流であったノームコアが徐々にマス層にまで認知され定着し、世の中のファッショニスタたちはオシャレを求め、次のトレンドを追求しています。ノームコア=シンプルなスタイルの脱却を図るために装飾性が今後のトレンドの大きなキーワードになっています。

装飾性とは洋服自体に柄や色を使ったアイテムを取り入れるという意味だけではなく、文字通りアクセサリーなどで自らを装飾することです。シンプルなスタイルとの差別化に有効なテクニックです。これからのオシャレは少し派手めなファッションが気分になっていきます。

ただし、いきなりアクセサリーを身につけるのがオシャレといわれてもネックレス、リング、ブレスレットなど様々な種類がある中で一体どれを使い、どんなデザインを選ぶべきか難しいですよね。

そこで今回は、アクセサリー選びの参考になればいいなと思い、オススメアイテムとしてアクセサリーの代表格であるリングから個人的に愛用しているメゾンマルジェラ(maison margiera)ツイストリングについて紹介します。

このアイテムのデザインなどを掘り下げていく中で、自分の好みのデザインをイメージしてアクセサリーを選ぶ際のヒントにしてみてください。

海外デザイナーのデザイン性  


http://u0u0.net/FhbS

maison margiera:メゾンマルジェラというブランド、ファッション好きであれば聞いたことがあるかと思います。パリコレ。奇抜。退廃的。私たちが日常的に着用するファッションとは異なる、非日常感が溢れ出ている独特な雰囲気を持つ唯一無二のブランドです。

立ち上げたデザイナーはメディアへ一切露出のないマルタン・マルジェラというミステリアスな人物です。反モードを掲げた彼はそれまでのファッションの固定概念を壊し、昇華させ、服の本質的な価値に迫るファッションを作り上げました。

今回紹介するリングは、マルジェラのエッセンスを凝縮したようなアイテムです。インパクトはありながらなぜか悪目立ちせず着けやすい。

その魅力をデザイン性から紹介していきます。

ツイストリング、その名の通りリングを捻ったようなデザインになっています。  デザインのあるリングは大抵がモチーフが彫ってある、石が埋め込まれている、色を使っているなど分かりやすく表面上で装飾が施されています。もちろんそれが悪いことではなくオシャレなものも存在します。ただ分かり易すぎるデザインは比較的安っぽく、悪目立ちしてしまい着けづらさに繋がりやすいです。

このアイテムは装飾のないシンプルなリングを一度捻っただけ。シンプルなリングをシンプルに加工しただけなのですが、他にはないデザインにしてしまう。誰しもが考えられそうで考えつかないデザインに、マルジェラというブランドの圧倒的なデザイン性が感じられます。見た目的なインパクトはありつつ、シンプルで洗練された潔さがちょうどいいバランスで感じられます。

トップブランド:マルジェラの意匠  

 

マルジェラの特徴にカレンダータグがあります。ほとんどのアイテムの裏側に縫い付けてある数字の並んだタグです。これは数字がブランドのコレクションラインを表していて、シャツやカットソー、カーディガンなど被服類は後ろ身頃に白糸で縫い付けてあります。

またシューズやアクセサリーなどにはアイテムそのものに刻印がされているマルジェラの証のようなデザインです。現在はアイテムの背面から覗くその白糸がマルジェラのアイテムのアイコンの一つになり、マルジェラを認知させる魅力にもなっています。

本来はブランドネームに惑わされず服そのものの価値を知ってほしいという考えのもと、タグを手軽に取り外せるようにした仕様のようですが、その白糸ですらかっこよくなっちゃったんだから付けっぱなしもしょうがないです。

例に漏れず、このリングにもマルジェラ独自のデザインが刻印されています。

このように、捻り部分に10から16の数字が刻印されていて「女性と男性のためのアクセサリーコレクション」の意味を持つ11が丸で囲まれています。余計なディテールを追加せずに、ブランド独自のきちんと意味を持つ数字がアイテム自体の説得力、雰囲気、程よいデザイン感を表現しているのです。

また、分かる人は分かるマルジェラ唯一のデザインとそれを身につけている優越感は理論を越えて感じるものがあります。

真鍮だからこその説得力  

素材についてです。

アクセサリーに使われる主な素材として、シルバーがあります。シルバーで作られているアイテムは新品同様に輝きが長く続きやすく、それが魅力的ではあります。

一方、このアイテムには真鍮という素材が使われています。真鍮は水分で変色します。着用し続けると写真のように燻み、ブロンズ色になっていきます。レザーと同じように経年変化をするのです。

まるで長く時を重ねたアンティークリングのように、リング自体の説得力がより増してきます。その結果嘘くささがなくなり馴染みやすく着用しやすくなっていきます。  マルジェラというブランドの持つ退廃的な雰囲気とも相まってリング自体の魅力が着用する度に増していく、そこに永く身につけたくなる理由があるのです。

サイズ選びにご注意を  

個人差はありますが、海外ブランドのアクセサリーに多く見受けられる注意点が、サイズ感です。マルジェラのリングサイズ表記も海外サイズのため注意が必要です。

今回のリングはXS、直径2.3cmで、最も小さいサイズを中指に着用しているのですが、少し緩いです。(身体は大きく指は細めの筆者、リング適用サイズ13号)

対策としてこのように目立ちにくいシンプルで細いリングを重ね付けして対応しています。他にはサイズを直すことのできる専門店もあるようなので、リング重ね付けが気になるようであればそちらもオススメです。

今後のトレンドに乗って行こう

今回ご紹介したツイストリング、販売価格は3万6800円(+税)。16SSのアイテムなので今は入手困難ですが、ぜひ参考にしてみてください。

装飾過多ではない、自分の好きなデザイン、そして少し素材にも注意してみてみると選ぶべきアクセサリーが見えてきます。

私自身も体感しているのですが、アクセサリーを身につける人が加速度的に増えてきています。また、そんなファッションが気分ではないでしょうか。やりすぎないアイテムを上手く選び、トレンドを楽しんでいきましょう。

やまざきさん

この記事を書いた人

やまざきさん

身長182cm 体重77kg 靴27.0cm

綺麗なファッションが好き。メガネが好き。インテリアが好き。美味しいものが好き。ゲームも好きだし漫画も好き。