マーカウェアのワイドテーパードパンツは値段以上の価値あり!

ジャストサイズ~タイトめのシルエットが主流だったトレンドは収束し、流行はだんだんとリラックスシルエットへと移行しつつあります。

MARKAWARE(マーカウェア)のオーガニックウールトロピカルフロントプリーツクラシックフィットトラウザーは、トレンドのリラックスシルエットながら、野暮ったく見えない工夫が多くされていて調和の取れたバランスの良い仕上がり。

トップスに何を合わせてもサマになり、簡単にコーディネートにトレンドを取り入れることができます。詳細をみていきましょう。

生地感もデザインも文句なしの仕上がり!万能エースのボトムス!

まずはシルエットについて。冒頭で触れたようにゆったりとしたリラックスシルエット。細身のスーツスラックスのような堅いイメージは無く、程よい抜け感があります。しかし、ただゆるいシルエットであるだけでは、コーディネート次第では野暮ったくなります。本アイテムに野暮ったさ回避する工夫が3つあります。

まず1つ目は100%オーガニックウールを使用していることです。このウール生地のツヤ感により、ルーズな印象を感じることはありません。またテロンとした柔らかい生地で強い落ち感があるため色気のある表情を持っていますね。

2つ目は軽くテーパードされていることです。このテーパーにより足元が余計にダボつくことがなくちょうどいいバランスのクッションで履くことができます。

3つ目にアウトタックではなくインタックが採用されていること。タックとはパンツの前面に施されている生地の折返しのことで、単にタックと聞くと思い浮かべるのはアウトタックのほうかと思います。対してインタックはアウトタックとは逆の方向への折返しのことです。

アウトタックは外に向けて折り返すことで腰回りが広がりゆとりのある表情を持っており、逆にインタックは内に向けて折り返すことで腰回りの広がりを抑えすっきりした表情を持っています。

以上のように、ツヤのあるウール素材、軽いテーパード、インタック、の3つの要素を以ってリラックスシルエットながら野暮ったくないスタイリッシュなアイテムに仕上がっています。これ1枚で様々な要素が調和しており、他のアイテムがごくシンプルなものであってもサマになる非常に便利なアイテムです。

次に、本アイテムには本体と同色のリングベルトが付属しています。バックルの色はシルバーで、形はスクエア。このベルトは一般的なベルトに比べて長いものとなっており、そのままベルトループに通すも良し、全ては通さずに腰に垂らすも良しという、このアイテムの表情を変化させることのできるパーツ。

コーディネートによってベルトでアクセントを加えるかどうかを選択できるところも使い勝手の良さにつながっています。サイズについて、普段Mサイズを着ている方はサイズ1(Mサイズ相当)がジャストサイズになります。先程裾のクッションについて少し触れましたが、筆者(172cm、普段選択するのはMサイズ)がサイズ1を試着した際はクッションができずくるぶしがごくわずかに見える程度の丈でした。

しかし、筆者はワイドパンツとして使用したかったためサイズ2(Lサイズ相当)を選択しました。リラックスシルエットのテーパードスラックスとして使用したいのであればサイズ1、筆者のようにワイドパンツとしての使用をしたいのであればサイズ2、というようにサイズで用途を選べる点も本アイテムの良さであると思います。

展開色は、筆者が店舗で確認できたのはブラックとネイビーの2色でしたが、調べてみるとストライプの入ったタイプを2種類あるそうです。筆者は前述の通りワイドパンツとしての使用のため、印象がおもくなりすぎないようにネイビーを選択しました。本記事下部のURLはネイビーのものが見つけられなかったためブラックのものとなっています。

着心地良し!ケアはドライクリーニングで

使用感について、本アイテムは単にウールというだけでなくトロピカル素材でできています。トロピカル素材とはサマースーツにも使用される素材で、暑さに対応した生地の織り方となっており軽さや通気性の良さが特徴です。そのため着心地が非常に軽く、通気性も良いため暑い日でも快適に過ごすことができます。

また裏地にはキュプラが、下腹部から膝上まで使用されています。キュプラも吸湿性や放湿性に優れ、暑さへの対応力に一役買っています。サラサラとした肌触りを保ってくれるため、歩く際や着脱時における肌への吸着の不快感がない点が細かい部分ではありながら嬉しい点です。

シワについて、スーツ等のウールの服と同等のシワの付きやすさであると感じました。ウールはコットンやリネンに比べてシワに対しての復元力が強いため、使用後はパンツハンガーに吊るしておけば自然とシワが伸びてある程度元に戻ります。

ケアについて、素材にウールやキュプラが使用されており、家庭での洗濯は原則不可能です。弱めのドライクリーニングであれば可能であるため、シーズン終わりや汚れが気になる際にはクリーニングに出しましょう。

価格含め総評

価格は3万6000円(+税)。価格だけ見れば非常に高価ですが、トレンドのリラックスシルエットでありながら野暮ったさを感じさせないための工夫がいくつも施されており、構成する素材の良さや着心地の快適さまで加味すると納得の値段だと思います。

最後に、本アイテムを購入する際の注意点ですが、筆者が店舗に行った際には既にシーズンの変わり目で在庫がほとんど残っていない状況で、本記事がアップされる頃には購入不可である可能性が高いです。しかし、接客していただいたスタッフの話によると、次のシーズンには本アイテムの生地がフランネルになったバージョンが発売されるそうです。

しあ

この記事を書いた人

しあ

身長170cm 体重65kg 靴26cm

モノトーンやダークトーンの落ち着いたコーディネートばかりだったため、最近のテーマは「脱地味」。服はまだまだ勉強中。