MARNI(マルニ)とPORTER(ポーター)について
MARNI(マルニ)は、1994年にイタリアで立ち上がったブランドで、PRADAやFENDIも参加するミラノコレクションにも参加しています。当然、価格帯は高額で、例えば、スニーカーは7~8万円、カットソーは4~5万円、ニットが7~8万円、アウターであれば20万円以上します。
お値段はまるでかわいくない、いわゆるハイブランドです。しかしながら、コレクション画像を見てもらえればおわかりのとおり、色使いがとても特徴的でとてもかわいらしいブランドです。続いて、PORTER(ポーター)は馴染みのある方も多いでしょう。
日本のブランドで吉田カバンという鞄メーカーから立ち上げました。1962年創業なので、MARNIよりも歴史があります。「一針入魂」を掲げ、品質には定評があるうえに、PORTERであれば修理を受けてくれることから、多くのビジネスマンが愛用しています。
さて、今回はそんな両ブランドがコラボしたヘルメットバッグです。コラボならではのこだわりの点がいくつか見られました。
コラボゆえのこだわりポイント
そもそもヘルメットバッグとは、アメリカ空軍のパイロットがヘルメットを持ち歩くために作られたバッグで、マチはないのですが、ヘルメットを収納するものなので膨らむように作られています。デザインとしては、前面に2つの大きなポケットがついているのが特徴です。

(ヘルメットバッグ全体・前面)
まず、目が行くのは柄と色味。PORTERはオリジナルブランドでもヘルメットバッグを作っていて、TANKERというシリーズは人気があり、表地は黒で裏地はオレンジ、柄は無地というデザインです。それと比較すると、かなり刺激的なデザインです。
幾何学柄で、鮮やかな青、スモーキーなカーキ、黒という色使い。この色の組み合わせはMARNIというブランドならでは。この色の組み合わせはそうそう見かけるものではなく、センスを感じます。海外ブランドならではといった印象でしょう。
また、色の面積としては、青が一番多く、次にカーキと黒といった具合です。実はこのバッグ、1点ものとなっており、バッグによって色の位置や形が異なります。ただ、MARNIの店長曰く、どのバッグも「青」が一番大きな面積を占めるようになっているということでした。

(ヘルメットバッグ全体・背面)
前述したPORTERで出しているTANKERのヘルメットバッグと比較してみると、色使い、柄使いといったデザインの他にもこだわりの部分が細かなところで見られます。ジップの持ち手はMARNIのブランドロゴがあしらわれたレザーになっていて、ジップはシルバーからゴールドに変更されています。
ストラップをつけるパーツもプラスチックから金属に変更されています。全体的に高級感を押し上げるように変更となっています。また、サイズ感はW380×H490×D50と、PORTERで出しているヘルメットバッグよりも一回り小さいサイジングです。
それでも容量は大きく、持ち運ぶようなサイズ感のPCは問題なく入ります。機能面でヘルメットバッグはかなり使い勝手が良いです。ちなみに内部の作りとしてクッション性があるので、PCを入れて持ち運ぶ場合でも安心感があります。ブランドのタグはPORTERのものとMARNIのものが上下に付けられています。

(ジップはゴールド、持ち手はレザー)

(ストラップ接続部のパーツは金属製に変更されている)

(両ブランドのタグ)
大きなポケットを前面に備えた点や、マチのない構造等、作りの面では原型のヘルメットバッグに準じたものとなっています。ストラップも備わっており、手持ちでもショルダーバッグとしても利用できる2WAY仕様です。


(フロントの大きなポケットはボタン式)

(内側にも大きなポケットが2つ)

(内側にはジップ式のポケットも備えられている)
素材はナイロンですが、撥水・防水加工がされているわけではないので、雨の日に利用する場合は防水スプレーを予め使用しておいた方がいいでしょう。
実は高コスパ!?
価格は、4万6440円(税込)です。正直、高いなぁとは思いました。しかしながら、鞄専業メーカーのPORTER製のバッグであり、品質は高いです。縫製もしっかりとしており耐久性は高いことから、長く使える逸品となるでしょう。
ハイブランドのデザイン性に加え、鞄専業メーカーの品質が保証されていること、ヘルメットバッグの機能性を考えると、実はコスパが高いと言えます。また、冒頭でも記載した通り、MARNIブランドの商品はかなり高めの価格帯なので、その中ではまだ購入しやすい価格に設定されていると思います。
そして、このシリーズは実は第12弾まで続いている人気シリーズです。ここで紹介しているものは第2弾のもの。シリーズが続く限りは、過去にリリースされたものも製造し続けている様です。なので、第2弾のものがどうしてもよければ、お店に行って店員さんに相談してみてください。しばらく待てば、入手できる可能性があります。
コラボがアツい時代
昨今のファッション業界はブランドのコラボが熱いです。UNIQLOやH&Mも各ブランドとコラボしています。スニーカーもブランドやデザイナー、著名人とコラボの嵐です。コラボによるシナジーで、単体でのブランドでは生み出せなかったものができているのも事実です。
ストリートブランドで一世を風靡しているオフホワイトのデザイナーであるヴァージル・アブローはインタビューで自身のブランドがコラボによって大きく成長したと語っています。若いブランドもコラボによって大きく成長する時代です。ぜひ皆様も色んなコラボアイテムを物色してみてはいかがでしょうか。
本日紹介したMARNIとPORTERのコラボによるヘルメットバッグは、コラボブランドの良さを実感できるひとつのアイテムです。是非店頭で直に見てみてください。