冬用コートはもう購入しましたか? 2017年の10月は異常に寒い日が続いており、既に購入したという方も多いのではないでしょうか。ステンカラーコート、チェスターコート、と男性コートのジャンルでは様々なアイテムが存在していますが、どの商品を購入したでしょうか。
今回はきっとそのどれにも属さない、差別化抜群でオシャレなコートである「【MBコラボ】メルトンショールガウンコート」をご紹介させていただきます。
肩の力が抜けたチェスターコート。
ご紹介するコートのモデルとなったのは、チェスターコート。チェスターとは、実は人の名前。諸説ありますが、19世紀チェスターフィールド伯爵が初めて羽織ったのが最も有力な由来とされており、細かなデザインの違いで階級を表していたようです。
丈はやや長めで膝上程度が一般的。当初はフォーマルなコートとして、スーツなどの上から羽織るオーバーコートとして活用されていたが、現代では、フォーマルからカジュアルまで幅広く活用されるようになったコート。
それでもチェスターコートといえば、フォーマルなスーツの上に着るイメージが強いもの。休日に着用した際に、コーディネートを間違えると「それ仕事用?」と言われてしまいかねないなかなか難しいアイテムでもあります。
その弱点を補うため、今回ご紹介するコートは、チェスターコートからラペルという襟の部分を取り除きノーカラーとしています。これにより、適度にフォーマル感を和らげ、リラックス感を与え、ビジネスコートと見えないように仕上げています。
ボリュームがあるのに細く見える「不思議なシルエットと素材」
このコートの最大の特徴は、サッと羽織ることで簡単に美しいシルエットが作れるところ。
その秘密は人の視線の集まる箇所である袖口にあります。この袖口がほっそりしていることで、コート全体が引き締まって美しく見えます。また、袖が細いと、腕通しが悪いと思うかもしれませんが、ご安心を。裏地がしっかりあるため、腕の滑りが悪いといったこともありません。
この裏地の素材は、ポリエステル100%。しかも、総裏地では無いため、電車移動・車移動の暖房が強く効いている室内でも暑くなりすぎることはなく、熱が逃げないといったことがありません。
細身な袖口
裏地

また、全体の印象とは異なりコートの中は、意外にゆったりしています。筆者は、身長184㎝、体重65kgの痩せ型の体型ですが、中に窮屈でもなく余るわけでもなく長袖ワッフルTシャツ、ユニクロのエクストラファインメリノウール、その上にジャケットを着こんでもちょうどいいぐらいの余裕があります。
これにより真冬には、コートの中にインナーダウンを忍ばせれば、かなり長い期間活用できます。
更にこの余裕感は、機能性だけでなく外見にも適しており、バランスが悪くならない最大まで裾を広げボリュームを出し、お尻周りや足回りの体型を隠すことによって、綺麗にみせるよう計算してデザインしていることが考えられます。
この工夫があることによって、低身長の方でも綺麗に見せられるロングコートに仕上がっています。女性は、身長が低いですがロングコートをオシャレに着こなしています。それは、このようなデザインのコートを羽織っているためです。
このコートの公式サイズは、着丈102㎝、肩幅47㎝、身幅59㎝、袖丈63㎝。
広がりのある裾
そして、前留めは、ボタンではなくフックを採用しています。市場にあるロングコートはほとんどがボタンです。フックを採用することにより、差別化が生まれ簡単にオシャレと感じられるようにしています。
一方で単純に、製作者の意図として、ガウンのようにサッと気軽に羽織ってほしいという思いもこめてフックを採用しているのではないかと筆者は考えています。
特徴的なフック

ポケットの大きさは、スマホや少し大きめの財布まで収納できる大きさです。ポケット位置も手がスッと入るような腰位置に付いており、快適です。しかし、少し柔らかい生地を使用しており、ポケットにあまり多くの物をしまってしまうと、不恰好になるためオススメしません。
ポケット
生地についてですが、ドレス感を感じさせる艶感の強い柔らかいウールを100%使っています。商品名には、メルトンと名称がついておりますが、ガッシリした重厚感のあるPコートなどとは違い、重量もさほど感じません。
柔らかい生地を使うことによって、ヒラヒラと動きが出て、裾まわりのボリュームをより立体的に見せています。「止まっている時より人が動いた時に1番綺麗に見えるように」との制作者の制作意図を感じることができます。
外見については非常に満足なのですが、1点だけ不安があります。化学繊維を一切使っていないため、使い込むうちにピリングが発生しないか不安なのです。これは、ウールの特性上ある程度しょうがないため、購入を検討されている方は、認識しておくといいと思います。
一方でメルトン生地のため、そこまで過剰に心配する必要もないかと思いますし、そのデメリットを超える良さがこのコートには沢山あります。
メルトン生地とは?https://goo.gl/FdkE3G
艶のある生地
奇跡のコラボ!MB × アダムエロペ。
この一見普通だけど何か違うナチュラルなコートを制作したのは、MB氏とアダムエロペ。アダムエロペは、1990年にスタートしたブランド。「ときを感じながら楽しむことの喜びをさまざまな国からの要素と文化を絡めて提案する」をコンセプトとしている。
トレンドを程よく取り入れ、強い個性を持ったオリジナルアイテムを展開しています。
続いて、MBとは?
ファッションバイヤー/ファッションアドバイザー/ファッションブロガーと様々な顔を持つ同氏。
多様な活動をしているように見えるが、MBの活動コンセプトは「日本市場全体をオシャレにしたい」というシンプルなもの。
ブログ「最も早くオシャレになる方法KnowerMag」では、コーディネート例を掲載し、一般的な雑誌にはないオシャレを論理的に配信中。
KnowerMagとは?https://goo.gl/AFg21c
このオシャレを論理的に組み立てるMBと前述したアダムエロペがコラボしてできた、傑作コートが今回紹介するコートなのです。

コーディネートのオススメ
このコートのデザインはもともとフォーマルなチェスターコートの襟をとり、カジュアルにバランスをとったデザインのコートと冒頭に述べました。
このデザイン自体は、アイテム単体でみた時に非常に優れており、他のブランドでも同じようなコートを見つけることができない良品です。そのため、差別化が生まれ簡単にオシャレに見せることができます。
一方で、コーディネート全体でみた時には、首元が少し寂しい印象となります。そのため、こちらのコートを合わせる際は、ショールや帽子を身につけることをオススメします。それらのアイテムがない方は、襟があるシャツや高さのあるハイネックのTシャツやニットを着用することをオススメします。
なぜなら、顔の近くに何かを身につけると視線が誘導され、顔との対比で小顔効果を感じさせることができるからです。これはこのコートに限らず、MA1などの襟の無いタイプの服を着る際全てに共通していますので、是非、試してみてください。
これだけでこんなに印象は変わるの?と驚くはずです。
更に、コーディネートに用いるパンツは、細身のものを選ぶと簡単に整います。一般的に、上にボリュームがでる場合、下を細身にすると綺麗に見えるためです。
例えば、細身のスキニーデニムや細身のスラックスがオススメです。もちろんデザインがフォーマルとカジュアルをバランスよくとっているため、ビジネスカジュアルと休日の両方に使える重宝するコートです。
コーディネート例
今回ご紹介したコートは、3万6720円(+税)。GUやユニクロ全盛の時代で少しお高く感じられるかもしれませんが、実際に手に取って見ていただければ、他のブランドにない高いクオリティを感じていただけることと思います。
受注生産となっており、数も限られているため、購入したい方は急ぐべし!
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