体型が綺麗に見える格安ニット!MBワッフルニットをレビュー

メンズファッションバイヤーであるMB氏が企画するオリジナルアイテム、「MBアイテム」。

今回はその中の一つである「MBワッフルニット」についてレビューしていきます。価格は6500円(税込)とかなりお手頃ですが、やはりかなり完成度の高いニットに仕上がっています。

シルエットにこだわった、「ワッフル生地」のニット

2017年の8月に発売された「MBワッフルニット」。特徴はまず、体型が綺麗に見えること。

ニットって一見どれも同じに見えがちですが、細かい工夫で大きく印象が変わるものです。着てみると、他のニットより体型が整って見えて足長に感じますね。シルエット・サイジングにこだわっているのが窺えます。

そして生地は「ワッフル生地」。ワッフル生地とは、表面に凹凸があり、吸水性や保湿性共に優れているのが特徴。お菓子のワッフルに見た目が似ていることから名付けられました。

暑い時期は汗をよく吸い取ってくれますし、寒い時期でも体温を保ってくれる機能素材なのです。

また、表面に凹凸があることによって「地味」な印象にもなりにくいというメリットもあります。ここ数年「畔編み」など、特徴的な編み方がされているニットが増えてきましたが、そういった「生地に表情がある」ものは地味に見えにくいのです。

このニットも無地ですが、ワッフル生地にしていることによって、のっぺりした雰囲気にはなりません。

この他にも様々な工夫を凝らしたディテールがありますが、まずは「シルエット」、そして「生地」についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。

体型をよく見せるポイントは「着丈の長さ」

一見普通のシルエットのニットですが、実は「体型が整って見える」ように工夫が施されています。

一番のポイントは「着丈」を長く設定していること。実際に着てみるとすぐに分かりますが、通常のニットより少し長めに設定されているのです。

では着丈が長いとどんなメリットがあるのか?それは「足長効果」があることです。

腰と足の境界線がハッキリ見えれば見えるほど、本来の足の長さが分かってしまうもの。元から足が長い人は良いですが、そうでない人は足の短さがモロに伝わってしまいます。しかし、「着丈が長い」ことにより、この腰と足の境界線を隠すことができます。

ファッションに興味を持ち始めた頃、同じTシャツやニットでも「スタイルが良く見えるもの」と「そうでないもの」があることに気がつき、不思議に思っていました。その答えは「着丈」の長さにあったのですね。

もちろん長ければ長いほど良いわけではなく、長すぎると「野暮ったい」印象にもなってしまいます。ですが、これは「足長効果」がしっかりと発揮されつつ、野暮ったい印象にもならないベストな着丈です。

そして、「身頃」や「アームホール」と呼ばれる袖の付け根の箇所もある程度「細く」作られているので、スマートな印象。着丈が長い分、ここのサイジングをゆったり作ってしまうと「野暮ったさ」が強調されてしまいますが、身を絞ることで解決しています。

ちなみに普段トップスはMサイズ、ニットは一つ上げてLサイズのことが多い私で、「Mサイズ」でジャストに着ることができます。Mサイズの寸法は実寸で、着丈69cm、身幅50cm、裄丈91cmになります。

実は体型が出づらい「ワッフル生地」 アクリル混紡で強度もアップ

生地は先ほど述べた通り「ワッフル生地」。実はこの生地にも、体型を綺麗に見せる秘密があります。

通常、ハイゲージニットのような「薄い」生地では身体のラインがハッキリしがち。体型が良い方が着るとかっこいいですが、お腹が出ている方などはさらにそれが強調されてしまうのです。

ですが、このワッフルの生地のように「生地に厚みがある」ものであれば「身体のラインを隠す」効果があります。厚みがある分、体型によって生地が凸凹しにくいわけです。

素材はコットンベースで、綿50%、アクリル50%。家庭での洗濯も可能です。コットンニットなので春や秋は1枚で、もう少し涼しくなれば重ね着することで3シーズン着用できます。真冬はちょっと寒いと思いますが、着用期間が長いのは嬉しいところ。

また、コットンにアクリル素材を混ぜることで強度も高めています。コットンのみであれば縮みもありますが、アクリルを混紡することによって洗濯によってサイズが変わりにくくなります。

しかし、生地にそういった化繊素材を混ぜると「安っぽい」印象になりがち。ある程度洋服を見たことがある方なら分かると思いますが、化繊が混紡されている生地は「人工的な光沢感」を感じます。天然素材のじわっとしている光沢とは違うものです。

このニットも、生地感や発色を見ればコットン100%ではないことは分かります。ですが、化繊独特のわざとらしいテカリがかなり抑えられており、安っぽい印象はありません。むしろこのくらいの生地を使えば、普通なら1万円くらいにはなってしまうはず。

「価格を落とすために化繊を混ぜた」のではなく、「そうする必要があったから混紡した」ということが伝わってきます。

肌触りは普通。やはりコットン100%のニットよりやや「硬さ」を感じますが、特別悪いわけではありません。

「袖まくりしやすいリブ」など、こだわりのディテール

では最後に、もう少し細かいディテールを見ていきましょう。

ショルダーの部分は「ラグランスリーブ」と言われる、付け根が斜めのラインになっている袖になっています。スウェットなどに見られるスポーティなディテールですが、ニットでも「ラグランスリーブ」を取り入れたアイテムは見られます。

袖を斜めに取り付けることによって「腕を動かしやすくなる」というメリットがあるのですが、その分少しカジュアルな印象になります。

このニットの場合、「着丈長め」と「細身」でややドレス寄りになっているので、このショルダーの部分で少しリラックス感を出しているのでしょう。
ドレスとカジュアルとは?http://www.neqwsnet-japan.info/?p=1810

裾はリブになっており、「スリット」と呼ばれるサイドの裂け目はありません。ですが、このニットは生地がずり上がってきづらいですね。

リブがあまり強くないのと、着丈が元々ある程度長いので、少しくらい溜まってもあまり気にならないのです。

袖先もリブになっているのですが、ここも締め具合は絶妙で、袖まくりがしやすいです。リブをきつくすると袖まくりが維持されやすいですが、着心地が損なわれます。かといってゆるすぎると、すぐに生地がずり落ちてきてしまうのですが、これはちょうど良いフィット感。

私はニットを1枚で着る場合、スッキリした印象に見せるために、必ず袖まくりします。なので、この部分は特に気になるのですが、このような細かいところまで考えられていて嬉しいですね。

以上、「MBワッフルニット」のレビューでした。価格は6500円(税込)。

生産数が限定されているためもう購入することは出来ませんが、似た物が再販される可能性もあるので、参考になれば幸いです。

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