MM6のスクリブルプリントトートバッグはデザイン性重視の方にはオススメ!

MM6とは有名ブランド、メゾンマルジェラのコンテンポラリーブランドであり、「女性のための衣服」をテーマに本ラインから派生したブランドです。もちろん今回ご紹介するアイテム「スクリブルプリントトートバッグ」もレディースアイテム。しかし本アイテムは、サイズ感や色味、デザインが比較的ユニセックスなものとなっており、男性でも安心して使用できます。

しかしさすがマルジェラ、コンテンポラリーブランドと言えど価格が3万240円(税込)と非常に高価。やはり買い物にはコストパフォーマンスという言葉がついて回るかと思います。そんな中、本記事では大まかにデザインと使用感の2つの観点から、価格に見合う価値を有しているのか評価していきます。

唯一無二のデザイン性で高い満足度!しかし素材感に難アリ

まず真っ先に目が行くのはフォルムでしょう。一般的にトートバッグと言われて思い浮かぶのは、マチの有無こそあれ持ち手の2本付いたスクエア型を思い浮かべるはずです。それに対し本アイテムはワンショルダーのトライアングル型と珍しい形。スクエア型と比較して、トライアングル型は持ち手を通じて生地全体が引っ張られるため綺麗なドレープが生まれ、セクシーかつスタイリッシュな印象となります。

また、商品名にある「スクリブル」とは落書きのこと。その名の通り落書き調のデザインが、全面に施されています。詳しいサイズ感については後述しますがトートバッグとしては比較的大きめのサイズとなっており、その分落書きの面積も大きくなるため、はじめはかなり子供っぽいアイテムなのかなと思いました。

しかしモノトーンのため意外と主張は強すぎず、コーディネートに程よくアクセントを加えて地味にさせない役割を担ってくれます。

さらに注目すべきは両端のスナップボタン。これを留めることでトートバッグとしてはビッグシルエットだったものを絞ることができ、ミニマルなシルエットへとフォルムチェンジすることができます。その日のコーディネートによって、大人っぽい落ち着いたものだからビッグシルエットではずす、今日は服がカジュアルだからミニマルシルエットで大人っぽい印象をプラスする、と使い分けができるのは面白いポイントかと思います。

以上のように、トートバッグとしては珍しいトライアングル型である、綺麗なドレープによるセクシーさやスタイリッシュさがある、デザインフルながらモノトーンで大人っぽくまとめている、と唯一無二のデザイン性となっており差別化にはもってこいのアイテムとなっています。

と、ここまでは絶賛しましたが、実は素材感には気になる点があります。素材構成は、表地が綿100%、裏地がポリエステル100%。気になるのはこの裏地です。一言でポリエステルと言っても生地によって表情は様々ですが、本アイテムの裏地に使用されているポリエステル生地は少々ビニールっぽいというか、有り体に言って安っぽい印象を受けます。

裏地なので、誰が見るのかと言えば自分しか見ない部分のため我慢できないほどではないですが、表地のデザイン性が良かっただけに裏地を見たときには少し残念に思いました。

容量は充分だが出し入れのしにくさが目立つ

次は、バッグの機能として最も大事な収納力についてです。サイズは高さが38cm、幅が53cmで、トートバッグとしては比較的大きいと思います。雑にですが、実際にものを入れて容量を調べてみると、2Lペットボトルを4本入れて余裕がある程度でした。一般的なエコバッグと同じくらいの容量でしょうか、この点で容量は充分にあると感じています。

また、内ポケットもついており、ここには財布やキーケース、スマートフォン程度であれば問題無く収納できる容量があります。

しかし、収納力に関して残念な点もあり、それは開口が非常に狭いことです。写真のように持ち手部分を目一杯広げて、A4サイズを縦にしてやっと通るほどの狭さです。さらに、デザイン面ではメリットとして機能していた、ワンショルダーのトライアングル型が故のドレープを生み出す生地全体の張りが、開口部分まで引っ張るために出し入れのしづらさに拍車をかけています。

普段バッグに何を入れて持ち運ぶかは人それぞれであり、この点に関して不便に感じない方もいるかもしれませんが、一般的なトートバッグと比較して汎用性は間違いなく劣ってしまいます。

価格含め総評

冒頭でも触れましたが本アイテムの価格は3万240円(税込)と非常に高価です。ここまで、本アイテムの良い点も悪い点も、感じたままを包み隠さず述べてきました。では価格を考慮したときに果たしてそれに見合うだけの性能を有しているのでしょうか。正直に行って筆者は、トートバッグを買うのであればもっと安価で使いやすいものを買った方が充足感をより得られるのではないかと思います。

しかし、前項でも述べたデザイン性については、セクシーでスタイリッシュ、柄も他にはないもので差別化にはもってこいであり、抜群に良いものであると感じています。筆者は本アイテムを選ぶ際に、「珍しいトートバッグ」「差別化」「デザイン性に優れている」ということを軸にしていたため、そういった意味では非常に満足しています。

価格に対して何に重きを置くかによって評価が分かれそうなアイテム、というのが最終的な総評です。誰にでもおすすめすることはできませんが、「おっ」と思わせる面白いデザインのアイテムがお好きな方には強くおすすめいたします。

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【104選】メンズおすすめバッグ「買って、使って」レビュー!【2020】

2019.05.09
しあ

この記事を書いた人

しあ

身長170cm 体重65kg 靴26cm

モノトーンやダークトーンの落ち着いたコーディネートばかりだったため、最近のテーマは「脱地味」。服はまだまだ勉強中。