ヒートテック以上にコスパが高いアンダーウェア「モンベル」ジオライン

優秀な機能性アンダーウェアはアウトドアメーカーにある

冬のアンダーウェアで最も有名なのはユニクロの「ヒートテック」です。価格も1000円前後で購入できるので誰もが1度は着用したことがありますよね。ただ毎年ヒートテックばかり着ているとさすがに飽きてきませんか。

オシャレ好きのみなさんなら周りとの差別化も考えてヒートテック以外のものを着てみたいと思っている人も多いはずです。そこで注目してほしいのが「THE NORTH FACE」や今回紹介する「モンベル」のようなアウトドアメーカーの機能性アンダーウェアです。

アウトドアショップとしてさまざまな機能性ウェアを売り出している「モンベル」。その中から「ジオライン」というアンダーウェアを紹介します。ヒートテックに飽きた方、ミニマリストの方にはうってつけのアイテムです。

昨今のトレンドからアウトドアで使うアイテムを街着に取り入れられることが多くなっており、マウンテンパーカーやリュックなどが代表例ですね。

ヒートテックのような安くて保温性のあるものが市場にはたくさんあるので、わざわざそれらより高いものを購入する必要はないと思うかもしれませんが、本来機能性アンダーウェアはスポーツやアウトドアに使用されていたもの。

スポーツよりもアウトドアのほうが天候に左右されやすく、過酷な環境で活動することが多いのでより高い機能が求められます。つまり機能性アンダーウェアにおいてアウトドアメーカーの右にでるものはいないでしょう。

オールシーズン活躍する汎用性の高さ

そこで今回紹介するのはモンベルの「ジオライン」です。価格は2667円(税抜)でアウトドアメーカーが販売する機能性アンダーウェアのなかでは比較的手頃なほうですが、ファストファッションや格安ショップがだすものよりも2,3倍は高いです。

「だったらヒートテック3枚買ったほうがいい」と思うかもしれませんが、そこで注目してほしいのが「ジオライン」の汎用性の高さ。一般的に機能性アンダーウェアは冬用に1枚、夏用に1枚にというのが当たり前になっています。

アンダーウェアが夏に求められる機能は速乾性、冬は保温性ですが、「ジオライン」は1枚でこの2つの機能を両立しているのでシーズン関係なく使用することができるのです。

たとえば、「夏にはエアリズム、冬にはヒートテック」を買っている方はジオライン1枚でその役割を担うことができます。価格も2枚購入する場合ならそこまで大きな差はありません。所持する下着の枚数も少なくてすむので、ミニマリストの方には理想的なアイテムではないでしょうか。

次は着心地です。アウトドアメーカーが出す機能性アンダーウェアでよくあるのが身体にフィットしすぎて締めつけ感が強いこと。しかしジオラインは身体にはフィットしますが余計な締めつけ感もなくノンストレスで長時間着続けることができます。

肩周りもスランテックアームホ―ルというもので縫い目をずらしてあるので胴上げしやすくなっています。著者は諸事情により同じジオラインを3日間着続けた経験があるのですがそれでも問題なく過ごせました。

また、着心地に良し悪しに関係してくる縫い目の処理もフラットシーマーミシンで縫い目出さず平らにしてあるので肌への負担少なくてすみます。

触り心地も非常にソフト。ジオラインはポリエステル100%なのですが、わずかな毛羽立ちによりコットンのような風合いがあります。見た目もマットで化学繊維っぽくありません。

また、ジオラインはカーボン繊維を使って常に自然放電をさせているのでヒートテックを脱ぐ際によく起こる静電気が起きにくく髪がボサボサになることや、静電気の痛さに怯える必要もないでしょう。サイズ感には少し注意が必要です。

洋服のなかに着るものなので多少着丈が合ってなくても問題はありませんが、ジオライン1枚になったときのためにサイズ選びで気を抜かないようにしましょう。同じ身長でも身体が大きめの方はワンサイズ上、細みの方はジャストサイズをオススメします。

身長175cm体重65kgの著者はMがジャストサイズです。Sサイズを購入して失敗したことがあるので本当に気をつけてください。加えて、モンベルの機能性アンダーウェアの特徴が記事の厚さを選べるところ。

「L.W.(薄手)」「M.W.(中厚手)」「EXP.(厚手)」の3種類あるのですが、都内で過ごすだけなら「L.W.」で問題ないでしょう。ただし、寒さに弱い方は「M.W.」でもいいですが、1度「L.W.」を使ってみてから考えたほうがいいです。

洗濯機に入れるだけでOK。速乾性も抜群

手入れは簡単です。他の洋服と同じように洗濯機に入れてしまえばOKです。写真のジオラインは5回ほど洗濯をしたものですが、洗濯後の伸び縮み、黒色のモデルの色褪もありません。洗濯のあとも速乾性に優れているので早いときには30分で乾きます。

ですので、もし代えの下着がなくてピンチのときは手洗いして軽く水気をとってから椅子にでもかけておけばすぐに着ることができます。また消臭効果にも優れており夏に汗を大量にかいても安心です。

特に夏場、ワキガや加齢臭が気になる方はシャツの下はタンクトップやエアリズムではなく「ジオライン」を着用してください。著者は真夏に3日間同じジオラインを着用しましたが、2日間は臭いを気にする心配はありませんでした(さすがに3日目は少し気になりました)。

残念なのは型数の少なさ

さて、機能面は大変優秀なジオラインなのですが残念なのは色のバリエーションの少なさと型数の少なさです。もちろん半袖と長袖はありますが、ネックの形が中途半端すぎるのです。

洋服の下に着るものなのでクルーネックよりも首元が広く開いたVネックやUネックがあるとTシャツやYシャツにも合わせやすいので便利なんです。ですが、今のところVネックは半袖の白色のみです。Yシャツの下に白の下着を合わせると透けてしまうので、せめて黒色のモデルがあればと思います。

まとめ

価格こそヒートテックやエアリズムの3倍はしますが、オールシーズン使え消臭高価や着心地も抜群なので、試しに1枚購入して使用してみてください。ヒートテックに飽きた方や愛好家でも気にいるはず。

モンベルはジオラインのほかにもウールやシルクを使った機能性アンダーウェアを販売しているので自分のライフスタイルや好みにあったものを探してみてください。