Moonstar「810s」のSTUDEN WARMはコスパ最強のダッドスニーカー

moonstarの手がける「810sシリーズ」はデイリーユースを目的としたラインナップ。なんといってもmoonstarの靴作りの技術が詰まっていながら、一足5000円前後という圧倒的コスパが特徴です。しかも見た目はスタンダードから少しひねったデザインでオシャレに使いやすい。筆者はSTUDENの秋冬バージョン、STUDEN WARMが特にグッと来ました。詳しく見ていきましょう。

シルエットをチェック。過度なボリュームを抑えたダッドスニーカー

全体の印象としては、ボリュームを感じるデザインながら、履いてみるとそこまで過度に主張しないフォルムです。ダッドスニーカーライクな見た目ではあるのですが、日本人の足でもスマートに見えるよう作られています。また、ソールも真ん中でくびれがあるのでボリューム感の印象が抑えられています。フューチャーライクなゴツッとしたスニーカーもかっこいいのですが、筆者はこのアッパーは通常のスニーカーに近いのだけれどもソールにわずかにボリューム感がある、というバランス感が気に入っています。

アイテム名のSTUDENという名の通り、元はSC ATHLETIC 007という学生靴がデザインソースです。元は切り替えの多いまさに学生靴といったイメージですが、配色を抑え、ボリューム感をプラスすることで街着に落とし込まれているのがSTUDENということです。

サイズ選びですが、スニーカーを選ぶとき筆者はしっかりホールドされるくらいの小さめのサイズが好みなので、こちらも同様に選びました。足裏の実測が25cmで普段26~26.5cmを選ぶことが多いですが、今回は26cmを選びました。少しタイトでしっかりとホールドされます。0.5㎝程大きくしても問題はなさそうですが、今回は小さめを選びました。

ディテールをチェック。切り替えと差し色が絶妙

このスニーカーは切り替えが多く入っているのですが、そこまで派手でカジュアルには見えず、大人っぽい印象さえあります。それは切り替えが全て同系色のベージュに近い色でまとめられていることが大きな要因です。色数が増える程カジュアルな印象に傾きますが、逆に色が少なければドレスライクで大人っぽい印象になります。

また、単純に色数を減らすだけでは今度は地味な印象が出てきてしまうところですが、このスニーカーは素材の切り替えを入れることで大人っぽさはあるのに地味な印象はない、という絶妙なラインを突いてきています。さらにダメ押しでチラッと見えるオレンジがとてもかわいい。ベージュ系に統一して色味の印象を抑えているからこそ、スパイスのようにオレンジが効いてきます。写真を指などで隠すとわかりますが、これがないと少々味気ないベージュ系スニーカーなのですが、オレンジが入ると一気にアクセント、崩しに使えるスニーカーと昇華されています。

切り替え素材にはアッパーにヌバック調の合皮、メッシュに加えて、STUDEN WARMのみ甲にコーデュロイが用いられています。メッシュはつやっとした生地ですが、合皮はしっとりとした高級感のある質感、そして温かみのあるコーデュロイとそれぞれ光の反射の仕方が異なるのでより脱地味感が加速しています。通常のSTUDENは甲がメッシュになっています。筆者としてはWARMのコーデュロイの方が好みでオススメです。

 

(オレンジの発色も落ち着いていていやらしくない)

機能性をチェック。包み込まれるような履き心地。

なんといってもmoonstarのスニーカーは履き心地が極上です。履き口はふっくらしたクッション性の高い形状で足を固定してくれますし、かかとは写真では少しわかりにくいですが、かかとに合わせてすり鉢状になっていて包み込まれるようです。ソールはラバーを配したEVA素材なので軽量でクッション性も高くなっています。しっかりと包み込まれて安心感のある歩き心地。moonstarのスニーカーを履くといつも感じますが、普段の靴がいかに疲れやすい形状か思い知らされます。

そして、STUDEN WARMにはインソールに発熱効果が仕込まれています。先日これを履いて歩いていたのですが、いやに今日は暖かいなあと思っていたらSTUDEN WARMが発熱して暖かかったということがありました。秋冬に履く場合は重宝しますね。

もおんs田r 810sのSTUDEN WARMは6600円(税込)。WARMの展開色はベージュの他にカーキの2色展開です。6600円でこの見た目、履き心地なら買いだと思います。810sシリーズは人気も高く、色欠け、サイズ欠けも早いですので、店頭や取り扱い通販サイトで見かけたら早めに押さえておいた方が吉です。