MUJILaboのヌメ革リバーシブルベルトは3990円(税込)と安価ゆえに気軽に変わった色に挑戦できるのが魅力です。筆者はヌメ革特有の風合い色味が楽しめるオフ白を購入しました。ヌメ革アイテムの入門編としてオススメできます。
全体の印象は?オフ白の上品な色味が魅力的

店頭ではブラックとオフ白の二色が展開されていましたが、筆者が特に気に入ったのはオフ白でした。ホワイトレザーの明るい印象と柔らかい印象のライトベージュが夏アイテムに合っていると思ったからです。
コーディネートに軽さを与えてくれる白に近い明るい色味のアイテムは春夏には便利です。このオフ白とライトベージュの使いどころですが、筆者はオフ白側を白シャツとペールトーンのボトムスのつなぎに使っています。
タックインが街着に増えてきている中でシャツの裾を入れると気になるのは腰位置が目立つということ。
腰位置が目立つと足の長さが露わになるのでうまく誤魔化す術が欲しいところですが、ここでオフ白のベルトを使うと白シャツとボトムスの境界を埋めてくれることでわずかに腰位置を誤魔化してくれます。
ベージュは全身を淡い色調で固めるときに使うなど全体の色味とのバランスで使い分けることができるでしょう。
ディテールをチェック。パーツのクオリティは目をつぶるべきか

ベルトの全長は120cmです。身長170cm、体重65kg、普通体型の筆者であれば着用するとベルトの先端が腰のあたりで止まる程度。ロングベルトのように先端を見せるようなことができるような長さはありません。
男女兼用ということで、長さはジャストに収まります。ベルト穴は15個あり、幅広いウエストサイズに対応しています。幅は2.5cmでメンズのベルトの基準では少し細めの印象です。オフ白の上品な印象と合わせるとこの細めの幅はぴったりと言えます。

このアイテム、ディテールに目をやると少々残念な部分も目立ちます。バックルは顕著ですが、あまり色気の感じない形。というのもあまりにも直線的で工業製品のようなパーツに見えます。ベルトの先端も同様に断ち切ったような直線的パーツ。
良く言えばミニマルでシンプルですが、悪く言えば味気ない。とくにバックルは目立つので形状や素材感に工夫が欲しいところでした。ここは色の選び方ですが、オフ白とバックルのシルバーであれば色の差が小さく目立ちにくくなるので相対的にパーツの印象を抑えることができます。
素材をチェック。ホワイトレザーのひび割れに注意

革の質感は可も不可もなく、ヌメ革の質感を気軽に楽しむのであれば十分でしょう。本牛革なので経年でヌメ革の色が変化するのを楽しむのもいいですね。
少し硬めのしっかりした革という印象もありましたが、使用するごとに馴染んで柔らかくなってきたので使い込むことでより使いやすくなるでしょう。オフ白側はホワイトレザーの特徴でもありますが、屈曲部分からひび割れが出やすいです。
購入して2~3か月程度ですが、写真のとおり少しひび割れが目立ってきました。と言っても近くで見ないとわからない程度です。これは素材の特性上避けようのない現象ですから、使い込んでひび割れるのも楽しむといったスタンスが正解かもしれません。
MUJILaboのヌメ革リバーシブルベルトは黒と今回紹介したオフ白の2色展開です。値段は3990円(税込)。オフ白は少々使いどころがニッチなのは否めないのですが……手を出しやすい価格だからこそあえて変わったカラーに挑戦するのも楽しいと思います。
公式サイトでは売り切れていますが、筆者執筆時点で大型店舗(グランフロント大阪店)には在庫がありました。店頭で見かけた際は手に取ってみてください。