無印良品のキャリーケースは別売アイテムとのセット購入がオススメ!

外観と仕様について

「ノートPCと書類を持ち運べる、最小限のバッグが欲しい」と思っていたところ、みつけたのが無印良品のキャリーケース。パッと見たときの印象を一言でいえば「プラスチック素材で小型のアタッシュケース」です。

確かにノーパソコンを入れて持ち運ぶには便利そうなのですが、結論からいうとPCではなく、アクセサリーなどファッション小物の収納に重宝します。その理由を紹介しましょう。

上から見るとこんな感じ。大きさは縦28㎝、横32㎝、厚さ7㎝。後ほど中に物を入れた状態で説明しますが、いわゆるA4サイズのクリアケースに取っ手がついたもの、と言えば想像しやすいかと思います。

カラーはホワイトグレー。少しくすんだ白です。「いかにも無印良品」という色ですね。無印のお店の文房具や収納用品のコーナーに行くとたくさん並んでいる、あの色です。プラスチック感をあまり感じさせない、やわらかで落ち着いた印象です。

http://ur2.link/LD8l

 

同じ形でクリアカラーもあるのですが、こちらはいかにも「収納用品」ぽいので、ファッションアイテムとしてはオススメできません。筆者が大学生の頃にはこのようなクリアケースを通学用に使っている人がけっこういました。収納用としては中身が見えて便利なものですので、用途によって使い分けるといいでしょう。

素材はポリプロピレン。プラスチックの一種で、軽い、折り曲げのくり返しに強い、比較的熱にも強い、こういったケースに適した素材です。価格は890円(税込)です。

厚みはこんな感じです。取っ手は本体と一体になっており、取り外したりはできません。

2か所のホックで閉じる簡単な構造です。

ツメにちょっとひっかける程度の強度なので、ちょっと重いものを入れるとすぐに開いてしまいそうになります。「カチン」としっかり留まるわけではなく、本当に「ひっかける」程度。

そして、これはもしかしたら個体差なのかもしれませんが、ホックを留めてもこのように少しスキマが空いてしまいます。これは大事なものを入れるバッグとしてはちょっと不安。中に重いものを入れると特に顕著で、揺れたときに開いてしまいそうになります。

中を見ていきましょう。上側が取っ手のついていない浅いほう、=フタ側です。荷物を押さえるバンドのような部品がついています。下側が深い方(底側)ですが、こちらには全面を覆うフタが。

バンド、といっても、キャリーバッグについているゴムのようなものではなく、他の部分と同じ素材です。

このバンドは取り外せます。差し込んであるだけなので、重いものをしっかりホールドするような使い方はできません。蝶番(ちょうつがい)のような部品はなく、接続部分もポリプロピレンです。当然何度も折り曲げが繰り返される部分ですが、そういった動きにも強いのがこの素材の特徴です。

次に下側を見ていきましょう。内フタで完全に覆われていますので、当然このままでは何も収納できません。このように穴が開けてあり、指を入れてフタを外します。

このように。中に仕切りなどはなく、広い空間が現れます。

内フタがこのように立てば面白い使い方があるかな……と考えましたが、残念ながらそれは無理でした。倒れてきてしまいます。

底にはこのように枠と小さな突起がつけてあります。これ単体では滑り止めとしてはほとんど機能しません。別売の「デスク内整理トレー」という商品を固定するためのものです。使い方は後述します。

この内フタもさしこみ式で取り外せます。

2つとも外すとガバッと広い空間が現れます。おおまかな作りは以上です。次に収納力を見ていきましょう。

収納力について

http://u0u0.net/LE7U

無印良品の公式サイトから収納例の写真をお借りしました。これを見ると「フタ側にノートやペン、ハサミなど文房具をはさめるんだ」と多くの人が考えることでしょう。しかし……。

実際に入れてみました。このようになりますが…

倒れてしまいます。

それもそのはず、この部分のスキマはけっこう広く、ゴムバンドで押さえつけるような構造にもなっていないためハサミは倒れてしまうんです。バンドそのものにも厚みがあるので、ペンを挿しておくのもイマイチ。

ということで、この場所に文房具をそのまま収納するのは現実的ではありません。厚みの合うペンケースを用意してはさむ、というのがいいでしょう。

ノートやメモ帳、本の収納スペースとしては最適。A4サイズの紙がストレスなく収まります。「A4用」なので当然といえば当然なのですが。クリアファイルごと入れることも可能です。

厚みの参考に。左の14巻はピッタリでしたが、16巻は入りませんでした。14巻は厚さ約1.5㎝、16巻は2.5㎝です。

深さのある本体側に、愛用品のSurface Pro 4 を入れてみました。サイズピッタリですね。このようにノートPCを入れて、簡易なバッグとして持ち歩こうと思っていたのですが、注意書きに「中に入れる機器を衝撃による傷や破損から完全に保護する物ではありません。」と書かれていました。

緩衝材も何も入っていませんのでこの記述は当然ですね。自分でクッション材を用意すれば使えるかもしれません。

ちなみに元々使っていた保護ケースは、ご覧のとおり全く入りません。

PCとともに周辺機器も収納可能です。可能ですが……、このように、PC+マウスの厚みだと内フタが閉まりません。外せば入りますが、そうすると本当にもう中身の揺れを抑えてくれるものがありません。PCバッグとしての使用はひとまず断念することにしました。

どんな人にオススメ?

PCを保護する能力が低い、フタのロックが甘い、厚みのあるものだと入りきらない場合がある。こういった点から、当初の目的である「PCを持ち運べる簡易バッグ」としては不十分と言わざるを得ません。もっとも私は、作業場を変えるために家の中でSurfaceを持ち運ぶことがあるので、その程度であれば便利に使うことはできそうです。

オススメの使い方は、前述の「デスク内整理トレー」(http://ur0.biz/LFbo)を使って、本やメモ帳を文房具と一緒にまとめて入れられる収納ボックスとして、こまごまとしたものを整理することです。工具や裁縫道具箱として使うのもいいでしょう。

また、お子様のクレヨンや色鉛筆入れとして、シールを貼ってお気に入りのおもちゃを入れておく箱として使うのもいいと思います。子供用に1つずつ買って、それぞれが好きそうなシールを貼ってお気に入りボックスにしてあげるのも面白いでしょう。

その名のとおり自立しますので、用途別に複数個買ってラベルを貼って並べて収納、というの面白いですね。横向きで重ねても、取っ手がついているので取り出しやすいです。

筆者の場合は、デスク収納トレーも購入し、アクセサリー・小物入れにしてみました。多くなってくると片付けが意外と難しいのがアクセサリー。購入時の箱をそのまま使ったりしますよね。こちらのトレーと付属の仕切り板でキレイに仕分けできます。

3種類のトレーを使用。デスク内整理トレー「1」は100×100×40㎜の正方形。120円(税込)です。腕まわりのアクセサリーを収納。

トレー「3」は67×200×40㎜の細長い形状。縦の長さが「1」の2倍です。150円(税込)。仕切り版を使うとサングラスがピッタリ+αの空間を作れます。

トレー「4」は「3」の幅を2倍にしたもの。134×200×40㎜で190円。細い「3」を3個並べることももちろん可能です。名刺入れなどを入れたかったので幅広タイプをチョイス。全て、わかりやすくするため品番シールを貼ったままにしていますが、これはもちろんはがせます。

先ほどの枠と突起にピッタリひっかかります。パチンとハマるわけではありません。

「ひっかかっているだけだから、バッグを立てたら中身が寄っちゃうだろうな……」と予想しながらやってみると、このトレーはきちんとサイズを考えてつくられているため高さがピッタリ。先ほどの内フタを閉じればしっかり押さえられるので、枠に引っかかって中身がずれません。これは良く出来てるなと思いました。

上フタの方には、固定用のバーを用いてスカーフ・ストールをはさみ、収納することができます。いかがでしたでしょうか。本来の使い方とは異なるかもしれませんが、様々な使い方ができ、持ち運びにも便利なケースが890円(税込)とは、さすが無印良品です。提案した用途の何か1つでもピンときましたら、ぜひ手に取ってご覧になってみてください。

三十路

この記事を書いた人

三十路

体重69kg 足の実寸25.5cm 頭囲60cm

37歳、2児の父。 体型に恵まれなくても、仕事や育児に忙しくても、いっしょに「おしゃれでカッコいいパパ」を目指しましょう!