春夏のアウターといえば、カーディガンやジャケットもありますが、スウェットパーカーには親しみのある方は多いでしょう。しかしながら、一口にパーカーと言っても千差万別。数千円で購入できるものから数万円のものまでピンからキリです。
なかでも安価で手に入る無印良品の「オーガニックコットンムラ糸裏毛ダブルジップパーカー」をレビュー致します。今回はアイテムの構成の基本となる「1.デザイン」「2.シルエット」「3.素材/色」の観点からみていきましょう。
ベーシックなジップアップデザイン
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まず、真っ先に目につくのはフロントのジップ。パーカーは上からかぶるプルオーバータイプとこちらのジップタイプが主流ですが、こちらはダブルジップです。ジップは意外と目立つパーツであるため、安っぽいと全体の印象まで一気に安っぽくなってしまいます。
しかし、この無印のジップは燻んだシルバーカラーでアンティークのような風合いで高級感があります。また、ダブルジップ仕様なので、フロントの開き具合も好みで調節できるのがありがたいです。
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ポケットはカンガルーポケットです。お腹周りにあるポケットがカンガルーのポケットを連想させます。しかし、「カンガルーポケット」と一口に言いましでもアイテムによってデザインが異なります。
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例えばこちら。国内ブランドのアタッチメントから派生したカズユキクマガイ、通称カズクマのパーカーです。
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正面から見てみました。同じカンガルーポケットでもカズクマのものはミニマムでスタイリッシュな印象があります。
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一方で無印は、カズクマのものと比較して、ポケットの大きさや角度も異なります。その中でも大きく異なるのがステッチング。カズクマのものは入口以外縫い目がほとんど見えないのに対し、無印のものは形がはっきりわかるほどステッチが見えます。
ステッチが見えるということは、カジュアルな印象を与えるということです。ジップは高級感があり大人っぽい印象がありましたが、ポケットはやや子供っぽいカジュアルライクなデザインです。
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また、無印の衣服全般に言えることですがタグはなく、生地に印字されています。こうすることで首元のチクチク感がないのはいいですね。
野暮ったくならないやや細身のシルエット
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では、続いて「シルエット」を見て行きましょう。全体的にやや細身のシルエットです。
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アームホールをとって見ても細く体に沿うようになっています。細身で体に沿うから着られるか、というとそれは微妙なところでもあります。後述しますが、購入当初はハリ感もあるため野暮ったさのない清潔感のある印象になりますが、洗濯を繰り返すうちにヨレが生じます。
それによって部屋着感が否めないでしょう。春夏のアウターとしてではなく、秋冬のコートやジャケットのインナーとしての使用や、ワンマイルウェアとしてなら十分な細身シルエットです。
サイズ感としては身長174cm体重68kgのややがっしり目の体型の筆者で、Lサイズがジャストとなります。これがワンサイズ下げてMサイズだと腕が通らない程ですが、逆にワンサイズ上のXLですとやや緩いかなと思う程度です。必ず試着をしてどのサイズなら綺麗に着れそうかを試すのがいいかと思います。
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また、フードはしっかりと立つようになっています。均一な一枚構造ではなく、画像のように二段に生地が盛り上がっています。こうすることによってフードに厚みが出ますので、立体的に見えます。「パーカーはフードの立ち具合が命」と言う方もいるくらい重要な箇所。羽織ってみると十分に納得できるでしょう。
清潔感のあるキレイな李調のグレー
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グレーの色味はムラのあるホワイトが多い李調。ハリ感もあるキレイなスウェット生地で、ペラペラ感もありません。
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裏はやや起毛がかっていますが、秋冬のものと比べてザラッとした肌触りです。なので着用していて暑苦しい感覚は少なめ。ですがやはり真夏の昼間は厳しいでしょう。少し肌寒い日や夜の風があるときにちょうど良さそうです。
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先ほどからの写真を見ていただければわかると思いますが、着用や洗濯を繰り返すとややヨレが目立ちます。先ほども比較に出したカズクマのパーカーとヨレを比べて見てください。
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こちらがカズクマのパーカー。無印のものと比較してはヨレが少なめです。スウェット生地でヨレが多いとカジュアルな印象になりすぎ、部屋着感が増してしまいますので注意しておくといいかもしれません。
今回の「オーガニックコットンムラ糸裏毛ダブルジップパーカー」は3990円(税込)。ユニクロのものと比べると1000円弱ほど高価になっていますが、ジップや生地の色味が異なります。シルエットも多少異なりますので、着方や好みによって比べてみるといいかもしれません。その際洗濯によるヨレや縮みにご注意を。
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