無印良品のキャリーバッグを3年間使用してみた結果!

キャリーバッグ・キャリーケースには、まず堅牢性と防汚性が求められます。航空機で預けようものなら、どんなに雑に扱われても耐えねばなりません。また、高速バスの荷台など、持ち主の目が届かない場所で不意に傷や汚れが付くこともあります。

その点、無印良品のポリカーボネート製のキャリーバッグは、傷や汚れにも強い表面加工に加え、フォーマルからカジュアルなスタイルにも馴染むファッション性があります。これさえあれば、あらゆるシーンに対応できる万能キャリーとしてオススメです。筆者が3年愛用した結果を報告いたします。

無印良品のキャリーバッグを一言で表すと「無駄のない機能美」だと言えます。見た目はとてもスッキリとしていて、ボディに水平に走る凹みは本体の強度を持たせながら、陰影が生まれるのでシンプルなボーダー柄のようにさり気ないアクセントとしても機能します。過剰に目立つ要素が無いので、スーツ姿から街着のコーディネートまで違和感なく合わせることができます。

旅行はもとより、身だしなみを整えたいビジネスシーンや、遠方から参加する冠婚葬祭などに向かう場面で使っても問題なく使えるので心強いです。筆者は機内持ち込み可能な35リットルサイズを購入しました。

高さが調整できるキャリーバーは1cm刻みで、地面から取手の長さは最長で90cmになります。身長175cmの筆者はいつも最大限引き出して牽引しているのですが、高身長の方でも問題なく使用できる長さでしょう。

体の横に沿わせるように動かす時などは、全開に引き出さない方が移動は楽なので、この微調整が効く設計はとても便利です。本体のサイズは約54×37×23.5cm、重量は約3.6kg。耐荷重は約12kg。素材は上層:ポリカーボネート100%、下層:ポリカーボネート70%、ABS樹脂30%、裏地:ポリエステル100%を使用しています。

TSAロック(※注釈)が搭載されており、鍵自体のセキュリティは一般的な鍵より強固と言えます。しかし、ファスナーが露出している構造なので、工具などを使用すればケースをこじ開けることは可能だと思われます。

特に海外旅行中にはキャリーバッグを室内に置いたままにし、貴重品を入れて金庫代わりにするなど、TSAロックを過信をした使用は禁物でしょう。この鍵は移動中のセキュリティが高まった程度に捉えると良いです。また、タイヤの回転ストッパーがダイヤル式で搭載されているので、鉄道や新幹線などの乗車中に不意にキャリーケースが動いてしまうストレスから開放されます。

(※注釈)TSAロック:米国運輸保安局(TSA)より認可を受けたロック搭載の鞄は、TSA職員が解錠が可能。米国領土内の空港で国内移動や出国の際、預け手荷物を解錠して預けることが義務付けられていますが、鍵をかけたまま預けることができるロックシステムです。

トップとサイドにあるハンドルは掴んだときのみ広がる構造で、未使用時には本体に寄り添うように閉じる構造です。未使用時は完全にフラットになるのではなく、ややカーブを描いた状態で固定されるため掴みやすさも両立。階段を登るシーンなど、サッと本体を持ち上げたいシーンでもこの便利さが体感できます。

汚れが簡単にとれる表面加工でいつも綺麗に

筆者は帰省時に高速バスを利用するためキャリーバッグを毎回手荷物として預けます。他の利用者も含め、キャリーには移動時の汚れ、冬季や雨天なら雪や水滴が付いている状態なので、運悪く汚れた部分が当たってしまうと、軽く触っても取れにくい汚れが付いてしまうものです。しかし、この無印良品のキャリーの表面は、汚れの取れやすい表面加工がなされていて、水を湿らしたタオルでゴシゴシと拭き取ると殆ど落ちてくれます。

3年間使用したキャスターですが、現在も動かしやすさは健在で耐久性は高いと言えます。道路の舗装が日本ほど綺麗ではない海外の路面を走行させたり、複数回実家への帰省などでこのキャリーを継続使用していることを考慮するとダメージは少なめです。

親指の先あたり、キャスターを支えている部分のパーツに欠けがあり、歩いている最中に路面のブロックなどに当たったかと推測されます。ヒビ割れはないのでこれ以上ダメージが進行することは無いでしょう。底足(黒いパーツ)に引っかき傷が見受けられますが、使用中に接地させるシーンが多い事と使用年数を考慮すると妥当なダメージと言えます。

収納力は60点の出来

内部はバンドで荷物を固定できるスペースと、ファスナーで閉じるスペースに分かれています。筆者が購入した35リットルサイズの収納量は率直に言うと、まずまずと言ったところ。キャリーバーが収納されている部分の凹凸があるので、この凹んだ部分にカットソーやタオル、アンダーウェア等をどう敷き詰めるかによって収納量に差が出ます。

ファスナーポケットが2箇所あり、充電ケーブルなど幅を取らないものやペン類など細かいものを収納するのに役立ちます。2〜3日の旅行などでは問題なく使用できるでしょう。

価格・サイズ・カラー展開と2017年の製品改良について

ご紹介した35Lのキャリーの価格は1万4900円(税込)。サイズ展開は35Lの他に19L、62L、87L、104Lと計5種類があります。35Lのカラーラインナップはベージュの他に、ネイビー、黒、ターコイズ、赤に加えて、無印良品ネットストア限定カラーのダークグリーン、アイボリーがあります。

カラーラインナップは各サイズによって異なっており、テキストにすると煩雑になってしまうのでここでは割愛します。ご希望のサイズにお好みの色が有るのか公式サイトで事前にチェックがオススメです。他にはライトピンク、ライトブルー、ライトグレーを取り揃えているサイズもあります。

そして今回ご紹介したアイテムは、2017年の春より改良が加えられており、各キャスターが双輪タイプになり動きがより滑らかに、キャスターストッパーがダイヤル式からスイッチ式へ、内容量も2L多く収納出来るようになっています。

少しずつ進化を続けている無印良品のハードキャリー。キャリーバッグをお持ちでない方は勿論の事、今お使いのキャリーがベストチョイスではないと感じている方にも是非手にとって試して頂きたいアイテムです。

はせぴょん

この記事を書いた人

はせぴょん

身長175cm 体重63kg 靴27.5cm

断捨離&アップデートでクローゼット内や美容品は一軍のみを残すことがポリシー。片付けもまともに出来ない性格が、オシャレで心境も変わり、部屋も、モヤモヤしがちな頭の中も常に掃除を心掛けるように。30歳独身。