サコッシュは首からぶら下げるだけで、今っぽくなるトレンドアイテムです。しかし、実際に着用してみると、どうにも子供っぽく見えるという方は多いでしょう。それはなぜかというと、サコッシュは本来、スポーツアイテムなので、派手な色や切り返しのあるものが多く、視線を集めやすいからです。
多彩な色や切り返しは子供服を連想させ、大人の男性が街着として使いこなすにはそもそも難があるのです。逆に言えば、シンプルなデザインであれば、コーディネートのバランスを崩しません。
そこでおすすめなのが無印良品のサコッシュ。シンプルなデザインに色使い、そして雨に強い撥水加工、手に取りやすい価格と三拍子揃ったアイテムです。詳細をチェックしていきましょう。
オシャレな大人のコーディネートに必要なシンプルさ

サコッシュは自転車レースでドリンクや補給食をレーサーに渡すという用途で使われているバッグです。市場にある製品は多色使いの切り返しやメッシュポケット、むき出しのファスナーやロゴマークのあるタグなど、スポーティな意匠を踏襲したものが多く、街着として取り入れてみると、コーディネート全体が子供っぽく見えてしまうのは先述したとおり。
一方で、無印良品のサコッシュは単純な四角形のフォルムながら、ファスナーは他者目線で見えないようにやや内側に設計するなど細かい工夫もあり、スポーツアイテムながらシンプルで大人っぽく見えるサコッシュです。

ショルダーベルトは取り外しが可能です。バッグと接合するパーツはプラスチックなので、軽量かつガチャガチャとした金属音もないので使用感は申し分ないでしょう。しかし、化繊のベルトとプラスチックパーツは間近で見ると安っぽさが気になります。
黒いトップスと合わせて目立たないようにしたり、サコッシュを首に掛けた上にアウターなどを羽織って、バッグ本体だけを見せるコーデにするのも良いでしょう。

サイズは縦20cm×横24cm、ポリエステル100%を表地と裏地に使用しており本体重量は80gです。スマートフォンや財布、鍵やポケットティッシュなど最低限の荷物を入れるのに適したサイズ感です。サコッシュは入れる物を最小限にするほど形が綺麗で格好良く見えるもの。
見た目も実用性もアップさせるには長財布を入れるのではなく、コンパクトなセカンド財布などに変更するなど荷物の軽量化を試してみるのがおすすめです。

内側は引っかき傷にも強い滑らかなポリエステル生地が使われています。仕切りがない簡素な作りで低価格を実現していると推察しますが、スマホ用の内ポケットが一つあればバッグ内で動き回らず取り出しやすさがアップすると筆者は考えます。今後の改良に期待です。
撥水性のある生地。しかしファスナーからの浸水には注意が必要

流水を一分間ほど生地に当てて撥水性を検証してみました。水を勢いよくポロポロと弾いてくれ、表面に浮いている水滴を拭き取ると、水を当てていた箇所とそうでない箇所の肌触りの違いが分からないほど。
強力な撥水加工がされていると言えますが、ファスナーや縫製部分には防水用の処理は施されていないので、強い雨の状況下では中にスマホや革財布などを入れている時に浸水していないか注意を払う必要があります。
全6色のカラーラインナップがあり筆者が購入したシルバーグレーの他に、ライトベージュ、マスタード、スモーキーブルー、ネイビー、黒があります。価格は990円(税込)。トレンドを安く取り入れて、サコッシュで軽やかな春夏コーデを楽しんでみては如何でしょう?