日を追うごとに冬の訪れを感じさせる今日この頃。冬用のアウターを手に取る機会が増えてきます。そうすると、おしゃれに関心のある方は着膨れが気になってくるのではないでしょうか。ちょっとしたニットを着るだけでも、なんだかゴワついてしまって、シルエットが崩れてしまうなんてことも。
(厚手のローゲージニット)
厚手のアウターを羽織ったとしても着膨れしにくく、簡単にオシャレに見せてくれるのは、厚手のローゲージニットではなく、薄手のハイゲージのニットです。
(ハイゲージニット)
ハイゲージニットと言えば一昔前であれば「高価なもの」の代名詞。しかし、今では「ハイゲージニット? ああ、あのユニクロね」とさえ言われるほど安価で手に入るようになりました。
それが、ユニクロの名作エクストラファインメリノです。ファッションブログや雑誌がこぞって取り上げている逸品です。低価格高品質ニットはもはやユニクロ以上のものはないでしょう。今回ご紹介するのは無印良品です。ライバル的な位置を占めていた無印良品からも似たようなニットが販売されていたので、詳細をチェックしましょう。
目次
絶妙なラフ感と締め付け感のない柔らかな首元
今回、紹介するニットはタートルネックです。クルーネックやVネックの場合、首元の開き具合が異なります。画像を見ただけで差異は一目瞭然です。しかし、タートルネックの場合、首元次第で「ちょっとオジサン臭いよ」と言われてしまう可能性も孕んでいます。
オシャレに興味のない方は、ぱっと見で「何が違うのかわからない」ということあるかと思います。例えばこちらは、先ほども例に出したエクストラファインメリノのタートルネックです。
(ハイゲージニット)
このアイテムの首元に注目して見ますと、折り返しが綺麗に二つ折りになっていることがわかるかと思います。このように二つ折りにするとキレイ目な印象となります。これは、袖をまくる時のことを思い出していただければわかりやすいのではないでしょうか。
※参考 袖まくりの正しいやり方は?3種類の「袖まくり」、手順と効能を教えます。https://goo.gl/ypQWo9
袖をまくる際に、1折り1折り丁寧に行うと、少しきれい目な印象となるかと思います。逆に、ラフにクシュクシュと捲り上げると、隙ができてラフな印象に変わりますよね。これと同様なことがタートルネックの首元にも起こります。
(ラフな首元)
これは実際に着用してみると、かなり大きな差になります。休日のお父さんがなんとなく選んだタートルネックと、おしゃれのために選び抜いたタートルネックとは雲泥の差です。
ピッタリ折りたたむのではなく、クシュクシュとまくったネックのメリットは、こなれ感が出るだけではなく、首元の締め付け感が少ないということもあります。もちろん、ユニクロのファインメリノもそこまできつくないのですが、昨年の2016年モデルは別です。
エクストラファインメリノではなくメリノブレンドとして販売されていたニットですが、このウールブレンド素材の場合、締め付け感が強く、肩こりや首こりに悩まされている方にはお勧めできないほどでした。
しかし2017年モデルはエクストラファインメリノという上質なウールを贅沢に使用しているため、首元の窮屈感はほとんど感じさせないものとなっています。それでもまだ「タートルネックは少し窮屈でイヤ」という方もいるでしょう。
実際筆者も首こり肩こりがあるため、多少の締め付けでもできれば避けたいというのが本音です。しかし、この無印良品の「首のチクチクをおさえた・天竺洗えるタートルネック」は、商品名に「首のチクチクをおさえた」とわざわざ明記しているほどなので、かなり楽です。
本体こそウール100%ですが、衿は綿50%、ポリエステル50%と素材を変えているため、より柔らかな着心地にしてあるのです。着用感があまり感じられないほどにソフトタッチなので、余裕があります。
こうした少し首元に余裕を感じさせるタートルネックは、まさに大人の色気を感じさせるものではないでしょうか。
「見た目よりは」悪くないシルエット
(実はそこまで気にならない裾のリブ)
写真で見ると、かなり裾が狭まってリブがきついのでは、とたじろいでしまうかもしれません。しかし、着用してみると、存外きつすぎない印象です。ここはユニクロのエクストラファインメリノと差はないでしょう。
リブがあることには変わりないので、少し大き目をチョイスするのがベターです。具体的には、身長174cm体重65kgの筆者でXLです。
すると丈が短すぎることもなく、ちょうどよく着用できています。公式のサイズは着丈70.0cm、肩幅40.0cm、裾幅と胴幅はともに44.0cmです。
最大のデメリットはシワ!
生地感としては、ネックのところで触れましたようにエクストラファインメリノよりもしなやかで柔らかい着心地です。しかし、それはときとしてデメリットにもなります。シワがつきやすいのです。着用していくと、格子状とも取れるようなシワ感が目立つようになってきます。
(着用シワが目立ってきている無印良品)
(着用シワが差して気にならないユニクロ)
対して、同じほどの着用回数であるユニクロのエクストラファインメリノの方はここまでシワが目立っていません。
結局、ユニクロと無印、買いなのは?
今回紹介いたしました無印良品「首のチクチクをおさえた・天竺洗えるタートルネック」は税込3990円。対してユニクロのエクストラファインメリノタートルネックセーター(長袖)は期間限定価格の場合税込2150円で買えてしまいます。
(クシュませたユニクロのエクストラファインメリノ)
果たして無印に倍ほどの価値があるか、と言われれば答えはNOでしょう。確かに首元はこなれ感もあり、簡単におしゃれ風に見えますが、それでも倍ほどの価値を見いだすのは難しいかと思います。首元だけであれば、ユニクロでも自分でクシュっとさせてあげればこなれ感を出すことも可能です。
結論「首こりに悩まされてるけれど、タートルネックが欲しい!」という方は買い
首こり肩こりがひどい、けれどもタートルネックが欲しいなあ、という人にはぜひお勧めです。しかし、逆に言えばただ簡単にオシャレになるタートルネックが欲しい人はユニクロがおすすめです。
無印良品には、他にも高級ウールを使ったニットや名作シャツなど良品があります。なんとなく良さそう、ですぐに買ってしまうのではなく、ぜひ他のものとも比較してみるというのも、また新しい発見があるのではないでしょうか。
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