Nハリウッドコンパイルラインとグラミチがコラボしたワイドテーパードパンツです。グラミチといえばクライミングウェアとして誕生したアウトドア用パンツでお馴染みですが、 グラミチならではのギミックはそのままに、フォーマルなテイストをブレンドしたパンツになります。どういうこと?と思われたあなたにこそおすすめしたいアイテムです。
グラミチとは思われない生地の高級感

写真を見てわかるとおり、とにかく生地のツヤが凄いです。グラミチのパンツは基本的にはガサッとした素材が多いので、パッと見でグラミチのパンツだと認識されたことがありません。素材はウール90%、シルク8%、ポリウレタン2%。ウール素材にシルクを加えることで、高級スーツ並のツヤ、落ち感があります。街着用のコーディネートにワイドテーパードは凄く相性がいいと思います。
グラミチの象徴ガゼットクロッチ、ウェビングベルトも健在

デザインを見てみるとたっぷりゆったりした腰回りから裾に向けて急激に細くなっていくワイドテーパードでここ最近のリラックストレンドを踏まえた形です。店員いわく2017年の秋冬から増やしたバリエーションのようで、定番のコラボでありながらトレンドライクなシルエットが増えているそうです。

ウエストからヒップにかけての股上はサルエルパンツぐらい余裕があるのですが、更にここにグラミチを象徴するガゼットクロッチという切り替えが付いていて更に可動域を確保。
元々クライミング用に考えられたこのデザインは、ウールシルクのパンツで開脚するシチュエーションを考えると必要ないかもしれません。リラックストレンドを体現するため、同じ股上の深いサルエルパンツとも違う独特なシルエット形成に一役買っているでしょう。
今回、身長180㎝の筆者はLサイズを購入しています。ただいつものスラックスと同じ腰位置で履くとこのガゼットクロッチが下にきすぎてしまい、かつ裾のクッションも出てしまうのでおへそのすぐ下にベルトがくるまでハイウエストにして履いてます。

もう一つグラミチを象徴するウェビングベルトも搭載しています。スラックスなどドレス用のアイテムとは基本的に体にフィットさせて機能性を排除している物なので着るのが煩わしく感じものですが、この機能性満載のベルトのお陰でヘビロテしやすいです。
ちなみにこのパンツがグラミチと気づかれるのは大体このベルトが見えた時です。ドレスライクなパンツにカジュアル要素を盛り込むことで、アイテム単体でドレスとカジュアルのバランスをとる、いわゆるハイブリッドアイテムになっています。
ワイドテーパードパンツのテーパード感をより楽しむ方法
ワイドテーパードパンツをきちんと履く場合の注意点を挙げておきます。たとえば、スポーツ体型で下半身がガッシリしている人はスキニーパンツの替わりにワイドテーパードを用いるケースがあると思います。その場合、まずセンタープリーツを消さないことです。
普通パンツを畳むときは横の縫い目のラインで折りますがそれを繰り返すと生地が横に広がってしまいます。そうすると正面から見た場合にテーパード感が緩くなります。
しかし、センタープリーツを軸に折るとそこにシワ癖が残るので、履いたときに縦に広がるため正面から見た場合実寸の数字以上に細く見せることができます。次に、ギリギリの位置ですが足首を出すとより細く見えるので、おすすめです。
グラミチらしからぬ値段

このパンツはブラックとネイビーの2色展開でお値段は3万4560円(税込)。グラミチのパンツでこの価格帯はかなり高価ですが、もう完売しているほどの人気です。秋冬以降はワイドテーパードのラインナップはなくなるかもしれませんが、この生地ならどんなシルエットが出たとしてもおススメできます。
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