「どれを選べばいいんだろう」「手首まわりの印象を変えたい」「少しだけ違うものを」
メンズアクセサリーで着用しやすいものとしてはレザーブレスレットがあります。そこから一歩踏み込んで金属製のバングルを着けてみたいとなったときに、おすすめの一つとして紹介したいのがナノ・ユニバース(nano・universe)のパターンバングルになります。
プレーンでシンプルなデザイン
時計を除いてメンズアクセサリーで個人的に思う着けやすさの順番をあげていくと、レザーブレスレット、レザーバングル、シンプルなリング、レザーネックレス、その後にメタルバングルや金属系・石入りネックレス、大きめなリング、その他になります。
メンズの場合はアクセサリーをこれ見よがしに飾り立てるようにしないほうがコーディネートから浮くこともなく服と馴染みやすいです。そのためレザー製でとくに細めのブレスレットは肌の色にも馴染みやすいため最も合わせやすいものと言えます。
ただレザーアクセサリーのみだと無難な印象にもなりやすいです。レザーアクセサリーだけでも十分に印象を調整することはできますが、金属製のものは上手く使えばよりコーディネートや身につける人が醸し出す雰囲気の幅をひろげることができます。
そこでおすすめなのがプレーンなデザインのメタルバングルです。金属製のバングルは光沢があるため視線が手首まわりにいきやすいですが、デザインがプレーンであることでこれ見よがしになりすぎないラインを保つことができます。
もちろんアクセサリーを着け慣れた方は掘りの入ったものやチャームがついたものなどデザイン性の高いものを選んでも上手くまとめることができますが、今回はメタルアクセサリー入門編の意味も込めて書いているのでプレーンなものを推します。
現在販売されているナノ・ユニバースのパターンバングルは幅が6mmと13mmのものがあり、今回は13mmのものを選びました。6mmと13mmの違いは、細いものの方が比較的落ち着いた印象になります。幅が広すぎるとレディースっぽく華やかになりますが、13mmはシンプルにメンズで使える程よいサイズの範囲内です。
細いメタルバングルは他のブランドのものもたくさん出回っているので、13mmを選ぶことで少し違った見せ方ができます。
https://store.nanouniverse.jp/jp/g/g9999171111245_r2211
内側にはナノ・ユニバースのロゴが入っていて、片側にはアクセントになるパターンが入っています。


角の手首に当たる部分はある程度なめらかになるように加工されているようです。

けれども裏返すと処理されておらず磨きのみなのでこれはコスト削減のためか、または地金から切り出すときにこういったパターンになっているのだろうと思われます。

素材はメッキされていない洋白
ナノ・ユニバース公式サイトの説明文に素材はジャーマンシルバーとありますが、より一般的には洋白や洋銀、またニッケルシルバーとも呼ばれています。(以下、洋白とします。)
シルバーとありますが銀は含まれていません。銅を50から70%にニッケルと亜鉛を配合した合金です。柔軟で屈曲加工しやすく耐食性もあるため美術品や工芸品にも用いられている扱いやすい合金とされています。
洋白は例えばカトラリー(フォークやナイフ、スプーンなどのセット。結婚式の引き出物としてよく見られます。)やフルート、トランペットなどの管楽器にも使われているので、素材の名称は知らなくても洋白にメッキされたものを触れたことがある人は多いと思います。
比較的安価なアクセサリーは真鍮にメッキされたものが多く、メッキの素材は代用ロジウムであることが多いです。代用ロジウムは簡単に説明をすると貴金属でレアメタルのロジウムの代わりとして考案されたシルバー色でなめらかな光沢になるメッキです。ロジウムは含まれていません。
洋白も通常はメッキされることが多いようですが、ナノ・ユニバースに確認をしたところパターンバングルは一切メッキされておらず地金の洋白を磨いて仕上げたものになるそうです。ここがおもしろいところで購入した理由の一つになります。
他のブランドでメッキされてピカピカになりすぎているバングルもありますが、このバングルはメッキされていないため若干大人っぽい雰囲気になるのでメタルバングルが初めての方でも使いやすくなります。
プレーンなデザインに磨き仕上げされているため表面がつるつるとしてはいますが、メッキされていないため独特の素材感があります。耐食性があるとされていますが、この独特の素材感で経年変化したら面白いのではないかなと思っています。
近くで見ると微かに黄みがかっていて洋白は現行の500円玉と成分が近いので色味が少しだけ似ています。
判別しにくいですが地金の素材感があります。
ちなみに洋白はグラム単価が0.35円くらい、銀のグラム単価は60円台後半です。(※2017年11月確認)
単価が100倍以上違うからといって製品の価値も100倍以上違うとは言えません。デザインや加工の技術なども含めて見るべきで、例えば有名なデザイナーがあえてその素材を使うとなったら製品として生み出されたものの価値は大きく変わります。
また美術品や工芸品にも用いられていると書きましたが加工のしやすさがデザインに影響したりもします。
とはいえこのバングルはとてもシンプルでデザインによって価値が大幅に増しているということもないので、購入するとしたらセール価格くらいが適正な価格に思えます。
素材について細かく書いたのは、知識があることで今までとは別の視点からもアクセサリーを選ぶことができておもしろいですし、また内実と見合わずにやけに高めに値付けされているものを購入してしまうのを避けることができるようにするためでもあります。
バングルの調整やメンテナンス
手首を通す部分は購入した時点ではやや広めに感じるので手首の太さに合わせて調整してみてください。バングルの開口部を手首が横になったときの一番細い部分の厚みに合わせて曲げます。一カ所だけで曲げずに少しずつ形を整えながら曲げると綺麗に調整することができます。

購入したときとなるべく同じ状態、同じ光沢感を保ちたいときには研磨剤の入ったアクセサリー磨き用のクロスで磨きます。もちろんバングル以外のアクセサリーにも使えます。小さめですが100円ショップのセリアにも3枚入りのものがありました。

こういったクロスは手軽ですが使い捨てになります。繰り返し磨きたいときには時計を磨くときに使うコンパウンドが販売されているのでそちらをおすすめします。
他に注意点としては、かなり湿度の高い環境では緑青(青さび)が発生する可能性もあるようなので保管場所には気をつけてください。
他にも同じようなデザインでパターン部分や全体に金メッキされたものもあります。どれもシンプルで使いやすいのでお好みのものをどうぞ。手首の太さには個人差があるので13mmは少し幅が広くて合わないかなと感じるようでしたら6mmを選ぶのももちろん良いです。
※パターンバングル 6mm:https://goo.gl/Jbjxfm
もし在庫がなければナノ・ユニバース公式通販サイトにはまだあるかもしれないのでチェックしてみてください。
ジャーナルスタンダードにもほとんど同じデザインのものがあります。これはおそらくOEM生産で作っているところが同じなのだろうと思います。
※German Silver Pattern Bangle 13mm / ジャーマンシルバーバングル:https://goo.gl/MHPC1H
パターンバングル13mmの価格は4212円(税込)で、6mmのものは3132円(税込)になります。
メタルバングルは単体で使うのももちろんいいですが、慣れてきたらレザーや繊維系ブレスレットなど他の素材のブレスレットやバングルと重ね着けをして印象を調整しながら遊んでみるのもおもしろいです。プレーンでシンプルなメタルバングルよかったら試してみてください。
メンズオススメアクセサリーはこちらから↓