ニューバランスは1906年創業アメリカのブランド。街中でもよく「N」のマークの入った靴を履いている人をよくみます。著名人も愛用していて、「スニーカー界のロールスロイス」「雲の上を歩いているよう」などと、その履き心地は絶賛されています。今回はそのニューバランスの中でも、フラッグシップモデルと言われる最高級モデルのM2040を6年間で履きつぶしたので、レビューします。
商品名とデザインについて
ニューバランスの靴は様々ありますが、商品名に番号がついていて、基本的に番号が大きくなればなるほど、性能面で優れたものになります。そのため、現時点(2019年3月)で2040より大きい番号のものはないため最高のスニーカーと言っていいと思います。
また、M2040はニューバランスの中でも一際技術力の高い職人である、SUPER TEAM33と呼ばれる、33人の職人の手によって制作されている点も他のモデルとの違いと言えます。M2040は初期のM2040からM2040v2、M2040v3と少しずつバージョンアップしていっています。
筆者が所持しているのは2012年4月発売のM2040の初期モデルです。写真を見てわかると思いますが、デザインはダッドスニーカーのように底が厚くボテッとしたシルエット。流行に左右されないデザインで選ぶのであれば、他のM996などの先端の細いスニーカーを選んだ方がよいでしょう。
しかし、現在ダッドスニーカーがトレンドになっているので、今こそ輝くスニーカーといっていいかもしれません。
機能および価格・サイズについて
フラッグシップモデルと言われているだけあり、様々な特徴がM2040にはあります。まず、素材です。ホーウィン社のレザーをアッパーとして贅沢に使用しています。
また、M2040の後継モデルはホーウィン社のレザーを全面に使用したオールレザーモデルとなっています。こちらであれば、デザインも初期モデルと比べてさらに高級感があります。
他のモデルのニューバランスのスニーカーにも搭載されている軽量素材REV LITE採用のENCAPミッドソールが搭載されています。ニューバランス定番のNのロゴもリフレクター素材になっております。
そして、ロケット等様々な工業品として使われるカーボンファイバーも搭載しています。下の写真のソールとの境目にあるグレーのキラキラした部分がカーボンファイバーです。ソールを見てもわかるようにソールからもカーボンファイバーが見えます。
このように他のモデルとは一味違った当時のニューバランスの技術の粋を集めた最高傑作と言えます。これだけの手間暇をかけたフラッグシップモデルのスニーカーなだけあり、お値段も当時の定価で3万3600円 (税込)とスニーカーの価格としてはあり得ないほど高額でした。
サイズとしては、スニーカーになるので、普段通りのサイズを購入して問題ないと思います。筆者は在庫の関係もあり、少し大きいサイズ(+1cm)を購入して履いていましたが、特に問題ありませんでした。
履き心地について
結論から言います。筆者は靴が好きで、いろいろな靴を履いてきましたが、現時点でこのM2040を超える履き心地の靴に出合えていません。店頭で足を入れた瞬間に感動しました。
包み込まれるような柔らかい感触に、インソールのほどよいクッション性、適度な重みとどれだけ歩いても疲れないのではないのだろうかと思わんばかりの履き心地でした。靴に足を入れて、気持ち良いと思えたのは人生で初めての体験でした。
結果、今まで筆者が履いていた靴はおもちゃだったのではないかとさえ思いました。M2040は現在生産されていないので、店頭で履くことはできないかもしれませんが、見かけたら是非一度試着してみてください。履き心地に感動することを筆者が保証いたします。
寿命について
筆者がこの靴を購入したのは、2013年頃です。それから祝日はかなりの頻度で、平日も夏場などのクールビズ期間には毎日のようにこの靴をずっと履いていました。
そのうち、インソールが擦れて穴が開いたのが2年後くらいだったかと思います。インソールを別のものに替えて履き続けていましたが、加水分解が始まりソールが剥がれてきたのが、4年後くらいです。
気に入っていたので、公式ショップにてソールの交換をお願いしようと思ったのですが、フラッグシップモデルなどの一部の高価なモデルはなんとソールの交換の対応をしていただけないとのことでした。M1500などの、メジャーなモデルであれば対応しているそうです。
公式で修理が出来ないとわかり、諦めようと思ったが諦めきれないのが現状です。修理できないという点においては残念になりますが、それを踏まえたとしても有り余るほどの良い履き心地でした。通販では、新しいモデルであれば取扱いがまだあるようなので、気になる方は是非履いてみてください。