今回購入したのは、「ナイキラボ フリー イネバ モーション ウーブン」の「ブラック/サンダーブルー/ブラック」でサイズ:26.5cmです（以降、イネバウーブンと略します）。
ちなみに購入者は、身長175cm、足のサイズ：25.5cm、通常購入する靴のサイズ：26.0〜27.0まで。スニーカーなど、つま先に余裕が欲しい場合は26.5〜27.0cmを購入、フィットさせたいときには26.0cm辺りを購入します。
nike.comの紹介ページには、「ダイナミックな快適性ナイキラボ フリー イネバ モーション ウーブン メンズシューズは、足を包み込むアッパーと、足の動きに合わせて伸縮するNike Freeソールを採用。自然な履き心地を提供します」とあります。(https://goo.gl/WiMBnr)
実際、足全体（特に足先）にフィットしソールもどの方向にも柔軟にグリップしてくれます。通気性も申し分なく、快適な履き心地です。
ディティール解説
先ずは全体の画像です。
製品名にもありますように、ソール・ヒール・シュータン以外の部分は全て平紐の編み込みで作られています。平紐は使用する部位によって幅を変えており、つま先部分と土踏まずより後ろの部分は細い紐、中央は3倍以上の幅の紐になっています。
通常、編み込みの靴といえば紐の幅はどの部分でも同じだと思いますが、そういった物よりも幅広い部分があることで編み込んで作られていることがより目立ち、通常のスニーカーとの差別化をおおいに感じさせてくれます。
エアウーブンを構成している紐と違い、イネバウーブンの紐には伸縮性はありません。ですがその分経年による履き心地の変化は起きにくいと思われます（エアウーブンの紐はゴム紐のような伸縮性があります）。擦れなどからの耐久性も強そうです。
平紐は黒と紺系の2色使いで作られていて表面は粗い感じで表情があります。マットな感じではなく、陽に当たると光沢も感じます。
ヒールとシュータンは同色・同素材の皮が使われており、かなり厚め且つしなやかなものが使われています。シュータンは紐に縫い付けてあり、履く際に「くいっ」と引っ張っても丈夫で、安心感があります。
シューレースは太い丸紐。それを固定している部分にも補強等のレザーは使っていません。平紐の折り返し部分に通してあります。パーツが少ないので破損の可能性も抑えられるでしょう。よく考えられていると思います。
ヒール部分の革には、ヒールカップは入っていません。ご覧の通り、指でつまむとくにゃっと曲がります。ヒールと本体の紐との接続は、革に穴を開けてそこに紐を通しています。紐と革をステッチで縫い付けていないのでステッチ部分で紐がほつれてすっぽ抜ける心配はしなくて良さそうです。
ソール部分は白で、それがアクセントとして効き、アッパーの黒を引き締めてくれています。そして形状は独特で、かなりソフトに衝撃を吸収してくれます。今丁度足裏を治療中のために凍傷が2か所あるのですが、普通の靴では庇って歩くのに、このシューズではほとんど気にせずに歩けるほどです。サイドもエッジが丸くなっているので、全方向に柔軟にグリップが効きます。
オススメポイント
まず、他のカジュアルスニーカーと比較した場合、他のものよりもドレス要素（カジュアル要素の反対だと思ってください）が多く見えます。その理由を自分なりに考察して見ました。(＊ドレスとカジュアルのバランスについてはこちら：http://www.neqwsnet-japan.info/?p=1810)
まず、全体的に構成するパーツが少なく、またそのパーツ全てが柔軟性が高いので、足にうまくフィットしてくれます。そのため、甲の部分が必然的に低く抑えられ、横から見たときに非常にシャープな印象を与えてくれるのです。また、ナイキの中では幅がかなり細い作りになっていると感じました。それもシャープさに拍車をかけています。
さらに、色も2色のみとシンプルで、色の切り替えもアッパーとソールの2つのみ。これがドレス要素が多く感じられる要因です。
更にいい点を。この作りで通常のレザースニーカーや革靴であったなら、甲が圧迫感を感じたり、そうでなくとも一日歩いた後には甲に履き皺が出来たりするのですが、組み紐構造で柔軟性が非常に高いため、それもありません。
また、遠目に見るとシャープな黒っぽいスニーカーに見えますが、近づいてよくみると編み込みのザックリした素材感と丸紐のシューレースも相まってカジュアル感も適度にあります。
アンクルパンツを履いて足首を見せつつ、ベリーショートソックスを履いて、素足に履いているっぽく見せれば、夏場でも適度なラグジュアリーも演出できると思います。
素材感を合わせたハットなどを使うとカッコいいかもしれませんね。でも、非常に通気性がよく汗をほとんどかくことなく過ごせますので、ソックスを履くよりも素足で履くのが気持ちよくておすすめです。
買い方のポイント
前述の通りヒールカップがなく柔らかいため、かかとをヒール部の革が包み込んでホールドします。そのため、ヒールのホールド感はたいしてありません。ちゃんとシューレースを締めればすっぽ抜けることは無いでしょうが、不安視されるかたもいるかもしれません。
そのかわりなのか、前部分がナイキスニーカーの中でもかなり細く作られています。もちろん組紐構成のおかげで柔軟に受け止めてくれますが、人によってはそれでも窮屈に感じるかたもいるでしょう。是非試し履きをお勧めします。nike.comのストアでは、購入後30日以内でのサイズ変更や返品ができますのでお試しください。
私の場合、足のヌードサイズは25.5cmで、通常ナイキですと26.5から27cmを購入しますが、今回は26.5cmを購入して遊び部分を入れて丁度いいサイズでした。ちなみに、ランニングシューズにはasicsのターサースリムを選んだ方がフィットする足幅ですので、細さは問題になりませんでした。
そのほかの注意点ですが、足に良くフィットするため、甲にあたった日差しがもれなく足の甲に伝わりますので、ちょっと暑いです。でも、サンダルのように変な日焼け跡の心配がないでしょうから、女性にも向いているかもしれません。また、編み込みなので水は容赦なくしみ込みます。それに隙間だらけの構造なので、雨や冬はちょっと厳しいでしょう。
着こなし例
手持ちのボトムと合わせた例を紹介します
その1.スラックス（ワイドスラックス）。形自体はシンプルですので、スマートな構成になります。しかし、編込みということで差別化も出来ます。
その2.デニム。アッパー部分に青い色も使われているので、デニムにも合わせやすい。むろん黒スキニーとの相性も抜群でしょう。
その3.アンクル丈パンツ。夏らしく、白のアンクル丈のパンツと合わせました。編込みのアッパーと合わせて今の時期は涼しげでオススメです。実際、素足に履くのはとてもおすすめです。
まとめ
黒系と白の2色使いでシンプルかつシャープな形をしており、どのようなボトムでも合わせやすいです。更に、ひもの編み込みが通常のカジュアルスニーカーと差別化できるかっこいいシューズ。ただ細い作りですので充分な試し履きをした上での購入をお勧めします。
以上です。
