ユニクロのスキニージーンズはもちろん素晴らしい。年々素材やデザインを含めた品質が高くなり、ファストファッションの域を超えているんじゃないかと思わせる商品もあります。
でも当然こんな感情も湧き上がってきます。「ひととおりのアイテムは揃えたし、もう少し背伸びしていいものが欲しい!」そう考えたときにオススメしたいのが、今回ご紹介する「ヌーディージーンズ」です。
果たしてこのヌーディージーンズは買いかどうか、「シンフィン」という同ブランド一番人気のモデルを見ていきます。
ヌーディージーンズについて
「ヌーディージーンズ」は元ヨーロッパLEEのデザイナーが設立したスウェーデン発のデニムブランドです。ジーンズに対し、年月を経ると共に魅力的に、かつ穿いている人物のライフスタイルを表す言わば「第2の肌」と位置づけています。
今や世界中で多くの人々に愛され、セレブや有名人にも愛用者が多いブランドです。
同ブランドのデニムは生地自体に相当な情熱を捧げており、100%オーガニックコットンを使用しています。また、デザインの数も少し太めのものからタイトなシルエットまで、多数あります。
その中で、一番人気モデルである「シンフィン」はスキニージーンズの王道とも言えるシルエット。股上が適度に深く、ヒップより下から裾にかけて足に沿いつつ徐々に細くなっています。このモデルがなぜ人気なのかも合わせて検証していきましょう。
まずは素材をチェック
素材には100%オーガニックコットンを使用していることは先述しました。このデニムの素材についてはコットン98%、ポリエステル2%です。
シンフィンは足にタイトにフィットするスキニータイプのモデルですから、着用する人にストレスがかからないよう、コットンにポリエステルを加えることで生地に適度な伸びを与えています。
スレーキと呼ばれるポケットの裏地には、100%オーガニックコットンであることとデニムを愛する想いが書き込まれています。こういった演出がニクイですね。
さて、ヌーディージーンズの言う「第2の肌」とはいかほどのものでしょう。なるほど、足を通してみると本当になめらか。デニムというと、無骨なゴツゴツとした穿き心地をイメージする方もいらっしゃるでしょうが、ヌーディージーンズは穿くと肌に寄り添うしっとりとした優しさが感じられます。
11オンスの薄くもなく厚くもない適度な生地感は、1年中穿いていたくなる心地よさです。履き込むことによってできる、股周辺の横方向へのアタリ(ヒゲと言います)も写真のように経年とともに雰囲気が出てきます。
ラベルには牛革を使用し、時間を経るとツヤを増していきます。やはりデニムパンツは時間をかけて楽しめることにワクワクしちゃいますね。
スタンダードな5ポケットパンツと同じく、コインポケットも装備。
細かなパーツの演出も素晴らしい。ボタンにブランド名が記載されていることはよくありますが、リベットと呼ばれる鋲にまでヌーディージーンズのブランドロゴが。こんな細かいところに所有する喜びを与えてくれます。
前開き部分は、デニムパンツであれば無骨なボタンフライも捨てがたいですが、こちらはジップ開閉です。頻繁に開け閉めする部分ですから(私だけでしょうか)、やはり使いやすいジップが嬉しいですね。
デザインの人気はどこから来るのか
そしてシンフィンモデルのデザインについて見ていきましょう。購入したのは28インチ。股上は24cmと他のスキニーデニムとだいたい同じくらいです。
そしてヒップ位置より下の部分から裾にかけて徐々に細くなっています。これはスキニージーンズの王道とも言えるシルエットですね。
シンフィンはバックの切り返し位置を通常より下に下げることで、ポケットの位置を意図的に下げています。
(左:リーバイス 右:ヌーディージーンズ)
赤の縦線で示しました、ここですね。他のジーンズと比較すると、切り返しの開始位置がほぼ倍はあるでしょうか。ポケットの位置が相当下がっていることがお分かりいただけると思います。実はこのモデルの一番の魅力はここにあります。
ジャストサイズで穿くと、ポケット位置が下がっていることで視覚的に自然な腰履きスタイルに見えます。こうすることにより、足が長く見える効果があるのです。
そのポケットには、特徴的なNラインのステッチが流れるように刺繍されています。デニムパンツではアイデンティティでもあるステッチですが、上品なデザインがあしらわれています。
今回ご紹介しているサイズは28インチ。ウエスト76cm、股上24cm、股下81cm、わたり幅26cm、裾幅17cmです。裾上げはしましたが、170cm55kgでこのサイズがジャストです。
ちなみに、購入の際には少しきついくらいのサイズを買って、徐々に慣らしていくのがオススメです。スキニージーンズは素材特性上、少し伸びます。きつい状態から何度か穿いて、自分の足に合わせた形に育てていくのも楽しみのひとつですよ。
買ってすぐは特に注意が必要。取り扱いには少しシビアな面も
今回ご紹介しているデニムは黒で、購入から2~3年経過しています。太ももの前後を中心にうっすら色落ちしています。実はこの色落ちに悩まされる方が多いようです。
というのも黒は収縮色ですので、足を細く長く見せてくれます。しかし、穿いていると徐々に色落ちし、グレーがかってきます。グレーは黒と比べれば膨張色で、少しぼやっとした印象を与えます。
つまり色落ちしてくると、せっかくの足を細く長く見せる効果が少なくなってしまうのです。デニムの特性上致し方ないことであり、またこの経年による変化が魅力でもありますが、真っ黒を保ちたいという方はご留意ください。
同ブランドでは色落ちを考慮して、買ってから6ヶ月間は洗濯を控えるようアナウンスしています。しばらくはファブリーズやリセッシュなどの消臭剤を片手にがんばるのがよさそうです。
特に上記のように、デニムの色を濃く保ちたいという方は注意が必要です。
また、他ブランドのデニムにも言えることですが、購入してしばらくの間は摩擦や洗濯により他の洋服やソファなどに色移りする可能性があります。取り扱いには少し気をつけてあげる必要がありますね。
それさえ気をつければ、とてもキレイなシルエットと優しい穿き心地があなたのものに。価格はアマゾンの下記URLにて2万2680円(税込)です。
購入して損はない逸品ですよ。
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