10万円以下で買えるオススメ機械式時計「オリエントスター」セミスケルトン

日本の時計メーカーは、セイコー、カシオ、シチズンが有名ですが、他にもケンテックス、ノット、ミナセなどがあります。今回はオリエントの機械式時計を紹介します。

オリエントスターは1951年に誕生した歴史あるブランド。今年経営はセイコーエプソンと統合したようですが、ブランドと時計づくりの姿勢はそのままのようです。

どうでしょう、かっこいいと思いませんか? 値段は7万円台と機械式のブランド時計に比べれば決して高くはありません。ブラックの文字盤に光沢のある長針短針とインデックスに加え、ムーブメントを魅せるセミスケルトンにすることで高級感を与えています。

これ以上デザインを盛り込むとごちゃっとしてしまうので、そのギリギリのバランスをうまく保っているように思います。ごちゃごちゃしたデザインは子供っぽい印象になるので、オトナの余裕とは反対の志向です。その点、このフェイスはスッキリさせつつ飽きさせない絶妙な設計といっていいでしょう。

裏面はシースルーになっていて、自動巻きの重りやムーブメントの動きも楽しむことができます。

機能面を掘り下げて見ましょう

ムーブメントは機械式で、自動巻きと手巻きに対応しています。自動巻きは腕に着用しての生活をしていれば内部のおもりが回転してゼンマイを巻き上げます。手巻きはリュウズを時計廻りに回します。巻き上げ具合もパワーリザーブ表示で確認できます。

メモリが10時間ごとに振ってあり、残りの稼働時間がぱっとわかるようになっています。

http://urx2.nu/FnOT

写真でわかるように一度の巻き上げで40時間稼働します(写真は執筆時点で販売されているものの中で、私が所有しているものに一番近いものを選びました)

手巻きに対応している点はとても便利で、例えば一日放置した場合、当然ゼンマイがゆるくなっていますので巻く必要があるのですが、手巻きであればその場で10〜30回程リュウズをまわせば回復できます。

日々の使用を考えるとこれが実にありがたいです。巻きたいと思ったときに、時計を持ってブンブン振るのは疲れます。手でさっと巻けばスマートに振る舞えるというものです。

精度ですが、機械式は誤差が出ます。公式HPでは日差+25秒〜-15秒となっています。一週間で分単位の調整が必要になる程度です。文字盤を覆うガラスケースはサファイアガラスになっていて傷がつきにくいです。

また、ベルトには特殊な金具がついているので、一度ちょうどいい長さの穴に合わせると、動かす必要はありません。これによってベルトの穴が痛みにくくなります。

ベルトはレザーを選ぶ

私が購入したのはブラックの本革ベルトです。正確に言うと表は牛革で裏(腕側)が合成皮革です。これは汗対策になっています。

革は水気に弱いですからね。三年使用してベルトの裏側が割れました。合成皮革の限界でしょう。ただ、着用する分にはそれほど不快ではありません。オーバーホール時に買い替えを検討するのもいいですね。お金かかりますが、大事にしたいと思える時計です。

オーバーホール(内部の洗浄、点検)は必ずしましょう

店員の説明では3〜5年で時計内部の洗浄(オーバーホール)に出すことを勧められました。蓋はもちろんしっかり閉じられていますが、それでも埃は入ます。これには二万円近く掛かるのですが、なんと初回無料のサービスをつけてくれます。オリエント、太っ腹ですね。

このサービスは購入から3年間有効です。アフターサービスのいい会社は信用できます。とても気に入っているのでお金をかけても調整して使い続けたいです。

コーディネート例

スーツスタイルはもちろんのこと、カジュアルで合わせれば印象を引き締めてくれます。手首は視線が集まりやすいので小さなアイテムでも影響があるんです。革のベルトを選んだのも目立つ手首に収縮色の黒、また艶の出る素材で引き締まった大人の印象を出したかったからです。

これなら冠婚葬祭にも恥ずかしくなく使えますし、普段の仕事、休日にも対応できます。とても幅が広いデザインです。機械式の腕時計の最初の一本にどうぞ!