プレゼントされたりつい買ってしまったものの、オシャレアイテムとしてははっきりいって使いものにならない、でも捨てるに捨てられない「可愛すぎるキャラクターTシャツ」。
それでもどうにかしてオシャレっぽく着こなすための救世主、パッゾの透かし編みニットについてレビューします。
可愛すぎるキャラクターTシャツ

今年人気を博したユニクロ「UT」の「ミッキー ブルー」コレクション。たしか7月に1000円ほどで購入したものです。いやこれはぜんぜんOKなんですよ。単色だしヴィンテージ感もあるし。でも私の悩みのタネだったのは……。

これなんです。もちろん貰いものですけど(笑)、このクマのようなサルのような不思議なキャラクターは「チェブラーシカ」といいます。
詳しい説明は省略しますが、耳の大きいところといい、ようするにロシアのミッキーマウスみたいなものでしょうか。これが「可愛すぎるキャラクターTシャツ」。もう異常に可愛い。

しかも「UTme!」なんです。つまり私のためにつくってくれたものということになるわけで「着ない」という選択肢は自動的に消えたのでした。しかし、だからといってコレをそのまんま着るというのも…… 。 [参考]「UTme!」とは https://goo.gl/GnjgGP
キャラクターTシャツの救世主あらわる!

待ち合わせのときに暇つぶしで撮ったスナップ写真ですが、これを素材に、たとえばさきほどちょっと紹介したUTme!でオリジナルTシャツをつくるとしたらどうでしょう。
かなり印象の薄い、はっきりいってわけのわからないTシャツになってしまうのではないでしょうか。

でもこれならどうでしょう。モノクローム化してフレームを付けただけですが、なんとなくそれ風ですよね?こんなことにヒントを得て「モノクローム化」や「フレームをつける」に相当するアイテムを探してみました。
具体的には、ZOZOTOWNの検索窓に「透かし編みニット」と入力してみました。「透かし編みニット」とは、すき間の多い縫い方をしてあるニットのこと。
シフォンやオーガンディーなどを用いたレディースのシースルーほどではありませんが、やはり下が透けてみえることが特徴です。やはりというか、メンズでのヒットは数アイテムでしたが、そこで発見したのがパッゾの透かし編みニットだったのです。
カラーはネイビー、ライトグレー、サックスブルー、ブルーの4色展開ですが、もっともダークなネイビーをチョイスしました。

DCブランドの洗礼をまともに受けた私にとって、PAZZOというブランドにはとても懐かしい響きがあるのですが、実際にアイテムの購入にいたったの初めてです。

これが「透かし編み」。インナーを透かしてみせる=インナーの印象をマイルドにするためのもので、目の粗い天竺編みであることがわかります。リネン100%の薄手のニットとはいえやはり日本の夏には厳しく、必然的に秋または春の装いに用いることになります。

「透かし編み」であることを除けばいたって普通のVネックニットです。首まわりや裾、袖口などには緩めのリブがあしらわれていますが、これもリネン100パーセントのニットとしてごく一般的な仕様です。

サイズ的には、私が常用しているユニクロのエクストラファインメリノVネックセーター(L)が身丈69cm、肩幅41.5cm、身幅52cm、袖丈63cmであるのに対し、この透かし編みニット(48≒L相当)は身丈62cm、肩幅35cm、身幅46cm、袖丈63cmです。
袖丈こそ同等であるものの、身丈は7cm短く、肩幅や身幅もそれぞれ6cmほど狭くなっています。ユニクロのエクストラファインメリノについては、私の場合、ゆったりと着るためにLサイズにしているのですが、パッゾをじっさいに着るとどうなるか、気になるところではありました。
実際に着てみました

なにせチェブラーシカと合わせようというのですから、黒いテーパードパンツに黒いソックスに黒いプレーントゥ、ダメ押しに黒いハットと、トップス以外はスキのないものにしました。気になっていた肩幅や身幅は、目的からするとむしろちょうどいいですね。
短めの身丈によってインナーの裾が露出しトップスとボトムスの間に白が挟まることになるのも、バランス的には結果オーライでした。むしろここをブラックアウトしてしまうと過剰に重苦しくなるような気がします。

(全身だとわかりにくいですが、アップにするとこのようになっています)
まとめると
スナップ写真の例のところで「モノクローム化」、「フレームをつける」というキーワードを提示しました。
画像データと違い厳密な意味でモノクローム化することはできませんが、ネイビーというダークトーンの「ベール」をかけてやることでモノクローム化に近い効果が得られます。またTシャツを剥き出しにすることなく、インナーとしてニットの中に収めてやることでフレームをつけたような効果も狙いました。
これまでもジャケットのインナーとしてのプリントTシャツや、コートのインナーとしてのネオンカラーTシャツを提案してきましたが、この透かし編みニットさえあれば、もうどんなTシャツがきても大丈夫。
ただし私見ですが、インナーTとなるシャツへの愛だけは忘れていただきたくないのです。ウケ狙いでおかしなTシャツを入れてしまえば、アピールできるのは「あざとさ」だけでしょう。愛と哀しみを背負った者だけが奥義を極めることができるのです。
メンテナンスについては、リネン100パーセント、しかも「透かし編み」というデリケートな素材であることに加えサイズ感も絶妙なので、洗濯表示に従って家庭での洗濯は避けるのが無難でしょう。
なお定価は1万4040円(税込)ですが、セールがかかっていて、いまなら60%オフの5616円(税込)で購入できます。
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