冠婚葬祭から就活まで使える初めての革靴にオススメなリーガル「011RAL」

学生だろうと自営業だろうと、一生のうちにスーツを一回も着ない男性は存在しないでしょう。冠婚葬祭、大学の入学式、会社の入社式、その後の仕事に至るまで、その機会はなんらかの形で必ず訪れます。とくに週の5日間をスーツですごす社会人なら、私服を着る時間よりも圧倒的に長くなります。

スーツをかっこよく着こなす男性は、女性はもちろんのこと、男性から見てもカッコいいものです。今回は、あなたのスーツ姿の魅力をグッと高めてくれるビジネスシューズをご紹介します。

まずはストレートチップというタイプを買おう

今回紹介するアイテムは、REGAL(リーガル)のストレートチップ、靴先に一本の縫い目が入るタイプのビジネスシューズです。「何を買えばいいか分からない」「とにかく冠婚葬祭から通勤まで使えて、なおかつカッコいい一足が欲しい」という方に本当にオススメの一足です。

ビジネスシューズといっても、型は数多く存在します。紐を結ぶタイプや、ベルトがついているタイプ、ローファーのように足を固定しないで履くタイプまで形はさまざまですが、一番フォーマルな場にふさわしいデザインが、このストレートチップと呼ばれるタイプなのです。冠婚葬祭で靴の形を気にする人は少ないかもしれませんが、内羽根式のストレートチップが一番フォーマルである、と決まっています。

同じシンプルな黒の革靴でも靴先に縫い目がないプレーントゥはどうなの?という声があろうかと思います。ストレートチップと比べて、フォーマル度に差はないのですが、実は靴の先端に一本縫い目があるか、ないかで見た目が結構変わるのです。

なぜかというと、革靴は履くほどにシワが入ります。革靴好きの中には、このシワが好きという人もいるのですが(私もその一人)、シワが気になる人もいます。当然のことながら、歩いた際に靴が折れて曲がる箇所にシワが入るのですが、プレーントゥは先端にかけてシワが入りやすいのに対して、ストレートチップは先端の一本の縫い目が力のストッパーになるため、先端にシワがつきにくくなります。

私もこの靴を多用しているので、シワがくっきりと入っているのですが、ステッチ(靴の縫い目)の部分でシワが止まっているのがわかると思います。これが、私がストレートチップをオススメする理由です。つまりストレートチップのほうが、よりフォーマルで、シワが入っても綺麗に見えやすいので、長年履いても靴のシルエットが崩れにくいのです。

細めで洗練されたデザイン

じゃあ、ストレートチップならどこの靴でも良いのかというと、もちろんそうではありません。残念ながら、カッコいいストレートチップもあれば、カッコ悪いストレートチップもあります。スーツは体型を一番カッコよく見せてくれる服の代表ですが、その先端にある革靴がカッコ悪いと、せっかくの雰囲気が台無しです。

太めで野暮ったいデザインだったり、細すぎてまるでホストが履いているようなデザインだったり、スニーカーと違ってある程度デザインが決まっているビジネスシューズは、少しの差で印象が大きく変わります。では、リーガルの011RALがなぜオススメなのか、というポイントを写真で見ていきましょう。

まずはソールの薄さです。ソールが厚いと、地面と足が離れているように見えたり、靴のボリュームが大きく見えてしまうため、足元に違和感が生まれます。リーガルの011RALのソールは合成ゴムでしっかりと薄く、違和感は生まれません。

次は正面から見た靴全体の細さです。正面から見てもらうとわかりやすいのですが、コバの張り出しが少なく、全体のフォルムがかなり細めに作られています。これが足元を綺麗に見せて、スーツのスラックスと一体化して足を長く見せてくれる視覚効果を生む理由です。少し細かい話ですが、靴の先端部分(ノーズ)の長さが絶妙なのです。

赤い線で示してる部分の長さと形で、靴の見え方が大きく違って見えてきます。011RALの先端は尖すぎず、丸くなりすぎない絶妙なデザインのため、靴全体を違和感なく綺麗に見せることができています。

リーガルという老舗ブランドが持つメリット

ファストファッションが台頭して以来、低価格でオシャレになることは本当に容易になりました。あのユニクロですら、オーダーメイドでスーツを展開しています。二万円程で、シンプルにカッコよくスーツを着こなすことは可能なのです。

しかしながら残念なことに、履くだけでカッコよく見えて、かつ低価格なビジネスシューズは存在しません。低価格が売りのスーツ屋さんにもビジネスシューズが売られていますが、はっきり言って安っぽいものがほとんどです。

靴に関して言えば、“餅は餅屋” 、“靴は靴屋”です。REGAL(リーガル)は、おそらく日本で一番有名なビジネスシューズのメーカーと言ってもおかしくないでしょう。“日本のお父さんの味方”と呼ばれるくらい、日本人サラリーマンの足元を支えてきた老舗のメーカーです。

横から見た靴全体のデザインです。靴好きであれば、オーソドックスなデザインだなぁと思うようなシルエットになっています。老舗メーカーのリーガルだからこそ、オーソドックスで違和感のない靴を作ることができるのです。

もちろん、適度に光沢のある革質も申し分ありません。リーガルの革は、初めて革靴を履く人は少し硬い感じがすると思います。革の硬さに関しては、正直に言うと慣れの問題もあります。そのぶん革が馴染んでくれば足にしっかりフィットするので、サイズ選びは慎重に行ってください。

リーガルは全国に直営店を持つと同時に、百貨店や街の靴屋にも商品を展開しています。さらに、23.0~27.0cmの幅広いサイズ展開も行なっています。多くの人に対応できる生産を行なっていることも、リーガルという老舗のメーカーをオススメする理由の一つです。

サイズ感と合わせ方

011RALは細身ですが、履いた感覚はそこまで細くありません。私は足幅が広く、足の甲も高いため、サイズ選びにはいつも迷うのですが、だいたい24.5cmを履いています(ナイキやニューバランスのスニーカーは26.0cm)。見た目のわりに、意外とゆったりとしたはき心地が嬉しいところです。

上にも書きましたが、革靴に関しては、まず店舗でしっかり足入れをしてみてください。細かい部分はインソールを知れるなどの調整が可能です。革靴はスニーカーに比べて、クッション性が低いことが難点ですが、しっかりと自分の足にフィットした革靴は、想像するよりもかなり歩きやすいものになります。

ちなみに合わせる洋服ですが、今回は初めてのビジネスシューズとして011RALを紹介しています。スーツには問答無用で合わせられるのですが、カジュアル度が強い服に合わせることはあまりオススメしません。全く合わないというわけではないのですが、011RALはドレス要素が非常に強いデザインをしています。

私服に合わせるには、もう少しカジュアル要素が入ったデザインの革靴の方が良いでしょう。パーティ着などの、スーツスタイルにこそ、ぜひ合わせて欲しいデザインです。

こちらは実際に着用してみた写真です。スラックスの丈は人それぞれ好みがあると思います。こちらは裾にクッションが出ない程度の丈になります。

こちらの写真は靴下が見える程度まで、裾を上げた状態です。裾にクッションが出ない程度の丈感であれば、とりあえず問題はないでしょう。

最後に

リーガルの011RALは税込で2万3760円が定価になります。初めての靴に2万円は高い! スーツがもう一着買えるわ!(笑)、と思われる方も多いでしょう。特に初めてビジネスシューズを買う方は、そう考えるのも分かります。

しかし、靴や小物にこそお金をかけて欲しいのです。革靴の場合、しっかり手入れをしながら履けば10年だって履けてしまいます。ソールはセミマッケイ式なので、張り替えることもできますし、革のお手入れも最初はめんどくさいかもしれないですが、自分の足に馴染んでくれば愛着も湧くものです。
セミマッケイ式とはhttp://www.regal.co.jp/kutsu/material

10年も履ける!と考えれば、決して高い買い物ではないのが、革靴です。そんな革靴の中でも、一足は持っておきたいタイプのビジネスシューズが011RALです。足元が引き締まると、想像以上にコーディネート全体も引き締まります。

とにかくスーツでカッコよくなりたい、そんな方に強くオススメです。