トレンドが「ドレスライク」に移りつつある中、かつては「オタク」ファッションの象徴とも言われたタックインの着こなしが“アリ”になってきました。そうなると、ベルト選びも意識する必要があります。機能的であることはもちろん、悪目立ちすることなく、それでいてちょっとした差別化ができること。今回は、そんな“程よい小物”としてオススメのベルトをご紹介します。
メッシュの脱地味感とプンターレの自然な装飾性
このベルトは、北イタリアに拠点を置くファクトリーブランド「サドラーズ」のもの。素材や機能など物自体のクオリティが高く、それでいて価格はリーズナブル。コストパフォーマンスの高さに定評があります。さて、今回ご紹介するベルトにおけるデザインの特徴は大きく2点。ひとつは全体的なメッシュのデザイン。そしてもうひとつは先端のプンターレです。順番に見て行きましょう。
メッシュ部分は、機械で精巧に編み上げられているだけあり、ちょっとやそっとでほつれたり不具合が起きる気配がないくらいしっかりとした作りです。ベーシックカラーの単色でも、編み上げることで生地に凹凸があり、地味になり過ぎておらず、“大人っぽいのに堅苦しくない”印象に仕上がっています。
プンターレとは、剣先（ベルトの先）についている金具のこと。イタリア語で「先端」を意味します。この装飾がビジネス仕様のベルトとの決定的な違いです。このベルトにはシルバーカラーのプンターレが、剣先に寄り添うようについています。筆者のように指輪やネックレスといったアクセサリーが苦手な男性にとって、締めること自体が不自然ではない「ベルト」というアイテム自体に装飾があるのはありがたいところ。金属の鈍い輝きが、特に薄着の時期のコーディネートにおいては差別化に重宝します。
なお、後述しますが、本商品においてはベルトの幅によってプンターレは光沢感があるものとヴィンテージ加工されたものの2種類があります。筆者が選んだのは後者。細かい擦り傷があって光沢感はなく、光を鈍く反射します。どちらを選ぶかは好みで良いと思います。
着こなしの意図に応じて幅と長さを選択しよう
本商品は幅と長さを選ぶことができます。まず幅についてですが、3cmと2.5cmの2種類。3cmは一般的なベルト太さ、そして2.5cmはやや細身です。ベルトは太い方がカジュアル感が強くなり、細い方がドレス感が強くなります。ただ、これよりさらに細くなると、逆にモードな印象になるかもしれません。そんなわけで、こちらは“やり過ぎない”程度のきれいめ感、といった具合です。
また、前述の通り幅3cmの方はプンターレやバックルの金具部分に光沢感があり、幅2.5cmの方はヴィンテージ加工が施されています。
続いて長さについてです。このベルトは最短で80cm、最長で100cmと、5cm刻みで計5種類のサイズが用意されています。
サイズ表記は「80/95」「85/100」「90/105」「95/110」「100/115」となっており、スラッシュの左側の数値は「ベルトが一番きれいに見えると言われる、端から3つ目の穴で締めた時のバックルを含めた全長」を、スラッシュの右側の数値は「バックルを含めた全長」をそれぞれ表しています。
身長178cmで体重64kgのやや細め体型の筆者は、一番長い「100/115」を選択しました。こちらの写真のように、敢えて長めにすることで「タックインしなくてもアクセントになる」着こなしに使いたかったからです。
ただしこの長さだと、普通に締めても先端が長く余ってしまうため、タックインの着こなしに使うとだらしなさが強調され過ぎるため、不向きです。このように、ご自身の目指す使い方に合わせて長さを選ばれることをオススメします。
余談ながら、世の中にはプンターレつきのロングベルトで、太ももあたりに「垂らす」ような着こなしができるものもありますが、このベルトの場合、それは難しい仕様です。ベルト自体がしっかりしていて張りがあり、また長さも「垂らす」ことができるほどに長くないためです。垂らして使いたい場合は別を当たりましょう。
悪目立ちしないベーシックカラーの3色展開
http://urx3.nu/FwIr
このベルトは、ブラックとブラウン、ネイビーの3色展開。ブラックはツヤのあるレザー、ブラウンとネイビーはマットな質感である、と販売サイトでは謳っています。しかし、筆者が購入したブラウン、そこそこにツヤがあるように思います。テカテカとチープな印象になっているわけではないので、さほど気にはならないのですが。サイズによっては欠品しているものもあります。幅2.5cmのブラウンと3cmとネイビーが特に人気の模様です。価格は1万1200円（税込）。
