ソーシャルウェアのジャケットが着やすくアップデート!

そもそも第一弾とは?

SOCIAL WEAR(ソーシャルウェア)のマルチストレッチサイロ2ボタンジャケットは同素材のスラックスとセットアップで着ることが可能です。その第一弾モデルは街着のセットアップとして、裾先端に向かってテーパードを効かせた細身で美しいシルエットを実現してくれました。

しかし、「いくらなんでも細すぎる!」……と、その極めて細身で攻めたシルエットは消費者に衝撃を与えました。

では、第二弾モデルはどう変わったのか? 今回はSOCIAL WEARのマルチストレッチサイロ2ボタンジャケットの第二弾モデルをデザイン、サイズ感、素材と色展開の3つの観点でレビューしていきます。

ベーシックデザインと細部へのこだわりを継承

第二弾のジャケットデザインは第一弾と同様にベーシックなデザインとなっており、細部への素晴らしいこだわりもそのままです。

ジャケットのラペル(下襟)は厚みがあり、しっかりした作りで高級感があります。ラペルの形状は画像のようにノッチドラペルと言われるベーシックな作りで、フラワーホールはありません。シンプルなラペルですが、ラペル幅は6㎝と細めでスタイリッシュな印象を与えてくれます。

腰ポケットはフラップポケットと言われるトラッドなスーツには多く採用されているベーシックデザインです。

裾の切れ込みはセンターベントと言われる背中側の真ん中の縫い目部分に切れ込みが入っているタイプです。腰まわりがシャープに見えるので細身のシルエットをさらに綺麗に見せてくれます。

SOCIAL WEARのジャケットは袖口までしっかり綺麗に見える作りになっています。袖のボタンは3つで、ボタンが重なっていないシンプルな作りですが、本開きとか本切羽と言われる仕様になっており、ボタンを外すと袖口が開き、腕まくりができます。

ボタンは第一弾と同じく水牛ボタンです。裏地はポリエステルとは言え、総裏地でオールシーズン対応です。このようにデザインは第一弾と同様にベーシックで極シンプルです。そして、厚みのあるのラペルや本開きの袖、水牛ボタンなど、細部の丁寧な作りは第一弾と全く変わっていません。

着やすくなったサイズ感と抜群の着心地

筆者の体型は170cm、52㎏の痩せ形です。ジャケットのサイズはSまたはサイズ1を購入しています。SOCIAL WEARのマルチストレッチサイロ2ボタンジャケット第一弾はサイズ1~3の展開で、第二弾はXS~Lの展開なので、第一弾のサイズ1と第二弾のSサイズを比較していきます。

第一弾の着丈66㎝、肩幅41.5㎝、身幅47㎝、そで丈60㎝に対して、第二弾の着丈68.5㎝、肩幅42.5㎝、身幅49㎝、そで丈61.8㎝です。以上の数値から第二弾は比較的、余裕のあるサイズ感になっていると言えます。

大体、GUのテーラードジャケットのSサイズと同じくらいの肩幅と身幅です。そう考えると、改良されて余裕のあるサイズ感とは言っても、やはり細身であると言えます。ただ、SOCIAL WEARのジャケットはストレッチ素材を使用しているので、実際に着て比較すると着心地の違いに驚きます。

レーヨン混のツヤ感のある素材と危なげない色展開

第二弾の素材は第一弾と同じものです。レーヨン50%、ポリエステル44%、ポリウレタン6%となっており、レーヨン混独特のツヤが高級感を出しています。縦横2方向にストレッチが効いていて、細身ながら全く締め付け感がなく、とても着心地が良いです。

色展開は、第二弾はグレー、ダークグレー、ブラック、ネイビー、ダークネイビーの5色展開。第一弾には白やチャコールグレーなど、この春夏を意識した色展開があったのですが、第二弾ではそれがなく、無難な色展開になっています。筆者はこの色展開が非常に残念でした。

以上にレビューして参りましたように、改良された第二弾ジャケットは第一弾のベーシックなジャケットデザインを継承しており、素材や細部への素晴らしいこだわりもそのままです。ただ、サイズ感は細身過ぎないように改良されています。

それでもシルエットはとても美しく、より多くの人に着てもらいたいという思いを極限まで追求した作りになっています。そして、この9990円(税込)という驚異的なコスパです。リラックスシルエットがトレンドの今こそ差別化を意識して、敢えて試して頂きたいアイテムです。

 

161

この記事を書いた人

161

身長170㎝、体重52㎏、靴25.5~26.5cm

機能性と装飾性を合わせ持つ自然なオシャレを好む。 ファストファッションで十分と思っていたが、最近はハイブランドにも興味が出てきた。