秋の羽織りのインナーにはsoeのベージュカラーカットソーがオススメ

日本では「春」「夏」「秋」「冬」と4つの季節を楽しむことができます。四季折々の景色や風景、個性豊かな食材や料理、花見や節分などの行事……もちろん、気候に合った服を着る「ファッション」も、その1つ。

「服くらい自分の好きなモノを好きなように着ればいいじゃないか」と考える方もいらっしゃると思いますが、着るモノにも「季節に合った、季節を感じられる = 季節感のある」モノを合わせるほうが、第三者に与える印象も自然で、清潔に感じられるように思います。さらに、着こなしに季節感を意識したほうが、オシャレにもみえやすいものです。

9月は色んなモノやコトが「夏」から「秋」の仕様に変わっていく時期であるため、季節感を意識して「秋」の雰囲気を取り入れていくのがよいと思います。とはいうものの、9月って実はまだまだ暑かったりしますよね。ここ最近でも、朝夕はとても爽やかな気候ですが、やはり日中の暑さは健在。

そのため、着こなしに「秋」を意識しつつも、着ている本人の涼しさも確保する必要があります。そんな晩夏から初秋の季節の変わり目には、ブラウンやベージュなどの秋を感じる色味のカットソーがオススメ!

本記事では筆者のお気に入りアイテムの1つであるsoeのベージュカラーカットソーをご紹介いたします。

少しゆったりめなシルエットが大人の余裕を醸し出す

ソーイ(soe)は2001年の秋冬シーズンからスタートした日本が誇るデザイナーズブランドの1つ。今回、ご紹介するカットソー、シルエットは昨今のトレンドである「ビッグシルエット」の影響を受けて、ほんの少しだけゆったりめなサイズ感となっています。

サイズ表記は「1」で、詳細な寸法は、着丈:66cm、身幅:47cm、肩幅42cm、袖丈:17cm、袖幅:15.5cm。筆者の着用した際の印象は、「横に広い」というよりも「ほどよい風の通り道が確保されている」というイメージでした。

何だか、とても伝わりにくい表現ですが、それぐらい絶妙なゆったり感のあるシルエットなのです。また、こうした「ゆったり感」や「リラックス感」という印象は、着こなしに大人な雰囲気を醸したい場合には非常に重要な要素となります。

ビシッと決まった着こなしの中に、上記のような印象がほんの少しだけ垣間見えることによって「大人な余裕」が漂ってくるように思います。スーツのように完璧に整った服装は、確かに洗練されていてカッコよく、ビジネスや格式高いパーティーなどTPOが重視されるようなシーンでは、上記の服装がまさにピッタリです。

しかし、これを日常的な街着・オシャレ着とした場合、スーツのように完璧に整った着こなしにはカッコよさはあるものの、何だか「息苦しい・堅苦しい印象」になってしまいますよね……そんなスタイルの中に、先ほど述べた「ゆったり感」や「リラックス感」が加わると、張り詰めた糸の緊張が緩和されるような安堵感と開放感が生まれてきます。

これが「カッコいい」という印象と交ざり合うことによって「色気」が生まれ、それが「大人の余裕」という印象に繋がっていくのだと思います。そういった意味でも、こちらのカットソーのシルエットは大人が着るに相応しい絶妙なシルエットといえます。

また、筆者が今まで着用してきたカットソーの中では、かなり着丈が長い印象があります。購入したショップの店員の話では、カットソーをタックインできるように着丈を長めの設定にしている、とのことでした。

この着丈の長さのおかげで、ふんわりとした生地を余すタックインを実現することができ、このカットソーが持つシルエットの良さを生かしたまま、タックインスタイルを構築することができます。

実は、このカットソー、袖丈をロールアップすると印象がかなり変わります。上の写真は袖を2回ほどロールアップした時のものです。袖をロールアップしていない写真と比べても、明らかに男らしさがグッと高まったように感じますよね。

この秘密は、袖の端部の縫い目の太さにあります。

上の写真は、袖のロールアップ無しと有り(2回折り上げ)を並べたものになります。こちらのカットソーは、袖の端部の縫い目が一般的なカットソーと比べて幅が細いデザインとなっています。

具体的な数値で比較すると、一般的なカットソーの袖の端部の縫い目の幅:1.5cmに対して、soeのカットソーは1.0cm。この幅の細さのおかげで、ロールアップの幅も細くなるため、カットソー自体がシャープで洗練された印象に格上げされているように感じます。

こういった些細なデザインの違いがアイテム全体の印象や雰囲気を瞬く間に変えてしまうところがファッションの奥深いところですよね。

そして、もう1つ、特筆すべきデザインが、首元の開き具合。個人的には、同じクルーネックでも、首元の開き具合で印象は大きく変わるものだと思っています。一般的には、首元の開き具合が大きく、リブの幅は細いほど、ドレスライクな印象を持っています。
ドレスとは?http://www.neqwsnet-japan.info/?p=1810

しかし、あまり首元が開き過ぎていると女性的な印象が強くなってしまうため、そのバランスを見極めることが重要です。その点においても、こちらのカットソーは、開き過ぎず、詰まり過ぎずの程よい首元のデザインとなっています。

うーん、お見事!

柔らかな着心地がgood、ワンポイントの刺繍もかわいい

こちらのカットソーの素材は綿100%で、生地感は比較的薄く柔らかいため、体のラインが比較的出やすいほうかと思います。しかし、その柔らかさゆえ、着心地や手触りはとても優しく気持ちがいいです。

さらに、上述したゆったりめのシルエットと相まって、風にもなびきやすく、その姿は「爽やかさ」そのもの、とても好感の持てるカットソーといえます。すでに何度か洗濯をしていますが、その風合いは変わりません。

一方で、生地がやわらかいため、洗濯後にシワが入りやすい点がデメリット。洗濯後にこのカットソーを干す際には、しっかりとシワを伸ばす必要があります。

また、カットソーの左下にはブランド名である「soe」の頭文字の「s」が刺繍で施されており、こういった可愛げのあるワンポイントは、女性からの評価も高いような気がします(あくまでの「気」ですが……笑)。

深みのあるベージュカラーがヌーディーな印象

コーディネートに季節感を出すためには、その季節を代表するようなアイテム、素材、カラーを使用することが最も簡単です。

今回のカットソーは、季節感をカラーで取り込んでいます。soeのカットソーの色味は、秋を連想するカラーの1つである「ベージュ」。特に、このカットソーのベージュは、少し深みがある色合いで肌との馴染みがよく、ヌーディーな印象があります。

そのため、大人のセクシーさを演出することができ、コーディネートに大人っぽさを加えてくれます。こういった色味は、探してもなかなか無いため、非常に重宝しています。

しかし、明るめのカラーは、汗染みが天敵。インナーにタンクトップや薄手のTシャツを合わせたりするなど、肌とカットソーが接する面積を出来る限り少なくすることが重要です。その際には、カットソーの首元からインナーが見えないように注意を払うことも忘れずに対応していきたいですね。

1枚使いでも、インナー使いでも、大活躍!

こちらのカットソーは、8月下旬や9月上旬などの晩夏でありつつも暑さの残る日には写真左側のように1枚使い、9月下旬や10月上旬ように、秋が深まり、少し肌寒くなってきたときには、写真右側のように軽めのアウターを羽織ってインナー使いと、これからの季節に大活躍してくれるアイテムです。

特に、写真右側のコーディネートでは、インナーのカットソーが秋を連想させるベージュカラーであるため、アウターに爽やかな白のパーカを合わせても、しっかり季節感を保っていますよね。

こういった秋色の半袖カットソーは、晩夏から初秋にかけて、大変使いやすいアイテムであるといえます。

季節感を意識するとオシャレがもっと楽しくなる

今回、ご紹介したsoeのベージュカラーカットソーのように、季節感を意識したアイテムは、着られる時期が制限されてしまうというデメリットがありますが、その季節にピッタリのアイテムをチョイスして、その季節にバッチリとハマるコーディネートを作り出すことができれば、第三者に与える印象もより自然で、清潔感を感じられるように思います。

特に、オシャレな印象を獲得するためには、「TPO」に加えて「季節感」を意識することが重要です。これができるようになると、オシャレがさらに楽しくなると思います。

ご紹介した秋にピッタリなsoeのベージュカラーカットソー、価格は6000円(+税)と比較的購入しやすい金額かと思います。

ただし、残念ながら、本アイテムは執筆時点で既に売り切れとなっていますので、秋を連想するようなベージュやブラウンのカラーを使ったカットソーを購入する際に参考としていただければ幸いです。