日立のスチームアイロンは手頃な値段で手頃に使える!

最近CMなどでもよく目にするアイテム、衣類スチーマー。朝のお出かけ前や帰ってきた後の衣類のシワ伸ばしや手入れなどに使えるようで、気になっている人は多いはず。

しかし、アイロン自体が手間と感じる人や値段、そもそもCMみたいにシワ伸ばしが本当にできるのか? と思ったりして、二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか。そんな人に今回は、日立スチームアイロン衣類スチーマーブラック CSI-S1 Bを、その性能や使い勝手などを紹介したいと思います。

性能とデザイン

本体のサイズは幅17.5×奥行8.5×高さ12.5㎝、重さが約0.69kgと、500mlのペットボトル飲料より少し重い程度。コンパクトで、特段重いと感じることはありません。

本体のほか、アイロン本体を置けるスタンドに注水カップが付属品として付いています。別売品として専用のアタッチメントブラシ(1080円+税)がありますが、筆者は本体のみを購入しました。

デザインは真上から見るとひし形で、Lの字型の取っ手が付いています。シンプルでアイロン然としたデザインではないため、そのまま部屋隅に置いておいてもカッコ悪くはありません。コードの長さは約2m20cm。コンセントが近くにあればハンガーにかけたまま使用するだけの長さはあるでしょう。

使い方はカンタン。コンセントに刺しこむと、取っ手部分の赤いランプが点灯します。スイッチをオンにするとランプがグリーンに切り替わり、点滅します。そのまま30秒程度置いておくと「高」と書いてある位置のグリーンランプの点灯に切り替わり、これが準備完了の合図です。

スチームを使う場合は、スイッチオンの前に専用の注入コップで必要量の水を本体に注ぎます。準備完了状態で、スチーム用のスイッチを押すとスチームが前面から噴出されます。説明書には使い終わった際は水を毎回捨てるよう明記されています。

おそらく衛生面と安全面を考慮してでしょう。しかし毎日使い場合はそこまで神経質にならなくてもよいかと。自己責任となりますが、筆者は使ってそのまま翌日、翌々日使用したりしてますが、特にいまのところ故障などは起きておりません。

正しい用途を理解すれば、便利なアイテム

さて一番気になるポイントは、そもそもこんなコンパクトなスチームアイロンで、しかもハンガーにかけたまま、シワ取りができるのかということでしょう。

これについては「Yes」であり「No」。その期待値によって、どっちとも言えます。丁寧に時間をかけ、上手なアイロンがけができる人がやれば、ごく普通のアイロン台を使ったアイロンがけレベルの『しっかりとしたシワ取り』ができるでしょう。そうではない限りは、なかなかアイロン台を用意してのレベルまでは難しいのが正直なところ。

それじゃあやはりダメなのか、というとそうではありません。そもそもの用途や役割が違うだけで、このスチームアイロン自体はとても便利で使い勝手のいいアイテムです。

アイロン台とアイロンを引っ張り出してまでは、というような気になるシワをサッと取ったり、出かけ前の身だしなみを整えたり、一日着て帰った服をその場で手入れしたり、などの「サッと」「ちょっと」の用途として考えれば、十分に便利です。

しかしながら、本格的アイロンと同レベルが簡単に実現する、と思っていると(自分の中の)「期待外れ」と感じてしまうでしょう。

アイロン初心者にこそオススメ


(オックスフォードシャツのアイロンがけ前とアイロンがけ後)

ハンガーにかけたままの衣類ケア・アイテムとしてはコンパクトなスチームアイロンのほかに、『衣類スチーマー』と呼ばれるものもあります。筆者もそうですが、アイロン初心者には、今回紹介しているようなスチームアイロンを推します。

そもそも、なぜ衣類にシワができるのか、それを取るにはどうしたらいいのか。朝起きた時の「寝ぐせ」を想像してもらえるとわかりやすいかと思います。一度ついた寝ぐせは、髪の毛がヘンにクセづいた形で固まってしまったもので、手櫛だけではなかなか直りません。水でぬらして髪の毛がやわらかくなった状態にしてから、髪形を整えるでしょう。

衣類のシワも似ています。シワとは衣類の繊維が変形し、寝ぐせのように、そのまま固まってしまった状態を指します。シワをなくすためにはヘンに固まった衣類の繊維を整えなければいけません。

しかし、寝ぐせと同じように、ただブラッシングしただけではクセはなかなか抜けません。そんな繊維を整えるために必要となってくるのが、水分と温度、圧力。そして、これらを備えているのが、今回紹介するようなスチームアイロンなのです。スチーム(水分)と高温で繊維を変形させ、圧力(プレス)で整えていくのです。

衣類スチーマーはこの中の2要素(水分と高温)の効果で衣類を整えます。スチームアイロンはそこに圧力要素が加わり、衣類に押し当て直接シワ伸ばしができるのです。要素を絞ることによってのコンパクトさ、手軽さもあるため、一概にどちら、という優劣はありません。

しかし、ちょっと1台もっておくとするとスチームアイロンの方が幅広い用途に使えて、使いやすいと思います。上記のとおり、基本的な衣類を整える3要素を備えているため、アイロン台を用いての普通のアイロンのようにも使うこともできます。普段あまりアイロンを使わない、使ったことがない人にこそ、うってつけといえるカテゴリのアイテム。

使う際の注意と持っておくと便利な品

実際に筆者が乾いたオックスフォードシャツにこのアイロンを使ってみたところ、10分程度かかりました(サッとかける程度ならもっと短くできると思います)。

連続スチーム時間は約6分とありますが、常時スチームを使うわけではないので、かけ終わった後残った水を出してみたら半分以上は残っていました。カンタンな手入れとして日常使いをする分には十分な貯水量だと思います。

またケーブル長さは前述のとおり、約2m20cmです。使う場所の近くにコンセントがあるか、または引っ張ってこられるのかを事前にチェックしておいた方がいいでしょう。ハンガーにかけた衣類の高さまで届くかも要チェック。

使い方の注意&難しい点としては、服の端部分へのアイロンがけです。アイロン台を使わずに、片手で衣類、もう片手にアイロンという感じで、基本アイロンがけを行うと思うのですが、キワの部分を綺麗にかける時、気を付けないと高温のアイロンが指などに当たりそうになります。

そのための対策グッズとして、アイロンがけ用の耐熱ミトンなども1000円程度で売られています。しかし、本格的なアイロンがけを目指していない人には、少々ためらう価格。レビューにも毎回はめるのが面倒という意見も見受けられました。

かといって熱さを気にしてアイロンがけするのもおっくうです。そんな人に手軽に使えるアイテムがあります。『なべつかみ』です。本格的な耐熱使用というわけではないですが、気軽に使い分にはうってつけのアイテム。ダイソーなどの100円均一ショップで売っているもので十分なので、価格的にもこれ以上ないほどお手軽です。

筆者はあまりアイロンを使わず、正直うまくありませんが、このアイテムなそんな初心者でもカンタンに使えるアイテムでした。


(シワになりやすいエアリズムストールをアイロンがけ前とアイロンがけ後。時間は1分弱)

また気になったシワをサッと伸ばして服を着られるのは気分がいいもの。気になるシワをサッと取れるのは爽快です。現在、Amazonでは送料無料&税込み4980円。他メーカー品とも比べお手軽。日常の快適さをワンランクアップさせられる良アイテムです。

 

Nazy

この記事を書いた人

Nazy

身長170cm 体重65kg 靴26-26.5cm(コンバース・オールスターは26.5cm)

アラサーからアラフォーになりつつある、シンプル&ベーシック好き。 「地味過ぎず」「行き過ぎない」でどう差別化するのかを楽しく模索中。 人見知りの人好き。根はインドア。ファッションを好きになり、ちょっとアクティブになれたことに感謝している。