アクセサリーを身につける習慣のない男性にとってブレスレットはハードルの高いアイテムです。本稿では、「男性がアクセサリーをつける意義」と、最初の選択肢としてSTUDIOUSの「レザーブレスレット(ZOZO限定)」 がオススメである理由を紹介します。
男のアクセサリーにはリスクがある

成人男性でアクセサリーを身につける習慣がなかった人にとって、「アクセサリーがオススメ」という提案は、なかなかか受け入れにくいものでしょう。
シャツやパンツのように、必要不可欠なものではありません。むしろ、アクセサリーからはファッションに対して能動的な意思が見てとれます。極端に言えば、「私はオシャレを頑張っています」「オシャレに見られたいと思っています」という意思が透けて見えるのです。
“オシャレを頑張っています”スイッチを30代以上になって初めてオンにするのは、なかなかの心理的なハードルです。この自意識と折り合いがつかないことには、容易に踏み出せない一歩です。
これは単なる自意識の問題のみに留まりません。初対面の人(とくに女性)から、「素敵だな」と前向きな評価を得られればよいですが、「なんかチャラそう」「カッコつけたい人なのかな」と思われてしまうリスクがあります。
実際に、筆者が、20代~30代の女性10名にヒアリングしたところ、「男性も積極的にアクセサリーを身につけるべき」という意見は皆無でした。「アクセサリーをつける男」という存在に対して、警戒心を抱く女性は少なくないようです。それでもなお、筆者はアクセサリーをオススメします。筆者がこのアクセサリーを身につけることで、背負うリスク以上に得られる価値があるからです。
“シンプル”なデザインであれば男でもおしゃれに見える

http://zozo.jp/shop/studious/goods-sale/11786199/?did=27258250
アクセサリーに対して消極的な評価をする女性に理由を訊くと、「ジャラジャラとアクセサリーをつけてる人は苦手だから」と言います。「ジャラジャラ」という表現から、単に金属製のアクセサリーが敬遠されているのかと思いきや、どうやらそれだけではないようです。ポイントは、「情報量」にありました。
「情報」とは「意味」と言い換えてもよいでしょう。例えばクロス(十字架)やスカル(頭蓋骨)をモチーフにしたアクセサリー。着用している本人に宗教的、文化的な意図をもっているかどうかにかかわらず、見た人に「あ、クロスだな」「スカルだな」と訴えてくるものがあります。
クロスやスカルが好きな人にとっては好ましいものですが、苦手な人もいるでしょう。そして何より、そのモチーフ自体苦手でなくても、訴えてくる情報が「うるさい」と感じられてしまうのです。つまり、女性は、「手元をうるさくする男性の感性」に対して否定的なのです。
アクセサリーに具体的なモチーフがないとしても、アクセサリーの素材やデザイン次第で、「うるさい」と感じられてしまうリスクがあります。逆に言えば、シンプルなアクセサリーは、必ずしも否定の対象とはなりません。

このアクセサリーは、実にシンプルなつくりです。プレーンな細みのレザーと、プレーンな金属のバックルの組み合わせ。さすがジャパンクオリティにこだわるブランドSTUDIOUSの商品だけあり、見る人に上品な印象を喚起するデザインです。
オール金属製よりも、レザーのほうが女性受けはいいようです。金属という物質が喚起する“いかつい”感が、「ジャラジャラ」という表現を伴う拒否感に繋がってしまうからです。もちろん、金属製でも、細みで上品なデザインのものもあります。
このレザーブレスをさきほどの女性陣に見せたところ、全員から「これならあり!」とお墨付きをいただきました。
人の視線を集める「手首」を、適切に装う

そもそもアクセサリーの役割とはなんでしょうか。もちろん「装飾すること」ですが、それはどこを、なぜ装飾するのでしょうか。
答えは、「身体の先端が、人の視線を集めるからこそ、装飾が映える」のです。身体の先端とは、首、足首、手首。これらを指して、アパレル業界では「三首」と呼ぶのですが、ここの見え方ひとつで、コーディネート「全体」の印象が確かに変わるのです。
試しに、上の写真からブレスレットを引いてみました。

上の着用画像を見たあとだと、なんとなく物足りない印象がありませんか? STUDIOUSのレザーブレスレットは細みなので、強い主張はありません。しかしそれでも、とくに暑い季節、腕の露出が大きい場合は、「手首」に何かあったほうが「全体」のバランスが整いやすくなります。
決して押し付けがましく「見せつける」わけではなく、「人にお会いして恥ずかしくない身なりを整えた」ことをさりげなく伝える効果があります。
なお、アクセサリー消極派の方にしてみれば、「手首には時計。それだけで十分じゃないか」という意見もあろうかと思います。確かにそうかもしれません。
しかし、手首の装いを時計ひとつに委ねると、時計の役割が大きくなります。「自分が何年もお金を貯めて買ったこだわりの時計」や「父親からもらった時計」といった理由を伴うのであれば、それだけで十分素敵です。
ただ、筆者のように時計にこだわりのない人にとっては、脆弱な時計ひとつで勝負するよりも、アクセサリーを組み合わせて「力ではなく技で勝負」するほうが、効率的なのです。
買い方のコツは自然な色を選ぼう

このレザーブレス、多色展開されていますが、最初に選ぶのであれば、レザーとして自然な色であるブラックかブラウンをオススメします。目立つ手首につけるものだからこそ、自然な印象のものが手堅いでしょう。
レザーがブラックのものはバックルがシルバーで、レザーがブラウンのものはバックルがゴールドです。シンプルであるがゆえに汎用性が高く、大抵のコーディネートとケンカしません。3240円(税込)とリーズナブルな価格なので、コーディネート次第で使い分けるべく、2色おさえておくのも一手です。
アクセサリーとは、紳士の心構えの象徴です。
アクセサリーは、本来的には「身につけなくてもいい」ものです。“大人っぽい”ファッションであるためには、そもそもベースを整える必要があります。それは清潔感のある洋服を、自分の体型を考慮しつつ、見る人を意識してコーディネートすること。そして洋服だけではなく、爪をきれいに切り、寝癖や無精髭を残さず、人前に出る意識を可視化すること。当たり前のことです。
ベースが整っていないのにアクセサリーを身につけても、間抜けなだけです。ベースを整えたあと、最後に身につけるべきものです。
アクセサリーは、「私を見てください」という自己顕示欲の象徴ではありません。「私を見ていただいても大丈夫です」という紳士の心構えの象徴です。象徴を可視化することは、コミュニケーションにおいて確かな自信の獲得につながります。
筆者は、アクセサリーを身につけるようになったころから、住んでいるシェアハウスで「オシャレだね」とほめられるようになりました。洋服のショップで店員さんに臆したり、初対面の女性に対して身構えたりすることもなくなり、日々の楽しさがより増したように思います。
「男がアクセサリーなんて」と考えている、奥ゆかしい“大人”の男性にこそ、私は着用をオススメしたい。このレザーブレスは、その第一歩に最適なアイテムです。志を共有できる大人がひとりでも増えるならば、筆者としても喜ばしい限りです。