この夏一番のトレンドアイテムとなったオープンカラーシャツ。90年代に流行した開襟シャツがリバイバルしたものと言われています。そしてこのトレンドは秋以降もまだまだ続く模様で、各ブランドが色やデザインのバラエティ豊かなオープンカラーシャツを続々とリリースしています。
そんな中で今回ご紹介するのは、ステュディオスのゾゾタウン限定品。色鮮やかで、一枚羽織るだけでサマになる逸品です。
光沢感抜群、質感のある生地

「開襟シャツ」が「オープンカラーシャツ」として復活するにあたり、一番顕著な違いは素材感と言われています。もともとドレスなアイテムであるシャツの襟が寝た状態で開いてカジュアルダウンしている分、ツヤのある素材を用いる、といった形でバランスをとっているのです。
今回ご紹介するシャツの一番の魅力も、まさに抜群の光沢感。商品名の中にある「ツイル」とは、一般的にドレスシャツに使われる“綾織り”という生地の織り方。柔らかくて手触りが良く、シワになりにくい特徴があります。
実際に、このシャツの素材はポリエステル100%ですが、“安っぽい化繊”のペラペラ感はなく、質感のある上品な仕上がりです。
※ドレスとカジュアルについてはこちらをご参照くださいhttp://www.neqwsnet-japan.info/?p=1810

生地に負けず劣らずツヤのあるボタンは、高級シャツに使われる貝ボタン。鮮やかな白が、無地のシャツの中でアクセントになっています。

なお、1点だけ重箱の隅をつつくようで恐縮ですが、ボタンホールの縫製だけがなぜか雑です。糸のほつれがちらほら。このほつれた糸がボタンに重なると小さくても目立つので、ハサミで丁寧にカットするのが望ましいです。
生地と連動した秀麗なディテールとリラックス感のあるシルエット

続いてデザインのディテールを見て行きましょう。オープンカラーシャツとしてはスタンダードな形ですが、細部を見ると、なかなかに行き届いた作りをしていることがわかります。
まず襟について。「オープンカラーシャツ」の一番目を引く部分であり、印象を決める部分です。筆者の手元のほかのシャツの比べても、このシャツの襟はかなり大き目です。
しかし首元は広がっていないので、“チンピラ風”な見え方にはなりません。上質な生地感とも相まって、大人っぽい印象を確保しています。

袖については、アームホールにはかなりゆとりがあります。ただ、摩擦の少ない生地なので、上着を羽織ってもごわつくようなことはありません。また、手首も「手首でキュッと生地が留まる」ほどタイトではなく、ややゆとりがあります。
なお、筆者が選んだ「サイズ2」で袖丈は60cmと、袖自体はやや短め。しかし肩幅が50cmと、かなりゆったり。合わせると、袖はややたっぷりした感じになり、手の甲にかかる程度の長さになります。

裾は、直線的なスクエアテイル。オープンカラーシャツとしては一般的な形です。着丈は「サイズ2」で73cm。
ユニクロの一般的なシャツのMサイズとほぼ同じです。身長178cmの筆者の腰が完全に隠れる程度です。

裾にはスリットが入っています。スリットの長さは前身頃(前側の生地)で9cm、後身頃(後ろ側の生地)で11cm。
元よりストンとした生地の“落ち感”が、スリットのおかげでさらに強調されるため、体をどのように動かしても腹部に布がたまるようなことがなく、きれいな見え方が保持されます。

胸のポケットは、一般的なYシャツなどと比べると大きめの作りです。ともすれば野暮ったい印象になりかねないところが、そう感じられないのは、ひとえに生地の光沢感によるところが大きいと言えます。

シルエットについてです。「サイズ2」の肩幅は50cm、身幅は57.5cm。一般的なシャツと比べると非常にゆったりした作りです。しかし実際に着てみる限り、特にブカブカした感じはありません。これもまた、光沢感のある軽やかな生地だからこそ、と言えそうです。
筆者はかなり細身なので、シルエットのタイトなシャツを1枚で着ると、若干頼りない印象になってしまうのですが、このシャツであれば1枚でもサマになります。
逆にふくよかな体型の方でも、このシャツであれば上手に隠してくれるでしょう。幅広い体型の方にオススメできるアイテムと言えます。
意外とコーディネートに採り入れやすいグリーン

今回ご紹介しているシャツは4色展開。筆者が選んだグリーンのほかに、ブラック、ベージュ、ピンクがあります。


9月27日時点で一番人気はピンク(全色完売)、続いてブラック、ベージュ、そして最後にグリーンという順番のようです。
ブラックはもちろんのこと、どの色もビビッドな原色ではなく、ダークトーンのニュアンスがあるため、コートやボトムスなどにダークトーンのアイテムを持ってきても、印象的になじみやすくなっています。
筆者が選んだグリーンも、「緑色」と言うよりも、ターコイズに近い、青味がかった色合い。普段は色のついたシャツを選ばない方も、コーディネートに採り入れやすいシャツということで、是非チャレンジしていただきたいところです。
洗濯の仕方を間違えなければケアは楽

洗濯表示によると、このシャツは「液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる」となっています。脱水はごく軽くまで、乾燥機はNG。陰干し推奨です。
また、色落ち・色移りの可能性があるとのことで、他のものと一緒に洗うのは避けた方が無難です。
実際にその通りにやってみると、ケアは非常に楽でした。ポリエステル100%の落ち感のあるシャツはほとんどシワがつかない上に、吸水性がほとんどないのですぐに乾きます。
しかし万一、ギュッと脱水するなどしてシワがついてしまったら、ちょっと厄介です。上掲の写真は購入直後の、折りたたまれていたのを広げた時のもの。この折りジワは、水をかけたくらいでは全く取れる様子がありませんでした。
ただ、アイロンをかけると不思議なくらい簡単にスッととれます。しかし、シャツ全体に丁寧にアイロンをかけるよりも、脱水しすぎないように気をつけながら洗い直した方が手軽かもしれません。
このシャツの価格は8000円(税込)。そもそも生地感が良く、気軽にコーディネートに採り入れられて、しかもイージーケア。
大いに活躍してくれることを考えると、文字通りリーズナブルな(理にかなった価格の)シャツと言えるのではないでしょうか。
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