年々進化し続けるSTUDIOUS人気No.1のテーパードスキニーデニムを レビュー

TOKYO BASEが運営する人気のセレクトショップSTUDIOUS。「日本初を世界へ」がコンセプトであり、この言葉が表す通りブランド10周年を迎えるとともに初の海外進出を果たし話題となりました。

セレクトアイテムはTOKYOブランドにこだわり、オリジナルアイテムのすべてがメイドインジャパン。今回紹介するアイテムもそのうちの一つ。パンツ人気No.1の日本製スキニーデニム、さっそくレビューしていきます。

こだわりの美シルエット

元々細身のアイテムを作るのが得意なブランドです。以前は少々過剰とも思える程極細のアイテムが多く展開されており、着る人を選ぶようなイメージがありました。しかし近年サイズ展開を見直し、0、1、2という表記から1、2、3と変更されました。

表記だけでなく、確かに作りそのものが全体的に大きくなっています。より多くの人に着てもらいたいという思いから、現在に至る成功を考えればこの判断は正しかったと言えます。

細身の服を作っていたこともあってか、このアイテムのシルエットは非常にきれいです。スキニーでありながら裾に向かってテーパードしていることもあり、シュッとしてスタイリッシュに見えます。167㎝、51㎏の筆者でサイズ1がジャストサイズです。

ショップ店員から「履いているうちに伸びるんで小さいサイズがいいっすよ」とか「大きめで着ても洗濯すると縮むんで」といった接客をされて戸惑った経験はありませんか?どちらが本当なのかと。

素材によりけりというのもありますが、スキニーデニムに関しては前者の提案で嘘はありません。ただし履けないほどきついものを選ぶ理由はありません。

こう書いてあるとどうしてもとにかく小さいサイズを選ばないと、と思うかもしれませんが、せっかくの美シルエットなので緩めに履くよりもぴったりかタイトに「履ける」ものを選びましょう。

デニム生地のスキニーを履く理由

スキニーシルエットと言えば今や定番の型。ワイドパンツが流行している現在でも、スキニーがダサいという人はいません。それだけに様々なショップにラインアップされており、もちろんステュディオスでも数種類取り扱いがあります。

その中でもこちらはデニム生地を使用したものです。同じスキニーなら9720円(税込)でより安価な「ハイパワーストレッチカラーテーパードスキニー」が展開されています。同じブラックなら安いこっちのほうがいいじゃないか。と思われる方がいるかと思います。

筆者もそう思っていました。ここで注意したいのが生地の厚みの差です。生地が薄いと足の形がモロに出てしまいます。タイツ感がありキモチ悪いと抵抗を感じる方もいるでしょう。

そこでデニム生地のこちらであれば、この問題は解消されます。デニムは厚みがありますから、脚の形が出にくいのです。


(参考/生地の薄いスキニー)

こちらは筆者が所持している薄手のスキニーです。膝辺りで拳を握っているのですが、凹凸がはっきりとわかります。

こちらはテーパードスキニーデニムです。同じように拳を握っていますが、比べてみると拳の形がわかりにくいです。デニム生地の厚みは当然硬さに影響します。その分伸びは悪くなるので、ウエストがキツかったり、膝が曲げられないなどストレスになります。

しかしこのスキニー、ウエスト周りは程よくゆとりがあり、太腿もパツパツになる程締め付けられません。膝もきつくなく、容易に屈伸ができます。これだけ読むとスキニーなのか?と疑われそうですが、商品名にあるテーパードのことを思い出してください。

テーパードシルエットとは、腰回り、太腿にはゆとりがあり、足首に向かってキュッと細くテーパードしている型のことです。太っていても痩せていても、足首は下半身で最も細い部分であり、ズボンの裾である先端部分のため目立ちます。

太腿がコートに隠れて見えなくなることがあっても、足首は隠れることが無いので目立つ可能性が高いと理解していただけると思います。つまりテーパードの考え方としては「目立つ足首部分さえ細ければスラっとスタイリッシュに見えます」ということ。

このアイテムの腰周り、モモ周りがゆとりがあると前述しましたが、ユルユルではなく動きやすさを確保しながらすっきりと見える考え抜かれた絶妙なサイジングです。

写真だと平置きにしているためテーパード感が伝わりにくいのですが申し訳ありません。サイズ1~3のモモ周り50~55㎝に対して裾幅29~31㎝となっています。ウエストは1で76㎝、2で79㎝、3で83㎝となっています。

(ZIPはYKKです。引っ掛かりや固さはなく滑らかです)

洗濯表記は手洗いとなっていますが、筆者は裏返してネットに入れて洗濯機でガンガン洗っていました。ブラックもインディゴも2年ほど着用していましたが写真程度の色落ち具合です。

インディゴもオススメ

カラー展開はブラック・インディゴ・ホワイト・グレー・ネイビーの5色です。ブラックは黒スキニーとしてスタンダードな着こなしができるのでお持ちでない方はまず一本オススメします。

デニムらしさをお求めであればインディゴもオススメ。シルエット以外でインディゴカラーがオススメな理由はステッチカラーがホワイトである点です。

インディゴデニムに使われるのはオレンジや黄色等が圧倒的に多いです。このデニムにはホワイトが使われています。特別珍しいというわけではなく探せば普通にあります。

ホワイトステッチだから「絶対にこれがオススメ」というほど強い理由でもないのですが、デニムの持つカジュアルな土臭さが強いオレンジステッチよりもクリーンな印象になります。

ジーパンが汚れを気にしないで履ける作業ズボンという感覚で履いている人もいないと思いますので、清潔感を求められるメンズファッションではこのクリーンさが多少なり強調される白ステッチは嬉しいです。


(オレンジステッチ)

インディゴデニムがカジュアルな見た目であることに変わりなく、シルエットに比べれば小さなポイントですが、数多あるデニムの中でこれは白ステッチでよかったと思えます。すっきりシルエットとともにクリーンさに拍車をかけ小粋な活躍を見せてくれるでしょう。ブラックはもちろん黒ステッチです。

あくまでもスタンダードな定番モデル

黒スキニーであれインディゴデニムであれ、誰しも一本は持っている可能性の高いアイテム。今やユニクロ・GUなどでも多数展開があります。圧倒的に安価であり品質も悪くありません。

ではセレクトショップオリジナル品の定番アイテムであるこのアイテムをあえて選ぶ理由となればやはり自分の体に合ったシルエット。更にストレスなく履ける着用感なのにデニム生地であること。日本製の高品質でありながら1万800円(税込)というコスパ。

ショップスタッフの話では以前よりも品質は上がっているが値段は抑えられているとのこと。この辺りがポイントになってくるかと思います。色違いで2本所持していることからもオススメだという事はご理解いただけるはずです。

ビールを片手に接客してネット炎上したり、買っちゃいまショータイムなど接客が気になると言われることの多いステュディオスですが、冒頭の世界進出など注目度の高さ故話題になりやすく良くも悪くも目立ちますね。

筆者自身は特別気になる接客をされたことはありませんが、接客が嫌なら何もお店に行かずとも通販でも注文できます。定番アイテムでありながら、日本製にこだわるモノづくりのプライドがこのアイテムには詰まっているように感じます。この記事を読んでくださった方にせっかくなら試していただきたい1本です。

TAKUMA

この記事を書いた人

TAKUMA

身長167㎝ 体重51kg 靴25.5㎝

オシャレになって見た目も中身も磨きたいアラサー男子。人に見られることに臆さず自信を持って、胸を張って生きて欲しい願いを込めます。細身のシンプルなコーディネートが好き。さあ「脱地味」しよう。