圧倒的な上質感!英国ブランド「サンスペル」のTシャツをレビュー

「SUNSPEL(サンスペル)」とは、150年以上の歴史を持つ、英国の高級下着ブランド。一見すると普通のTシャツですが、「Q82」と呼ばれるオリジナルの生地が圧倒的な魅力を放ちます。「1枚上質なTシャツを持っておきたい!」という方にオススメのブランドです。

「SUNSPEL(サンスペル)」のTシャツとは

冒頭で述べた通り、「SUNSPEL(サンスペル)」は英国の高級下着ブランド。長年世界中で親しまれており、製品の品質には定評があります。後に詳しく述べますが、サンスペルが開発したオリジナル生地「Q82」などは特に有名ですね。高級下着からスタートしているだけあり、肌触りなども素晴らしいです。

デザインやシルエットは、とにかくベーシック。一見どこにでもある普通のTシャツですが、上質な素材や細部の作り込みから、英国のトラディショナルな雰囲気が伝わってくるので、「どこか違う」と思わせる力があるのです。これがサンスペルの魅力であり、このTシャツを万人にオススメする理由です。

また、製品の品質のおける信頼性だけでなく、知名度が高いのも特徴ですね。多くの映画例えば、「007 カジノ・ロワイヤル」でジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)がTシャツやポロシャツ着たことでも知られています。

圧倒的なツヤと極上の肌触りを味わえる、オリジナル生地「Q82」

まず、「生地」に注目していきます。このTシャツはサンスペルの中でも一番オーソドックスな物で、「Q82」というオリジナル生地が使われています。高級な超長綿が100%使用されており、多くの工程をかけて作られているそうです。ちなみにQは「Quality」の頭文字。最初に感じるのは圧倒的なツヤ感。

一目見ただけで、他のTシャツとの圧倒的な差を感じます。化繊が混紡された生地のようなわざとらしい感じではなく、天然繊維特有のじわっとした上品なツヤですね。また、サラサラっとした生地で、肌触りも極上。これは本当に着ていて気持ちが良いです。

それでいて、生地の耐久性にも優れていることでもサンスペルは定評があります。すぐにヨレたりせず、長く愛用できるアイテム。縫製なども、際立つわけではないが丁寧ですね。特別シワが目立つ生地ではありませんが、洗濯後は出来ればアイロンがけ推奨です。

このような綺麗目なTシャツはシワなくピシッと伸ばして着たほうが良いでしょう。しかし私もですが、Tシャツにアイロンを当てるのは少々面倒なときがあります(笑)。シワがひどいときは絶対アイロン当てますけどね。

そういったときは、中性洗剤を用いてドライモードでゆっくり丁寧に洗い、干すときにあまり力を入れないように生地を伸ばしてやると、シワになりづらく、洗いざらしでも綺麗に着ることができます。

なぜサンスペルのTシャツは「大人っぽい」印象になるのか

圧倒的なツヤを感じる極上の生地。これには、ただ高級感を感じるというだけでなく、これにはファッション的なメリットがあります。というのも、Tシャツというのは最もカジュアルな洋服と言っても過言ではなく、1枚で着ると「子供っぽい」印象になってしまうことがあるのです。

感覚として、Tシャツより襟が付いているシャツを着た方が、「なんとなくサマになる」と感じる方は多いと思います。なぜならそれは、一般的にシャツはドレスな洋服だから。そのため、Tシャツよりシャツを着たほうが「大人っぽい」「サマになる」といった印象を与えるのです。

ではTシャツを着て、その「大人っぽい」「サマになる」という印象を出すにはどうすればいいでしょうか。その答えは簡単、「生地にツヤ感を加える」と良いのです。Tシャツに襟や、その他諸々のディテールを加えるわけにはいきません。基本的に「生地」にアプローチするしかありません。

そして、「ツヤ感のないガサガサっとした生地」はカジュアル、「ツヤ感がありサラサラしている生地」はドレスな印象になります。これがサンスペルのような上質なTシャツを着ると「大人っぽい」印象になる理由です。

「Tシャツを1枚で着るのには抵抗がある……」という方もいらっしゃると思いますが、是非このようなTシャツを手に取ってみてください。サンスペルのTシャツはそこそこ高価なので、洋服に使えるお金にあまり余裕がない方も、予算が許す範囲内でこれらのポイントを押さえて選べば、ずいぶん印象が変わるはずですよ。

シルエット・サイズ感

こちらのTシャツは長袖のタイプになります。長袖のTシャツって意外と使える期間が短いので、より長い期間使いたい場合は半袖を選んだほうがよいのですが、私は長袖のTシャツもつい買ってしまいますね。ショートパンツと合わせたりするのが好きです。シルエットに関しては、いたってベーシックな形。

ビッグシルエットのトレンドの影響で、Tシャツのサイズが全体的に大きくなってきた今では、少し細身に感じるかもしれませんね。余った生地がダボついたりせず、無駄がなく完成度の高いシルエットです。普通のTシャツと比べると落ち感のある生地なので、かなりスッキリ着られますね。

1枚で着てもかっこいいです。袖もちょうど良い長さで、腕時計やブレスレットを邪魔しません。長袖のTシャツってニットと違って袖口にリブが無い分、袖がちょっと長く感じたときに、腕巻くりしにくくて困ることがありますが、これは嬉しい。

また、ネックの部分ですが、ここがまた良い雰囲気を出しています。ネックの幅は細くドレスな印象で、首元の開きも少し広く、色気を感じます。色気というとイタリア人を思い浮かべますが、イタリアとはまた違った色気なんですよね。

表現しにくいですが、英国らしい威厳があって上品な色気です(笑)。ネックはバインダーになっていて、ステッチが2本入っています。ボディ部分の生地を上から別の生地で挟んでステッチしているわけですが、その挟まれている生地が内部で少し折れてしまっていることに最近気がつきました。

着用していくうちにそうなったのか、新品時からなのかは分かりません。見た目ではほとんど分からないので特に問題ありませんが、触ったら分かりますね。

イギリス製ですが、サイズは普段通りの感覚でOKです。私は普段TシャツはMサイズを選ぶことが多いですが、サンスペルもMサイズでジャスト。寸法は実寸で、着丈66.5cm、肩幅44cm、身幅49cm、袖丈58cmになります。

上質な素材を活かして、シンプルに着こなすのがオススメ

着こなしとしては、上質な素材を活かすように、出来るだけシンプルにまとめるのがオススメ。インナーとしてももちろん活躍してくれますが、1枚で着るだけでもサマになってくれるのが、サンスペルのTシャツの魅力です。

私だったら、晩夏ということで白のショートパンツと合わせたりしたいですね。首元には、上の写真のようにTシャツと同色のサングラスを。派手になりすぎず、シックに「脱地味」を狙うことが出来ます。

価格は10000円(+消費税)。半袖のタイプだともう1000円ほど安いです。Tシャツとしてはやや高価ですが、一軍として活躍してくれること間違い無しの名品。英国の高級下着ブランド「SUNSPEL(サンスペル)」のTシャツを是非チェックしてみてください。