春夏に使えるキャップ!スラッシャーのジェットキャップをレビュー

今回ご紹介するのはTHRASHER/スラッシャーのジェットキャップです。THRASHERはスケートボード専門誌THRASHER MAGAZINE から生まれたストリートを代表するブランドの一角。現在はアパレル・雑貨で目にすることも多く、認知度も高いブランド。

そんなTHRASHERからリリースされるアイテムの中で今回注目したアイテムが、こちらの5パネルのジェットキャップです。

コンパクトなシルエットが印象の調整に便利

そもそもジェットキャップは通常6枚パネル構成となるベースボールキャップと異なり、5枚のパネルで作られたキャップとなります。


(一般的なローキャップ(ベースボールキャップ)

大きな額のパネルの後ろに4枚のパネルを組み合わせたキャップであり、ファイブパネルと呼ばれることもあるそう。主にフラットバイザーを採用しているというのも大きな特徴です。

クラウン側面にある通気口もデザインのアクセントになっています。出自には諸説ありますが、アメリカのメッセンジャーが使用していたキャップという説が多く語られています。バイクでの移動時の空気抵抗を避けるために、コンパクトなシルエットになっていったという機能的な意味合いもあるでしょう。

そのため、ストリートカルチャーに起因するTHRASHERとはイメージや相性も合致していることになります。そしてローキャップのように帽子が比較的浅く出来ているという特徴があり、浅い帽子は顔の回りの露出面積が大きく、前髪の上げ下ろしして遊べるため、印象調整がしやすいというメリットがあります。

また、6パネルのキャップと比べるとコンパクトなデザインになっており、頭の形に沿うように被ることが出来るので、キャップというアイテムが持つカジュアルさが和らぎ、大人でも被りやすく、コーデが決まりやすいというメリットも得られますね。

薄手の生地だけど綿100%で3シーズンはOK!

そしてこのジェットキャップにはダンガリー生地が使われているというのも特徴です。ダンガリーとは縦糸に白糸、横糸に色糸を使って綾織した生地で、インド発祥の元々はデニム生地とは逆織りに作られたものを指します。しかし現在は薄手のデニム生地を指してダンガリーと呼ばれる場合もあるそうです。

ちなみにデニムは縦糸を色糸、横糸を白糸にして綾織された生地です。糸の組み合わせ方が入れ替わっているものの、コットンを使用した生地を使用し、デニムと同様の織り方で生成されるため、素材としてはデニムと同じくカジュアルな素材に分類できます。

そしてデニムと同様に生地に表情があり、耐久性が高いという利点もあります。綿100%の生地は通年使用が出来るオールラウンダーですが、この帽子の生地感はやや薄めとなっています。

リリースが春夏ということもあるのでしょうか。しかし、生地感は薄いながらもがっしりとした質感がありますので、春夏はもとより秋もそこまで気にせず使えるかと思いますが、冬はさすがに厳しそうです。

ちなみに、コットン100%で手洗い可となっていますが、ダンガリー生地の特性上、色落ちや縮みが生じる可能性もありますので洗濯を行う際には、注意して行った方が良いかもしれません。

サイズは内寸で52cm~60cm。アジャスター付きなので少し頭が大きい(59㎝あります)筆者もギリギリ被れる仕様。本体の深さ(頭頂)は10cm。筆者手持ちのローキャップで11㎝なので、この2つでも1cmの差がありますね。

数字はわずかな差ですが、帽子の被った際のフィット感、シルエット、そして露出する面積差での印象の差異は案外大きくなります。

フロントパネル部分にはMAGロゴと呼ばれるスラッシャーの定番ロゴがワッペンであしらわれています。BOXロゴ仕様となっているので、本体のカラーによく映えます。この色映えするブランドロゴとダンガリー素材の表情ある素材感が相まって、無地の地味なキャップ感はなくなります。

筆者が購入したカラーは黒のためワッペンは赤ベースの物が使われていますが、他の色では使われているカラーがそれぞれ異なります。

カラーは4色。定番の黒・インディゴ? 爽やかなサックス? それとも……?

カラーバリエーションは4色。定番カラーの黒、インディゴ(ネイビー)と爽やかな印象のあるサックス、そして前述の3色を組み合わせたマルチカラーがラインナップされています。筆者は使いやすさ優先で黒を選んでしまいましたが、季節感を考えるとサックスやインディゴを手に取っても良かったなと思っています。

また、マルチカラーは個性的なアイテムですが、モノトーンや無地コーデにプラスワンで差し込むように使えれば、それだけでアクセントとして働くのでチャレンジアイテムとして取り入れてみるのも良いかもしれません。

今年はジェットキャップで大人っぽくカジュアル化しよう!

通常のベースボールキャップでは、さもするとカジュアル化が行き過ぎてしまいます。ジェットキャップはそのシルエットでカジュアル感を和らげ、適度にコーディネートのキメ感を取り除いてくれます。また、アイテムの少なくなる春夏シーズンでは小物を利用した装飾性のプラス効果も十分に期待できます。

今年も様々なブランドから多様なタイプのジェットキャップがリリースされていますが、これから来る夏のワンツーコーデ時にそなえ、一つは手元に置いておきたいアイテムです。機会があればこの商品に限らず、ジェットキャップに挑戦してみてください。

イッショー

この記事を書いた人

イッショー

身長:161cm 体重:67kg 靴のサイズ:26cm前後

アラフォーが近いアラサー雑貨店員。 低身長·短足という体型難が悩み。 日々勉強しながら、身の丈にあったオシャレをモットーにファッションを楽しんでます。