普通のTシャツに飽きたらトローヴのドレープカットソーを!

夏の暑さのせいで、相変わらずTシャツ・カットソーが気になりますね。ユニクロや無印良品も魅力的なのですが、ドメスティックブランドの高価格帯アイテムもチェックしておきたい。

今回は、ドメブラの注目株であるトローヴのドレープカットソー(税込1万1880円)をレビューします。ちなみに、身長172㎝体重63㎏の私が購入したのはサイズ2で、色はグレーです。他に、白とネイビーもあります。

Tシャツなのにドレス感抜群!

さてこのアイテム、レーヨン85%、ナイロン14%、ポリウレタン1%と化学繊維で作られているため、ぱっと見でわかるほど光沢感が強いのが特徴です。やはりTシャツ1枚で着こなすとなるとどうしても子どもっぽい印象カジュアルな印象が先行してしまいます。

大人のオトコとしてはだらしない雰囲気を漂わせてしまいますが、生地の光沢感があるだけで随分改善されるます。というのも、同じTシャツの生地でもドレスシャツのようなツヤ感の強い生地とガサガサっとしたコットンの「フツーのTシャツ」の生地とでは、与える印象が全く変わってくるのです。

その観点でいうとこのアイテムはドレスシャツを思わせる光沢を持っており、Tシャツなのに上品な風合いを出しています。しかも、肩幅や身幅は標準的なのに、着丈は長め。このシルエットどことなくシャツのような形に見えませんか?

ただひたすら長いだけの着丈であれば「だらしない」印象になってしまうのですが、このアイテムの着丈はちょうどシャツと同じくらい。裾の形も直線ではなくゆるやかな弧を描いているため、ますますシャツっぽい見た目になっています。

そのおかげで単なるTシャツではなくドレスシャツのような上品な印象を与えるTシャツとして着られるのです。

スポーツ用品のような耐久力

上記の特徴に加えて伸縮性が高く、もちもちとした質感もポイント。さながらスポーツウェアのような素材感で動くときに窮屈さを感じさせないようになっています。

服は着たり脱いだりするだけで生地の傷みが蓄積されていくものですが、伸縮性があるおかげでこの傷みへの懸念を軽減できるわけです。また、生地の目が詰まっておりガシッと厚手で丈夫なので、繰り返しの洗濯に強い点もいいですねぇ。

近年の日本の夏は40℃越えもあたりまえになってきてやたらと暑く、しかも期間的にも長くなっているようでトップスはTシャツ1枚で過ごすという場面が多くなるはず。

スーツ通勤のサラリーマンの方々は土日祝日だけ気にしていればいいかもしれないですが、毎日私服を着る学生の方などはTシャツのローテーションをガンガン回していかないといけないですよね。

そうすると汗による傷みや洗濯のダメージが蓄積してしまいもろいTシャツは、徐々にみっともない姿になるわけです。そこへいくと今回のアイテムは耐久性が高くヘビロテにも耐えられる安心感があります。

安っぽい素材のTシャツとは大違いで、洗濯しまくっても毛羽立ちや先端部分のヨレがなく「結構高かったし、あんまり早くボロボロにしちゃうともったいないなぁ」という心配も不要。

しかも毛羽立ちが少ないおかげで、生地のツヤ感もしっかりキープできるのが素晴らしい。夏場に着るTシャツに関しては、こういう点をぜひ重視して選んでいきたいものです。

万人ウケしない魅力!?

さてさて、今回のアイテムで生地の質感や厚さ以上に特徴的なのが、なんといっても左右の各サイドに配されたギャザー。これのおかげで、あえて生地が波打つようなドレープを発生させることができるのです。やはりTシャツ1枚というのは地味なコーディネートになりがち。

かといって目立つ柄もののTシャツだと、場合によっては子どもっぽい印象を強化させてしまうリスクがあります。そこで気にしておきたいのが生地の質感や柄以外のデザインをいかに取り入れるかです。

今回はツヤのある質感で「フツーのTシャツ」との差を見せつけていますが、波打つドレープによってさらなる差別化を図っています。

このドレープがキモでのっぺらぼうで地味な生地の表面を改善するという意味ではボーダーやストライプのようなデザインと同類ですが、あくまで洋服のシワが表面に浮かび上がっているだけなのでより自然に装飾をほどこすことができているのです!

ただ、ギャザーによるドレープ感そのものが、女性用の洋服っぽさを醸し出していることに注意。個人的にはあまり気にならないのですがメンズの服としては珍しいウィメンズ風のつくりでもあるため「いいトシしたオトコがこんなもん着れるかい!」と、なかなか手を出せない方も多いかと思います。

その点については本当に人それぞれなので「いやいや、こういうのがオシャレなんだよ!」と無理に押しつけるものでもなく、着るのに抵抗のある方は購入を見送るのも選択肢の1つでしょう。

袖に気をつけて着こなそう!

さらに、このアイテムの特徴として、袖口の広さが挙げられますね。そのまま着てもいいのですが、袖まわりに関しては少し注意していただきたい点があります。悲しいことに日本人男性の腕は欧米人と比べてあまり太くなく、筋骨隆々というよりヒョロっとしている場合が多いもの。

そのせいで袖口の幅の広さと腕の細さとのギャップが発生し、ますます腕の細さが強調されてしまいます。そこで袖をロールアップすることによって袖口の幅が小さくなり、腕の細さとのギャップを軽減することができるのです。

2~3回ほどロールアップすればちょうど腕にフィットするのでうまく調節してみましょう。

その点も踏まえつつ着用例を紹介したいのですが、まずはアイテムの性質をおさらいしましょう。今回のアイテム、デザイン自体はTシャツというカジュアルなものでありながら、ドレスシャツを思わせる光沢があり素材感はドレス寄りです。

色も準モノトーンのグレーで、光沢感と相まってドレス寄りといえるでしょう。また、シルエットは細く、すでに述べたとおりシャツのような印象。ただ、ギャザーでシワを付けているディテールはカジュアル寄りです。

以上を総合すると、このアイテム単体ではドレス度、カジュアル度が均衡したハイブリッドなものといえるでしょう。そこで今回は、ドレス度100%のスラックスとドレス寄りのハイブリッドアイテムである細みの黒スリッポンを合わせてみました!

まとめ

定価が1万円超えというだけあって美しい素材感と高耐久はさすがですが、ドレープデザインは好みが分かれるかもしれません。ただ、洋服というものは、単体で見たときと実際に着てみたときの印象が全く変わってしまうこともしばしばです。

普段は1万円のTシャツなんて買わないという方も、セール中に安くゲットして試してみるのもいいかもしれません。では、今回はこのへんで失礼します!