クラッチにもショルダーにもバッグインバッグにもなる3wayスマートバッグ/ウルティマトーキョー

本当に使える3ウェイバッグは稀有な存在

こんな謳い文句に踊らされた経験はありませんか。「このナイロンジャケットはリバーシブルなので、気分によって柄が変えられてお得ですよ」「このモッズコートは暑くなったらインナーが取り外せて長く着られますよ」「せっかく買っていただくのですから、大容量の大きめバッグなら間違いないですよ」これらの言葉どおりに上手くいった試しがないのは私だけでしょうか。

リバーシブルなんて気に入った柄しか表に出さないし、コートのインナーを取り外すほど暑くなったら、世間はもうアウターを脱いで軽やかな素材を選んでいます。バッグについては後述しますが、このような「二兎を得ようとする者一兎をも得ず」的な商品が市場には少なからず存在しています。

今回ご紹介するウルティマトーキョーの3ウェイスマートバッグは、本当に3ウェイとして活用できる稀有な存在です。3ウェイの用途はクラッチバッグ、ショルダーバッグ、バッグインバッグの3種類です。2年間ヘビーユースした使い勝手をレビューします。

サイズや素材を早速チェック

ウルティマトーキョーは、スーツケースやビジネスバッグで有名なバッグメーカーACEのプライベートブランドです。主に大手百貨店等で展開されています。まずは基本となるクラッチバッグの用途から見ていきましょう。

バッグのサイズは幅27cm、高さ18cm、マチ1cmで、重さは350gと比較的軽いです。この大きさはB5より少し幅が大きい程度です。書類を入れるのであれば、A4用紙を半分に折ればちょうどよい大きさになります。この大きさは本当に使いやすいサイズです。

そもそもクラッチバッグは、必要最低限の小物を持ち歩く場合に用います。財布やスマホ、カード類でしょうか。ムダを省いた簡素な作りで、持ち手がないものがほとんど。

ですから、あまり大きすぎると使い勝手が悪くなるのですね。複数サイズのクラッチを所有していますが、いつも手に取るのはこの小さなサイズです。

表面の素材はイタリアンレザーを使用しています。少し柔らかめの牛革は、購入当初から馴染みがよいです。上品なオレンジは、ド派手なわけではなく取っつきやすい落ち着いた風合いで、経年とともにこなれた味わいが出てきます。

ちなみに、写真のバッグは何も手入れをせず、むしろガサツに扱っています。いつも身近にある小ぶりのバッグは、容易に扱うことができることもポイントですよね。

内装は仕切りがひとつあり、片側に小さなポケットがふたつとペンホルダーで構成されています。グレーベージュの色味は落ち着いた雰囲気です。ちなみに、ペンホルダーは使用するとバッグ表面にペンの形が出ますので注意が必要です。

中には7インチタブレットがスッポリ入るサイズです。財布にスマホにイヤホンといった小物等、必要なものだけであれば十分に収納可能です。それでいて、バッグが極端に膨れて不格好になることはありません。街ブラ程度のちょっとした外出であれば、これひとつで補うことができます。

(財布やスマホを入れても極端に膨れることはありません)

ジップは持ち手が大きく実用的。すべりもよく好感触のジップには、ブランドロゴの刻印が施されています。続いてはバッグインバッグとして。これを用途のひとつに数えることはなんだかズルい気もしますが、実際に使用してみるとバッグインバッグとしても優秀です。

ポンと無造作にリュックやバッグの中に入れるだけ。オレンジの視認性がよく、すぐ探し出すことができます。旅行や出張等、大切なものを整理するためには重宝するでしょう。また、小ぶりなサイズはバッグのシルエットを崩すことはありません。

細かい気配りはバッグメーカーならでは

最後にショルダーバッグとしての用途について見ていきましょう。付属のコードを取り付けることで、ショルダーバッグとして使用することができます。コードの横幅は3cmで、長さは80cmから140cmに調整できます。今トレンドとなっているサコッシュとしても活躍するでしょう。

ただし、着用すると案外コードの幅が太く、目立ってしまいます。斜めがけする際にはジャケットやコートをその上から羽織る等、コードの見える面積を調整してあげるとよいでしょう。

また、コードを引っかける金具は、使わない場合内側に収納することができます。

(金具を収納したところ)

クラッチバッグやバッグインバッグとして使用する際は、必要ない金具を隠すことでスマートに見せることができます。こういった細かい気配りは老舗バッグメーカーならでは。

バリエーション豊富な展開、オススメは?

バッグメーカーだけあり、今回ご紹介したひとつ口の他に、同様の形ながらふたつ口になったモデルやさらに大きいサイズのものが展開されバリエーションが豊富です。中でもオススメしたいのは、ひとつ口のモデルです。ふたつ口のモデルは厚みが出てしまい、ぼってりとした印象です。

中に小物を入れれば、その印象はさらに大きくなります。前述しましたが、この手のバッグは必要最低限のものを持ち歩くために使います。あれもこれもと欲張っていては不格好になり、結果使用頻度も減っていくことでしょう。荷物が多いのであれば、潔く別のタイプのバッグを選びましょう。

購入する際は少しだけ割り切りが必要です。色については期間限定の柄があったり、豊富に展開しているようです。もちろん好みではありますが、レザーを使用したものがオススメ。また、色合いは明るいものにチャレンジしてみるのもよいですね。

レザーのツヤと相まって、上品にコーディネートしてくれます。結婚式の二次会やパーティにもオススメです。また、普段着と合わせる場合、クラッチバッグとして使えば洋服から離れた位置になるためコーディネートを邪魔しません。

サコッシュとして使用する場合は、身体の真ん中に位置して地味な印象を取り除いてくれるでしょう。価格は1万4000円(+税)。全国の有名百貨店で購入可能ですので、ぜひ実物をご覧ください。いろんな用途で使いたい、欲張りなあなたにオススメです。

籠屋@CU2moro

この記事を書いた人

籠屋@CU2moro

身長169.8㎝ 55kg 靴26.0cm

平日はスーツ、土日祝のために私服を買い漁るのが至福な日々。 「お金をかけずにオシャレを楽しむ」がモットー、家からユニクロまで徒歩5分が自慢。

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