トレンドはショルダーバッグ!カジュアルすぎない「アンクール」おすすめ!

ここ最近、街中でショルダーバッグを前に掛けた人を見かけませんか? 特に若年層を中心に多く見かけます。小型のショルダーバッグは携帯性に優れるうえに収納力があり、ワンポイントでコーディネートのアクセントになります。また、色を取り入れることで脱地味が進むため、現在のトレンドには合致したアイテムと言っていいでしょう。

同様の理由でサコッシュも人気でしたが、容量が少ないというネックがありました。確かに一般的な男性であればスマホと財布、あとは本やタバコといった細かな携帯品ぐらいしか持たないので十分と言えば十分です。しかし筆者のように、常備薬を持ち歩くくらい細かな荷物も多く、そこに長財布が入り、手帳が入り……となると、サコッシュではもの足りません。そういった理由からも、小型のショルダーバッグの需要が増えているのでしょう。セレクトショップなど店舗でも数多くラインナップされています。

しかし、筆者は「ショルダーバッグもいいけど、カジュアル感が強くなっちゃうんだよなぁ」と悩んでいました。そんな折、シンプルなデザインで大人っぽく使えるショルダーバッグに巡り合ったのでご紹介します。

今回は、思わず即買いしてしまったバッグブランドuncoeur(アンクール)からFPC(Ⅱ)#ショルダーバッグをご紹介したいと思います。ノームコアから装飾性へのトレンド移行期にあってこの潔いまでのシンプルさ。そして変わった形状ですがこのバッグ、実にいい仕事をしてくれています。

まずは基本的なデータを確認!

さて、前段が長くなってしまいましたが、基本スペックから見ていきましょう。このアイテムのカタログスペックは幅41cm×高さ20.5cm×深さ2cmと記載されています。そう、特筆すべきはその深さにあります。

ショルダーバッグとしての使用を想定されながら、わずか2cmしかありません。一般的なショルダーバッグはミニサイズのもので深さがだいたい10cm程度のためその1/5しかないことになります。そのためスペック値どおりにこのアイテムを見たとき、非常にスリムであるけれど正直サコッシュに毛が生えたぐらいの収納力しかない、という評価を下されるかもしれません。

では、なぜこのアイテムをおススメするのか?その印象を大きく覆す、特徴とギミックがこのアイテムにはあります。

シンプルデザインなのにギミックが満載!

まずこのアイテム、独立したファスナーポケットを前後に備えた2気室のショルダーバッグなのです。そのため、見かけ以上に収納上手です。一般的なファスナー開閉の2気室のバッグはポケットが複数存在するため、本体の深さが大きくなりがちです。

本体が大きいという事はバッグの主張が強くなります。身に着ける小物の大きさもしくは見える面積とカジュアルな印象は比例していく関係にあります。そのため、通常のショルダーバッグではどうしてもカジュアル感の非常に強いコーディネートになりやすい傾向がありました。

しかしこのアイテムはその薄さでその問題をクリアしています。面積が小さくなれば全体の印象に与える影響も減っていきますから、カジュアル感を程よく抑えた印象に仕上げやすいのです。特に筆者の選んだ黒は無彩色。礼装にも使われる色のためカジュアル感はより抑えられます。

そしてもう一つの大きな特徴が本体下部に取り付けられたこのアジャスター。なんと、ここを調整して本体容量を変える事が出来るのです。本体の2気室ポケットは完全に独立した構造になっているので、お互いのポケットを全く干渉させずにマチの調整をすることが出来ます。

これでも前面に単行本3冊、背面は単行本2冊が入ってます。申し分ない収納力です。その代わり、バッグの厚みが出ますのでカジュアルな印象は強くなります。前述のとおり見える面積が増えればカジュアルな印象が強くなりますのでここはケースバイケースといったところでしょうか。

本体のデザインは非常にシンプルです。カラーステッチや切り替え、キーホルダーなどの華美な装飾は一切省いたビジュアル。そしてファスナーやブランドタグまで黒にする念の入れようです。元々uncoeurはシンプルなデザインでありながら機能性・使いやすさを重視したモノづくりをされるブランドです。

そのためデザインは非常にまとまりの良いシンプルさをまとっていながら前述のようなギミック、後述する機能を取り入れたような一捻り効いたアイテムがラインナップされることが多いです。

撥水加工もされていて、さらに機能も充実!

本体はポリエステル100%。ですが、撥水加工までかけてありますので、小雨やちょっとした水濡れぐらいなら水の浸水やそれによる生地のヘタレにも強く、普段使いでもガシガシ使えそうです。また、この加工を施しながらもコットン地のような手触りを表現するなど細かなところにもこだわりが見えます。

また、前後のファスナーにもそれぞれ違いがあり、外側を向くボディのファスナーは止水加工の上からさらにコーティングが掛けられ、内側のボディのファスナーには止水ファスナーのみが採用されています。特に外側のファスナーは本体素材と相まって不慮の事故で雨や水に濡れてしまってもカバン内部への浸水を防ぐことが出来ます。これも天候が不安定なこれからの時期に非常に心強い機能です。

本体裏地には黄色の裏地が採用されています。これまで見てきた通り本体はすさまじいシンプルさですので、ここにカラーが入ることでカバン単体のちょっとした脱地味も出来ているわけですね。ちなみに裏地に色が入っているとカバン内部の視認性が高くなる副次効果もあります。外側のポケットにのみ、間仕切りのミニポケットが取り付けられています。

本体は変形サイズですが、文庫本と単行本を入れても前後でこの余裕があります。

ショルダーベルトはナイロン製。60~120cmで調整できるので通常のショルダーバッグのように下げて使うことも、斜め掛けにしてベルトを締めれば体に密着させて使うこともできます。

ちなみに体の前側にカバンを掛けるメリットの一つに、可視面積の調整が挙げられます。色柄が多ければ多いほど、見える面積が大きければ大きいほどカジュアルな印象は加速します。そのため色柄の強いトップスの一部分をモノトーンなどの無地アイテムで隠すことで見える面積を減らし、カジュアルダウンの行き過ぎを抑えてくれるという使い方もできます。同時にこのアイテムはスリムなシルエットとシンプルなデザイン。カジュアルな印象は少ないため、カジュアルさの抑えにはうってつけです。

カラー展開はベーシックな3色

カラー展開は筆者購入の黒、グレー、ネイビーの3色。それぞれ裏地のカラーが違い、黒は黄色、グレーは紺、ネイビーは赤となっています。最も落ち着いた印象を受けるのはグレーですが、ドレス感の強くなる黒、ややカジュアル寄りで使いやすくなるネイビーとカラーチョイスも秀逸です。どの色を選んでもカジュアル感の少ないデザインのアイテムなので、好みとメインコーデに合わせて選んでいいかと思います。

ノームコアから装飾性のトレンド移行期にあってこの潔いまでのシンプルなデザイン。特に今年の夏場は色柄の入ったオープンカラーシャツやアロハをはじめ、色柄入りのカットソーが多くのショップで取り扱われている事からどうしてもカジュアルに寄せたコーディネートになりがちかと思います。

その際にシンプルデザインでカジュアルな印象を抑え、さらに持ち運びの荷物まで増やせるこのアイテムはシンプルデザイン愛好の方だけではなく、柄アイテム好みの方のコーディネートに一役買ってくれるアイテムかと思います。7900円(+税)とまずまずなお値段。取り扱われている店舗も限られていますが、機会あればぜひその性能を確かめてみて下さい。

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【104選】メンズおすすめバッグ「買って、使って」レビュー!【2020】

2019.05.09
イッショー

この記事を書いた人

イッショー

身長:161cm 体重:67kg 靴のサイズ:26cm前後

アラフォーが近いアラサー雑貨店員。 低身長·短足という体型難が悩み。 日々勉強しながら、身の丈にあったオシャレをモットーにファッションを楽しんでます。