2019年春夏ユニクロ×JWアンダーソンのアンシンメトリーボーダーは差別化が図れるバスクシャツ

バスクシャツとは、フランスのバスク地方の漁師たちが着ていた厚手の長袖のロングTシャツです。特徴としては、必ずではありませんが、ボーダー柄で首がボートネックと言って横に開いていることが特徴です。イギリス海軍の制服にも採用され、ピカソやゴルチェが愛用していたことで知られます。

このフランスのバスクシャツを、北アイルランド生まれのジョナサン・ウィリアム・アンダーソンがアレンジしたらどうなるか? シンプルながらも差別化の図れるデザインに生まれ変わりました。生地は、厚手のコットン。伝統的なバスクシャツのような質感を持っています。

昔のユニクロは、薄手のTシャツみたいなもので、乳首透けが目立つ商品でした。その後、だんだん厚みを増し、現在のインラインのボーダーTは一流メーカーと遜色ない厚手のバスクシャツらしい生地です。本商品も、1990円(+税)とは思えない、厚手で良質な綿素材です。

クルーネック+ボーダー

首周りは、バスクシャツの特徴のボートネック(写真上)ではなく、クルーネック(写真下)。ボーダーと同色でトリミングしてあり、普通のTシャツのような感覚で着られます。この首元は賛否両論があるでしょう。

ボートネックのように横長にひどければ中にシャツを着込んでえる襟をチラ見せするようなセーターのような着こなし方もできます。またボートネックの場合は、横長に開いているので肩や肋骨をチラ見せすることができ色気を感じさせることができます。

本商品は、クルーネックです。実は筆者はクルーネックの方が好きです。首周りが開いているとどうにも首元が寒く、冷えてしまうからです。その点、クルーネックだと首元が締まっているので、風が入るような事はなく首元が冷えることもありません。

ここからは筆者の想像ですが、アンダーソンはアイルランドのデザイナーであるので、バスクシャツのフランス色を減らすとともに、フランスよりも涼しいイギリスの風土に合わせたネックにしたのかもしれません。

最大の特徴はアンシンメトリーデザイン

本商品の1番の特徴は、体幹の中心線でボーダーの柄をずらしてあることです。左右非対称、いわゆるアンシンメトリーのロングTシャツ。昨年のコレクションで初めて商品を見たときは、あまりに違和感があり、購入するのをためらいました。

しかしその直後から様々なメーカーから左右で柄の違うシャツや、何種類もの違う柄をドッキングさせたスカーフなど、似たような商品が多数出てきました。

こういった違う柄の合わせやアンシンメトリーな商品は、コムデギャルソンなどのトップブランドでは数年前からあったのですが、それをユニクロの安い価格で提案したのは、アンダーソンが初めてだったかもしれません。

今年、巷では様々な柄違いの洋服が出ているので、逆に本商品はちょっとだけ装飾性のある、ちょっと差別化を図れるとても良いバランスのバスクシャツに仕上がっていると思います。

シャツの左胸にはアンダーソンのロゴマークが赤い糸の刺繍で縫い付けられています。赤と言うよりもエンジに近い色なので、ネイビーと白のボーダーと争わず、控えめな、それでいて主張のあるアクセントとなっています。

洗濯後はどのようになるか

裾はサイドスリット入り。筆者のように、少しお腹がぽっこりした中年には、ありがたい仕様です。サイドスリットがないと、裾がお腹で引っ張られ、中年体型が目立ってしまいます。サイドスリットがあると、裾が引っ張られることなく、シルエットが崩れずに体型隠しになります。

サイズは、チャートを見ると、通常のユニクロのロングTシャツとほぼ同じです。そこで筆者は通常着ているLサイズをオンラインストアで購入しました。試着してみてびっくり。

なんと着丈が長いのです。通常のユニクロのロングTシャツは筆者のおしりが半分隠れる程度なのですが、このロングTシャツはお尻が全部隠れるような長さでした。着た感じもオーバーサイズというか、半サイズ上の着心地。

びっくりして通常のユニクロのロングシャツと重ねてみたのですかが、なんとシルエットはほぼ同じです。どこが違うのだろうと考えてみると、それは洗濯をしていないと言うことに気がつきました。

いちど洗濯機にかけてから着てみると、いつものユニクロのロングTシャツとほぼ同じ、お尻半分が隠れるいい感じの着丈となりました。だから、洗濯をしてもする前はもしかしたら通常のサイズよりも大きく感じるかもしれません。

しかし一度洗濯機を通すと、ほんの少し縮み、通常のサイズと同じ感覚になると思います。なので、サイズ選びの時はいつも自分が着ているサイズを選べば問題ないと思います。

(上:洗濯前、下:洗濯後)

洗濯する前は、新品のなめらかな直線的な商品で、そのパリッとした質感も素敵でした。洗濯すると素材が綿ですので、微細なシワが寄り、バスクシャツらしい風合いが出てきます。洗濯しても色落ちはなく、サイズも先ほど述べたようにちょうどいい具合に落ち着きます。

まとめ

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色展開は、ホワイト、レッド、ネイビーの3色。ホワイトは白地にブルーの細いボーダーが入っています。ネイビーは今の時に細い白のボーダーが入っています。どちらも、バスクシャツの定番の色味なので、普段使いに最適です。

これから夏に向かうので、ホワイトは爽やかに着られると思います筆者はポッコリ体系なので、膨張色の少ないネイビーにしました。レッドは赤と水色のビビットなボーダー。なかなかこの色の組み合わせは見たことがありません。

しかしそこは一流デザイナー、嫌味な色味は感じず、品のいいカラーです。差別化にはバッチリな配色に感じます。巷にたくさん溢れるボーダーのロングTシャツ。今年はユニクロ×アンダーソンのアシンメトリーロングTシャツでちょっと差別化を図ってみませんか。

とおげ

この記事を書いた人

とおげ

身長165㎝ 体重70㎏ 靴25.5㎝

ブログ「ポッコリ男子のオシャレ講座」執筆中。お腹ポッコリ男子でもかっこよくなれる方法を模索してます。

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