ユニクロのキッズアイテム「ライトウォームパデットパーカ」は大人でも着用可能!

暖冬とはいえ、寒い日はやっぱり寒い。そんな日に、薄手で重ね着しやすいダウンアウターは重宝するものです。そして、トレンドは装飾性。そんな昨今、おすすめしたいのがユニクロの「ライトウォームパデットパーカ」です。

見た目はダウンですが、すっきりと丈も短めのシルエットで、ワイドパンツの上にさっと羽織れば、きれいなAラインが完成。細めのパンツにも合います。暖かでありながら、モコモコし過ぎておらず重ね着もしやすい。しかも3000円以下なのに、素材の発色の良さもあって、高級感すらある。

正直、筆者はモコモコのダウンが苦手でした。スラッとした体型の方なら問題ないのでしょうが、筆者のようなお腹が気になる中年にとっては難しいアイテムだからです。アウトドアライクで野暮ったい印象で、鏡を見るたびにミシュランマンを思い出してしまいます。ダウンへの苦手意識がある方にこそ試していただきたいアイテムです。

ミシュランマンhttp://ur0.work/PBqRどんどん足がスマートに。モコモコのダウンにはスキニーがハマるということがよくわかります。

すっきりとしたシルエットの秘密は素材にあり!

ダウンへのコンンプレックスをすっきりと解決してくれた秘密は、アイテム名称にもなっている「ライトウォームパデット」素材にあります。聞きなれない「ライトウォームパデット」とは、ユニクロが東レと開発した新素材。

子供が真冬の寒空の下でも元気に遊べるように、「ダウンの保温性を持ちつつ、動きやすく」と開発したそうです。今回紹介するアイテムは、「キッズアイテム」なのです。もちろん、お子様に最適なアイテムですが、齢40を超える筆者も愛用しています。

ダウンとは本来、水鳥の胸元に生えている羽毛のこと。ダウンの暖かさの単位として「フィルパワー」というものがありますが、「フィルパワー」が高いほど暖かく、羽毛の膨らみも大きくなります。簡単に言ってしまえば、暖かくなるほどモコモコになるということ。

しかしモコモコに羽毛量が増えれば、動きにくく、お値段も高くなってしまいます。そこで、ユニクロが東レと開発したのが、今回ご紹介する「ライトウォームパデット」。繊維に空洞や空胞がある合成繊維の「中空繊維」がボール形状になった粒綿がつまって、羽毛のように暖かい空気を保持してくれるので暖かいという仕組み。

しかも、膨らみは最低限で済むため、動きやすいというわけ。この一挙両得の機能で、「子供が遊ぶ時には動きやすく、大人が着た時にはスッキリとしたシルエット」ができあがります。

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ちなみに素材表記は、表地・裏地はナイロン100%、中綿(ライトウォームパデット)はポリエステル100%で「マシンウォッシャブル対応」。子供が外で元気に遊んでたくさん汚れても安心。洗濯機でガンガンに洗うことができるのも嬉しい点です。

キッズならではのサイズ感も「スッキリシルエット」の秘密!

筆者が購入したサイズは「160」。キッズは身長に合わせたサイズ展開をしており、本アイテムの場合「110(身長が105~115cmの子供向け)」から全6サイズを展開しています。

購入した「160」は、「着丈:60.5、肩幅:41、身幅:52、袖丈:60」で、想定しているヌード寸法は「身長:155~165、チェスト/バスト:76~82、ウエスト:62~68」となっています。サイズ感を把握しやすいように、メンズのシームレスダウンパーカと比べてみましょう。

メンズのシームレスダウンパーカは、XSが「着丈:64、肩幅:42.5、身幅:52.5、袖丈:62」で、ヌード寸法は「身長:155~165、チェスト/バスト:78~84、ウエスト:66~72」、Sが「着丈:66、肩幅:44、身幅:5⒌5、袖丈:63」で、ヌード寸法は「身長:155~165、チェスト/バスト:80~88、ウエスト:68~76」となっています。

本アイテムの「160」はXSに近いサイズ感となっています。筆者は通常、ユニクロの場合はSかMを着用。そのため普通なら、XSに近しいサイズ感の本アイテムを着用した場合、まさに「大人が子供の服を着たような印象」になってしまいます。

しかし、そうは見えず、スッキリとした印象になる秘密は、丈の長さにあります。肩幅や身幅に比べて、身丈がぐっと短く設計されている点にご注目ください。この身丈が短くなる設計のおかげで、スッキリとした印象に。ハイウエスト気味なワイドパンツなどともコーデを組みやすくなっています。

キッズならではの色展開など魅力がいっぱい!

筆者が本アイテムに注目したきっかけは、実は色の展開にあります。黒が多くなりがちな真冬に華やかさを添えてくれる、あざやかな黄色。高級ブランド以外ではなかなか見かけない色合いで、お値段もチャレンジしやすい。

しかも、羽毛を使った場合、1回あたりのクリーニング費用も高めで、汚れがどうしても気になってしまいますが、本アイテムならお値下げ前で2990円(+税)。これまでダウンに抵抗があった人にも挑戦しやすい価格・仕様となっています。

66:BLUE

16:RED

56 OLIVE

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黄色以外の色展開も魅力的です。例えば、「66:BLUE」、「16:RED」、「56:OLIVE」など、インラインの大人のアイテムにはない、優しく上品な発色が特長です。ぜひチャレンジしてみてください。

少しだけ残念なポイント!それを超える工夫も!左側のチャックの上部の布地が首元のアクセントに

もちろん、キッズのアイテムを大人の男性が着用するからには、注意が必要です。1つ目はサイズ感です。筆者は身長170cm弱で、アイテムの想定したヌード寸法の身長より高いものの問題なく着用できています。吊るしのスーツで、身長160cm~165cmの方向けのアイテムを選ぶのと同じ感覚です。

しかし、身長175cm以上の方が着用する場合、細身の方でも明らかに丈が不足してしまいます。また、身幅はもちろん、袖幅も細めにデザインされています。そのため、ゆったりシルエットで、袖幅が大きめにデザインされたセーターなどのトップスを、インナーに入れることは物理的に難しくなります。

そして、2つ目は、素材に膨らみがないため、一般的なダウンより、首周りのボリュームが不足しがちだという点があります。子供は大人よりも首が短く、頭も小さいため、フードのサイズが小さいこともあるでしょう。

ユニクロUのパーカ(Sサイズ)と比較すると、フードが小さく、首元のボリュームが不足していることがわかります。通常、首回りにボリュームができると、小顔効果が働きます。しかし、本アイテムにはそのような効果は期待できません。

もちろん、小顔効果を働かせるのは、ダウン単品に担わせる必要はないわけで、ストールなどを着用すれば解決するのですが、事前にお伝えしておきます。最後に少しだけマイナス点にも言及しましたが、子ども向けだからこそのメリットもたくさんあります。例えば、「ちんガード」。下ネタではありません。あごにファスナーがあたらないようにつけられた布地のことです。

目立つ首元の、ささやかな装飾となって、状品感を高めてくれます。さらに、内側にもポケットがついて収納性アップ。そして、外側のポケットの内側には起毛素材を採用。手袋の装着を嫌う子供への親心なのでしょうか。さっと手を入れたときに、表地と同素材のアイテムと比べると暖かく安心感があります。

(ポケットの内側。起毛素材になっています)

このように、お子様向けのアイテムとしても、もちろんおすすめなのですが、大人の方もおすすめのアイテムとなっています。残念ながら「160」サイズはオンライン限定となっていますが、気になる方はチェックしてみてください。女性が着目しているようで、在庫は残りわずかとなっています。

TJ

この記事を書いた人

TJ

身長167㎝ 体重65㎏ 靴25.5㎝

ダイエット中で-30キロ。あと5キロに苦戦中。服選びの基準は「高見え」「やせて見えること」「若い女子にもてそうか」。42歳