ユニクロのコットンカシミヤケーブルセーターはサイズアップのモノトーンがオススメ!

単色かつベーシックな形でありながら、程よい装飾性で地味にならない、実に使い勝手の良いニットをご紹介します。1枚で着てもシャツと合わせてもサマになる上に、手が出やすい価格。ユニクロの面目躍如とも言うべき逸品です。

バランス感覚抜群のデザイン

そもそもニットは大人っぽい印象になるアイテムです。中でも特に大人っぽさを強調できるのは、繊維の細いウールで編まれた“ハイゲージ”のもの。ユニクロでは「エクストラファインメリノ」シリーズのセーターです。そのツヤのある生地感と他のブランドに真似できない抜群のコストパフォーマンスにおいて、ユニクロを代表する名作のひとつと言えます。


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ただし“ハイゲージ”のニットは実に大人っぽいものの、裏を返せば「地味」であるとも言えます。装飾性が求められる昨今のトレンドにおいては「一枚で着る」と少々物足りなく感じられてしまうため、街着として使うに当たってはカジュアルな着こなしが求められます。

その点、今回ご紹介するセーターは大変バランス感覚に優れています。色はあくまで単色なので、他の色のアイテムと合わせてもケンカすることがありません。それでいて“ケーブル編み”の柄が生地の表面に凹凸を作ることで、立体感という装飾性が生まれ、地味な印象にはなりません。

そしてそのケーブルのデザインも、太いと子供っぽく見えてしまうものですが、このセーターのケーブルは細め。きちんと大人っぽさを確保しているのです。そのため、このセーターは大人が1枚で着てもサマになります。

「1枚で着てもサマになる」ポイントは、柄だけではありません。ネックの位置がまた実に秀逸。カットソーの上に着るなど、このセーター単体で見せても、首回りが寂しい印象にはなりません。一方で、シャツと合わせて襟を出して着ても、首元が苦しくならないのです。まさに絶妙のデザインに仕上がっていると言えます。

裾はリブになっています。リブは防寒性という機能面においては優れているものの、オシャレの観点からは、腹回りにリブが留まることで体型をきれいに見せる妨げになりがち。しかしこのセーターの裾は、後述するサイズ選びにもよりますが、リブの締め付けがあまり強くありません。そのため体型の見え方に与える悪影響も少ないものと思われます。

オススメはシャツよりも2サイズアップ

セーターは、中に着込むことが多い上に、ぴったり着るとサマになりにくいため、シャツよりも少し大きめのサイズを選ぶのが一般的です。筆者は身長178cmで体重64kgなのですが、上半身が細身であるため、ユニクロのシャツはMがジャストサイズ。そのため、セーターは1サイズアップしたLサイズを選ぶのが望ましいはずです。

しかしこのセーターについて筆者が試着を繰り返した結果、2サイズアップした方がより良いのではないかと思いました。1サイズアップだと、ただ立っている分には問題ないのですが、体をひねる、肩を回すなどの動きをした時に、わずかながら窮屈に感じました。

2サイズアップしたらブカブカでだらしない印象になるのでは、と危惧されるかもしれませんが、ご心配には及びません。首回りのリブが適度に利いており、きちんと締まって見えます。一方で、上述したケーブルのデザインのおかげで、ただでさえ生地の凹凸が体型を見えにくくなっているのが、大きめのサイズを選ぶことで、さらにシルエットをよく見せてくれます。また、ケーブルの重量感で生地に落ち感が生じている点も、シルエットの見え方をより良いものにしてくれています。

そしてアームホールの細さもまた重要なポイント。ここがルーズになるとかなりカジュアルな印象になりますが、サイズをアップしても腕周りは適度なフィット感があり、クリーンなシルエットです。

袖の長さはサイズを上げると当然長くなります。筆者の場合も、XLサイズともなると、実のところかなり余ります。しかしケーブルのデザインのおかげで、少々袖をずり上げてみたところで、ルーズな印象にはなりにくくなっています。ずり上げた袖の生地がたるむことを避けるのであれば、袖口のリブを折り返すのも一手。単色で裏地の色も同じであるため、折り返した部分が悪目立ちすることもありません。

ツヤ感のある肌あたりの良い生地は洗濯に注意

このセーターの魅力を語る上で、生地感も実に重要です。商品名の通り、構成要素はコットンとカシミア。その混紡比率は95:5です。しかしこのたった5%のカシミアが実にいい仕事をしています。生地の表面にツヤ感をもたらすことで、大人っぽさを付与しているのです。

ユニクロの別商品でコットン100%のセーターがありますが、そのセーターにはツヤがないため、どうしてもカジュアル感が強いのです。

また、肌あたりも秀逸。汚れを防ぐためにインナーの着用を強く推奨したいところですが、このセーターの肌あたり自体は、たとえインナー抜きで1枚で着ても全くチクチクすることのない、柔らかで気持ちのいい触感です。

ケアに際しては自宅で水洗いできますが、その際は「手洗い」推奨です。筆者は不精なもので、試しに裏返してネットに入れて、洗濯機で「ソフト洗い」してみました。脱水を1分程度と軽めにして、伸びないように気をつけて干してみました。その結果、肩幅や袖丈、身幅に変化はなかったのですが、身丈だけ2cm短くなっていました。元々大きめのサイズを選んでいるので、筆者としては問題ないのですが、想定したサイズではなくなってしまう点で注意を要します。

また、上記のような方法で洗濯した結果、裾のリブが波打つような“よれ”が生じています。着ている時はその“よれ”も伸びるので問題は無いのですが。また、洗濯前に比べてわずかながら毛羽立ちが生じたようにも感じられます。

価格的にはワンシーズン着るだけ着て来シーズンまた新たに買い直す、くらいで良いものだと思いますが、それにしても取り扱いは丁寧にしてあげた方が良さそうです。

8色の中で使いやすいのはモノトーン


http://ur0.biz/LuYp

カラバリはユニクロ表記で「01 OFF WHITE」「03 GRAY」「08 DARK GRAY」「17 RED」「32 BEIGE」「56 OLIVE」「62 BLUE」「68 BLUE」の8色。

店頭で見比べる限りでの筆者の実感は、モノトーンが圧倒的に使いやすい、というものでした。つまり「01 OFF WHITE」「03 GRAY」「08 DARK GRAY」の3色です。また、色のあるものでも、「32 BEIGE」「68 BLUE」はまだインナーにシャツを入れたり、ボトムスに色の主張の強いものを選んだりしても、比較的なんとかなりそうです。

一方で「17 RED」「56 OLIVE」「62 BLUE」はよほどその色が好きでもない限りは、着回しにくい点でオススメしづらいと感じました。冒頭でご紹介したユニクロの名作「エクストラファインメリノ」シリーズのセーターに比べて発色ではどうしても見劣りするため、合わせにくいだけでなく、そもそもチープ感が生まれてしまうためです。モノトーンは合わせやすく使いやすいだけでなく、ツヤが感じられることでより上質に見える点においても、大人の選ぶものとしてより好ましいと感じました。

価格は定価で2990円(+税)。ワンシーズン着るだけ着て廃棄するとしても、相当コストパフォーマンスの高いセーターであると言えそうです。

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EQ03

この記事を書いた人

EQ03

身長178cm 体重64kg 靴27.0cm

洋服を“食”と共に、「コミュニケーションを最適化するためのツール」と位置付けています。物産展マニア。国内外を問わず、地域・人に根差した物語性のあるモノ・コトに惹かれます。コーディネートはワイルドよりもきれいめを。