オーバーサイズのトレンドの影響は、ユニクロやGU等でも流行しているように、わかりやすいトレンドのひとつでしょう。とは言え、ただ大きくするだけではダボダボと野暮ったい印象になりかねません。
「クロップドクルーネックT」は、シンプルなカットソーですが、やや緩めの袖周りであるものの、裾は短くスッキリとしたデザインです。これが全部ゆるゆるであればだらしなく、オススメすることは無かったでしょう。
安っぽさを感じる生地のため、オススメしにくいカラーもあります。とは言え価格はコスパ抜群の1000円（＋税）。早速見ていきましょう。
クロップドデザインの裾は野暮ったくなりすぎない
クルーネックのシンプルなデザインです。ただしちょっとだけゆったりとした作りです。オーバーサイズのトレンドの影響もあるのですが、あまりにも大きすぎる服を着るのは抵抗がある方もいるでしょう。
筆者はユニクロU「オーバーサイズクルーネックT」も所持していますが、適正サイズを選んでもかなり大きく、ダボッとして野暮ったく見えてしまいます。そこでこちらのアイテム。
実はレディスのアイテムではありますが、ゆとりのあるシルエットのため、サイズを選べば男性でも着用可能。メンズ展開のオーバーサイズアイテムで不服無い方は敢えて選択する必要性を感じ難いかもしれませんが、痩せ形体型の方には大きすぎないオーバーサイズ具合が特にオススメ。
身幅に対して着丈と袖丈のバランスがよく、ゆったりしているけれどどこかスッキリした印象を是非感じてみていただきたいです。
しっかりとしたクルーネック部分のバインダーは幅太め。耐久力が高く、洗濯を繰り返しても伸びにくいと言った特徴があります。
裾の折り返しはかなり太幅です。このため、裾がばたつかずヒラヒラしにくいです。短めの丈と合わさってまとまりがよいため、厚手生地でももたつきがありません。
夏に頼れるしっかりとした生地
コットン100%。リラックスしたシルエットに対して、着心地がよく、柔らかい。軽やかな肌触りは湿度の高い日中でも快適。それでいて1枚で着ても乳首透けが無く、頼りになる程度の厚手生地です。
洗濯は、裏返してネットに入れ、中性洗剤と柔軟剤で洗っています。他の洗濯物と一緒に洗っていますが、色落ち・色移り等のトラブルは今のところありません。ここ1～2年、筆者が購入したユニクロのガサガサ生地のカットソーは、漏れなく高耐久。
ヨレることなく長持ちしています。ワンシーズンで着られなくなることは無いでしょう。着用を繰り返し、取れなくなった首の皮脂汚れや、洗濯しても臭いが消えなくなるまでには、飽きてしまって買い換える事が多いため、寿命を待つより気分で買い換えてしまってもいいでしょう。
ただし、もう少し生地にツヤがあればどこにでも着ていけるオシャレなカットソーとして更に強くオススメしていたでしょう。ガサついて見える生地が少々安っぽく、オススメしにくいカラーもあるため、豊富なカラー展開が非常にもったいない。
とは言え汗や汚れを気にせず洗濯機でガシガシ洗えるとなれば、気負わない日常着としては最適でしょう。
レディースアイテム故サイズ選びにご注意ください
XS～3XLの7サイズ展開。このうちXS・2XL･3XLはオンラインストア限定販売となっています。167㎝、51㎏ガリガリの筆者でXLサイズを選択しています。
ゆとりのあるシルエットですが、実は身丈が短めに作られており、筆者のお尻が隠れません。肩や身幅はゆったりだけど、着丈が長すぎず野暮ったくなりにくいのがポイントとなります。XSで52㎝、Sで53.5㎝、Mで56㎝、Lで58㎝、XL～XXLで60㎝、3XLで62㎝。
そんな肩幅のサイズ感ですが、肩の位置と縫い目のラインがぴったり合います。XSで37.5㎝、Sで38.5㎝、Mで39.5㎝、Lで41㎝、XLで42.5、XXLで43.5㎝、3XLで44.5㎝。
肩幅から繋がるため、袖丈の長さにも注意しましょう。肘には掛からない程度の長さ。肘を超えてしまうと、一気に着られている印象が加速するため、着こなしが難しくなってしまいます。XSで24㎝、S～Mで25㎝、L～XLで26㎝、XXLで27㎝、3XLで28㎝。
同様にゆったりな身幅は、ボックス型のシルエット。体型を選ばず着られる点は、ポイントが高いです。展開サイズが豊富なことも、微妙なサイズ感の差を詰められるためありがたい限りですね。XSで47㎝、Sで49.5㎝、Mで52㎝、Lで55㎝、XLで58、XXLで61㎝、3XLで64㎝
豊富なカラー展開だが手放しでオススメできないカラーも
「00 WHITE」「02 LIGHT GRAY」「09 BLACK」「10 PINK」「14 RED」「25 ORANGE」「46 YELLOW」「53 GREEN」「64 BLUE」「69 NAVY」 の10色展開。記事執筆時点でオンラインでは在庫切れ、サイズ欠けが目立ちますが、まだ在庫のある店舗もあるので、ご確認ください。気になるカラーは取り寄せることも可能です。
筆者はベーシックに「09 BLACK」を選択しています。最もスタンダードで、着こなしを選ばない使い勝手の良さなどは言うまでもありませんが、生地のところで説明した「安っぽさ」が強調されないカラーなのです。
他のベーシック路線「00 WHITE」「02 LIGHT GRAY」「69 NAVY」辺りから、生地の安っぽさが気になります。生地の表情が潰れて見えにくい黒に比べれば、色彩が入る分若干目立ちます。
特に「02 LIGHT GRAY」はいかにも部屋着に見えるのでかなり危険なお色。コーディネートの際はご注意ください。「10 PINK」「14 RED」「25 ORANGE」「46 YELLOW」「64 BLUE」は、ハッキリとした色合いと淡い色合いのものに分かれますが、選り取り見取りでどれも素敵に見えます。
しかしながら手放しでオススメしにくいのが、ここまでずっと語ってきた毛羽立ちのある生地感。発色がよいだけに目立つのです。「53 GREEN」は、唯一店舗で確認できていないので申し訳ありませんが、オンラインサイトを見る限り中間色の素敵なお色身。
黒以外で特に気になる発色です。他の色同様、生地感は気になるところですが、お見かけした際は是非ご確認ください。
部屋着っぽいとか、安っぽい生地感を強調し連発していますが、実際に安価であり、どのカラーも見方を変えればヴィンテージライクな風合いです。大人っぽいスラックスやセットアップのインナーなどに使えば、バランス良く着こなせるでしょう。
ただ、1枚着する際はデートなど気合いの入った状況には向かず、気負わないラフな日常着に向いていると言った具合です。オーバーサイズ過ぎない、少しだけゆったりしたカットソー、夏のトップスの選択肢に加えてみていただきたいです。
