ユニクロのレディスのパンツはメンズにこそオススメしたい傑作

今回ご紹介するのは、ユニクロのドレープリラックステーパードパンツはレディスアイテム。商品名の通り、ドレープの利いた上品な素材感で、リラックス感がありながらもテーパードしている、使い勝手の良いアンクルパンツです。

実際に履いた感じだと、女性が着用するには「大きすぎる」のではないか、とさえ思います。春から秋にかけて、気温の高い時期には重宝するパンツです。

メンズのスラックスと考えて何ら問題のないデザイン

このパンツのデザインでまず注目したいのが、腰回りに入っているタックの部分です。近年のメンズファッションでもクラシック回帰が進む中、タックパンツを市場で見かける機会が増えてきました。

このパンツもタックが入っており、それが見た目だけではなく、腰やふとももにストレスをかけない、ゆったりした履き心地に寄与しています。

もうひとつの特徴的なデザインは、センタークリースが入っていること。これによって、スラックス感が大いに増した、大人っぽい印象になっています。

そして念のためですが、前面はファスナーで開閉可能である点も付記しておきます。メンズのパンツであれば当たり前なのですが、レディスのパンツだとしばしば、この部分がついていないことがあります。前面のファスナーは機能的にも重要ですよね。

数字にとらわれないサイズ選びが重要

冒頭でも言及した通り、このパンツの基本的なシルエットは「テーパード」、つまり腰回りにはゆとりがあり、先端に向かって細くなっていくというものです。とは言え、実のところ「テーパードパンツ」のテーパード具合はパンツによってかなり差があります。

このパンツは腰回りがかなりゆったりしている分、テーパードしてもなお、裾幅もキュッと締まっているというほどではなく、かなりゆったりしているのです。そのため、サイズをアップして履けば、「ワイドパンツ」として使うことすら可能です。

ちなみに筆者はあくまでも「ややゆったり感のあるきれいめなスラックス」として履くことを望んで購入しました。

腰回りはゴムになっており、その上ベルトループもついています。ただ、このゴムはさほどにキツくありません。そして、このパンツはかなりサイズが大きめの作りになっているところに注意を要します。

筆者は新型コロナウイルスの影響で実店舗が休業している時に、オンラインストアで購入したのですが、正直なところ、サイズ選びをちょっと間違えたと思っています。

筆者は通常、パンツを購入する際にウエストが78~80cmのものを購入しています。ユニクロUの場合のみ、76cmでちょうどです。

そのため、ウェブサイトを確認して、ウエストが「75~81cm」となっているXLを購入したのですが、いざ履いてみたら腰はかなりゆるゆるで、裾もクッションがつくくらいに長くなっていました。

かなりハイウエストで着用したらクッションは回避できそうでしたが、メンズでそこまでのハイウエストは不格好なので、「返品」ではなく「お直し」で対応しました。3cm程度裾上げしています。

なお、お直しはユニクロではなく、近所のお直し屋さんなので、別途費用がかかっています。なお、腰のゆるさは、ベルトで対応しています。レディスアイテムを購入するということで、窮屈な履き心地を恐れていた、ということもあるのですが、今にして思えば1サイズ下げても良かったかな、と思っています。

とろみのある柔らかな生地感

素材はポリエステルとポリウレタンの混紡ですが、ドレープ感のきいたとろみのある生地で、さらっとした触感で、落ち感があり、発色もきれいです。ゆったりしたシルエットである点も手伝い、歩くたびに生地が柔らかく揺れるのが、ある意味とても女性的ではあります。

しかし、デザイン自体が、上述の通り男性的と言いますか、少なくともメンズのアイテムと言っても違和感がない作りになっているので、男性が着ても全く問題ありません。暑い日に履いても通気性がよく、また触感がさらっとしていて汗で貼りつくような不快感がなく、機能面でも実に優秀です。

ケアに際しては洗濯機を普通に使うことができます。ただし乾燥機はNGです。化繊ではあるものの、筆者の実感としては若干シワがつきやすい印象があります。

きちんとシワを伸ばして干せばアイロンは不要ですが、干した後の管理に際しても、シワがつかないように気をつけた方が良さそうです。着用していて少し気になった点として、生地が柔らかい分、耐久性は低そうです。

着用時に摩擦が多かった後背部にほつれと言うか摩擦によるダメージを、小さくではありますが発見しました。そんなわけで、ラフな使い方、例えば屋外のザラついたところに腰掛けるような使い方は避けるべきもののようです。

メンズにはない着こなしを楽しめる4色展開

http://urx.blue/UrkP

このパンツのカラバリは、ユニクロ表記で「09 BLACK」「30 NATURAL」「34 BROWN」「60 LIGHT BLUE」の4色です。一番使いやすいのは「09 BLACK」でしょうけれど、白だけど真っ白じゃない「30 NATURAL」も暑い季節には大いに重宝しそうです。

なお、筆者が選んだ「60 LIGHT BLUE」は、ウォッシュデニムのジーンズ以外でなかなかない色味だったのでチョイスしました。個人的にネイビーが好きなのですが、ネイビーのトップスと合わせやすく、とても重宝しています。

本稿を執筆している2020年5月12日現在、オンラインストアにおける「09 BLACK」は全サイズ完売、その他のカラーもサイズ欠けが散見されますが、在庫が復活する可能性もありますし、店舗で見つけることもできるかもしれません。価格は2990円(+税)。

EQ03

この記事を書いた人

EQ03

身長178cm 体重64kg 靴27.0cm

洋服を“食”と共に、「コミュニケーションを最適化するためのツール」と位置付けています。物産展マニア。国内外を問わず、地域・人に根差した物語性のあるモノ・コトに惹かれます。コーディネートはワイルドよりもきれいめを。