デザインについて
ユニクロ×エンジニアドガーメンツのフリースコンビネーションジャケットは、話題性に負けないほど実用性も考えられているアイテムですが、メリットデメリットがあります。
シルエットはどんな人からも受け入れられやすい、リラックスシルエット。左右非対称に生地が散りばめられていて、非常に面白いデザインです。これが上品に見えるのは色味を統一しているから。例えばポケットが別の色だと一気にカジュアルな印象になり、大人の男性は抵抗があるかもしれません。この辺の演出がすごく上手です。
着て分かったのが非常に考えられたデザインであること。異なる素材をミックスしたフリースですが、ナイロンを使っている位置に注目してください。肘から先の袖や首、背面も含めた肩回りを中心に配置されています。これらはアウターや普段の生活で擦れやすい部位です。つまりフリースが毛玉になりにくいよう、摩擦が生じる部分は耐久性の高いナイロンにしています。
また、着るとすぐに暖かいのはフリースの特徴ですが、ここにも秘密があります。首の裏側の素材は、三種類のフリースの中でもっとも触感がよく暖かいファーリーフリースを採用しています。首元はジップが当たり不快にならないよう生地を返しています。ミリタリーやアウトドアアイテムにも見られるディテールです。首元は温度調節にとって大変重要な役割を果たしており、効果的に温めるよう計算されています。
サイズについて
ポケットは左胸にナイロン素材のものがひとつ、そして左右にあり必要十分。いずれもジップになっています。
前面はダブルジップになっていて、開閉具合により温度調節がしやすいのと同時にインナーをチラ見せできたりとコーディネートにも貢献してくれます。先にはプーラーがついています。サイズは170cm56kgでLをチョイス。少し大きめに着ているなと思われるくらいのサイズ感で、肩や身幅に余裕があり快適です。Lサイズは着丈71.5cm、肩幅51cm、身幅64cm、袖丈60.5cmです。
素材について
（ボア）
（ファーリーフリース）
（フリース）
（ナイロン）
使用された生地は四種類。まずはモコモコのボア。そして毛の長いファーリーフリース。毛の短いフリース。最後にナイロン。素材は100%ポリエステル。布帛部分はナイロン100%です。適度な厚みがあり、アウトドアブランドと比べても安っぽくありません。軽いのに暖かいのはフリースが得意なユニクロの十八番ですね。部屋着としてもオススメできます。フリースの特性ですが、風を通しやすいので注意が必要です。
カラーは09ブラック、32ベージュ、57オリーブの三種類ですが、モデルの着ている写真よりも少し明るめの色味です。生地の切り替え部分が目立ってしまい、少々安っぽく見えてしまうかもしれません。オンラインで購入する際は注意が必要です。
お手入れについて
買ってすぐはフリースの特性上、毛羽が抜けやすいです。試着段階で数本飛び出ていました。軽くブラッシングしてあげると馴染んできます。また、毛の長いファーリーフリースは触感が気持ちいいのですが、細かなゴミを拾いやすい素材です。こちらもこまめにブラッシングをすることでゴミが絡まりづらくなり、長く使えます。洗濯する際は必ずネットに入れます。他の洗濯ものの細かなゴミをフリースが拾いますので注意が必要です。気になる方は裏返してあげるとなおよいでしょう。一枚あると必ず重宝するユニクロのフリースが世界屈指のデザインで手に入ります。価格は3990円（+税）です。
