ユニクロのエクストラファインメリノはサイズアップがオススメ!

2018年秋冬、ユニクロにしては珍しい柄モノがラインアップされています。本稿でご紹介する「エクストラファインメリノボーダークルーネックセーター(長袖)」もそのひとつ。大人っぽいハイゲージニットなのに、イージーケアでシワになりにくく、自宅で洗濯可能な優れものの新作にボーダー柄が登場。昨年、一昨年のモデルの使用感も交えながら、早速詳細を見ていきましょう。

ツヤのある生地はボーダー柄を引き立てる

まずなんといっても、ランダムに配置された様々なピッチのボーダー柄に目がいきます。生地はもちろんメリノウール100%。メリノとは動物のヒツジの毛であり、エクストラファインとは19.5マイクロンという超極細糸を使用しています。

この超極細糸を高密度で編み上げることで、生地にツヤが生まれます。高級なウールを使用したスーツなどは総じて大人っぽさの象徴であるツヤがあるものです。そこにカジュアルの代名詞とも言えるボーダー柄を組み合わせたことで、一枚でドレスとカジュアルのバランスが取れたハイブリッドなアイテムとなっています。※ドレスとは?http://www.neqwsnet-japan.info/?p=1810

クルーネックはきちんと感あふれ、やや詰まった印象ではあるものの伸縮性に優れるため苦しくありません。ヨレたり伸びたりと言った心配も無いでしょう。

袖リブは手首では指一本程度の隙間があります。肘下辺りまで袖まくりした際、動いていてもずり下がってくることもありません。

また着心地も非常に気持ちよく、筆者がリピート買いしている理由のひとつです。筆者は肌荒れしやすく、アクリルニットのチクチクする感じが苦手なのですが、肌ざわりはさらさらしていて、肌の弱い方でも天然素材ならではの安心感からオススメできます。

薄手ながら、保温性も高いです。都内であれば高機能インナーさえあれば冬でも何とか過ごすことができます。着膨れしにくいのもスタイリッシュでかっこよく見せるためには重要です。

高機能・高耐久・洗濯可

耐久性に関しても折り紙付き。マシンウォッシャブル仕様のため自宅で洗濯可能です。裏返してネットに入れ、脱水は短時間脱水を推奨します。最早イージーケアの基本条件のようになっていますが、ウールセーターが洗濯機で洗えるのって普通はありえないことなんです。シワもほとんどできません。

(ハンガーの跡)

ただし濡れた状態でハンガーに掛けるとポコッとハンガーの跡が残るため平干しを推奨します。

(洗濯でヨレたウールカーディガン)

上掲の写真は以前に一度だけ洗濯してしまったイタリア産ウールカーディガンです。御覧の通り裾が縮んでヨレてしまっています。

(肩に毛羽立ち)

毛玉ができないことも利点といえます。昨年購入したブラックですが、かなりヘビーユースしていたにも関わらず、目立った毛玉はありません。リュックを背負うことが多かったため多少毛羽立ちは見られますが、至近距離でよく見ないとわからず問題ありません。

(中央部に毛羽立ち)

今年で3年目になるベージュは、一度だけ毛玉を切った記憶があり、目立つものはみっともないのでハサミで切ってしまいましょう。この程度のケアですが、どちらもまだまだ現役で使っていけます。

染色にも向いており、エクストラファインメリノシリーズのカラー展開の豊富さを見れば明らかです。同時に展開している生地を流用してコストを抑え、目新しいボーダーに挑戦したのは賢い選択と言えます。デザインが入っていながらも価格は据え置きで無地と同様2990円(+税)。

豊富なサイズ展開で、1・2サイズアップがオススメ

XSから~4XLの8サイズ展開。この内XS・XXL・3XL・4XLはオンラインストア限定展開です。167㎝、51㎏の筆者でLサイズを選択しました。以前購入したMはジャストサイズ、XLはオーバーサイズで着用しています。

デザインや機能が優れていることはここまででお伝えした通りです。しかしカッコよく見せるための最後の砦ともいうべき問題点から、オススメを一点だけ提案させてください。街着で選ばれる方は是非普段のサイズから1~2サイズUPしてみてください。理由は非常に不格好に見える裾のずり上がり問題です。

どういうことかと言うと、過去作同様相変わらず裾リブが少々キツイめです。キュッとした裾は、仮にサイズアップして着用しても野暮ったさは皆無です。ジャストサイズのMサイズはずり上がった際に裾を引っ張って戻す手間があります。

筆者の実測ですが、身幅に対して10㎝以上すぼまっており、裾幅Mで36㎝、Lで39㎝、XLで42㎝です。身幅はジャストサイズでのフィット感が抜群で、体型に沿って作ってあると考えればこれ以上ない完成度の高さです。フォーマルなスーツのインナーに使う場合は最適と言えるでしょう。

しかしながら街着で着用する際には、先述通りちょっとしたデメリットになり得ます。胴回りの寸法でXSで43㎝、Sで46㎝、Mで49㎝、Lで52㎝、XLで56㎝、XXLで60㎝、3XLで64㎝、4XLで68㎝。

身丈はMで腰辺り、Lで筆者のお尻が半分以上隠れる長さ、XLだとお尻が完全に隠れます。XSで60㎝、Sで62㎝、Mで65㎝、Lで68㎝、XLで71㎝、XXLで74㎝、3XLで75㎝、4XLで76㎝。

筆者は肩幅広めで、Lサイズでちょうどいいです。XSで37㎝、Sで38.5㎝、Mで40㎝、Lで41.5㎝、XLで43.5㎝、XXLで45.5㎝、3XLで47.5㎝、4XLで49.5㎝。

袖丈は腕を下ろした状態では中指の第一関節程に達する長さです。袖リブが手首でしっかり止まってくれるため長すぎて鬱陶しいこともありません。XSで58㎝、Sで59.5㎝、Mで61.5㎝、Lで63㎝、XLで64.5㎝、XXL、3XL、4XLで65.5㎝。

同一名称の柄違いアイテムも

http://qq1q.biz/Lm6B

カラー展開がユニクロ表記で「80」「81」「82」。中でも筆者が選択したのはネイビー、ブラック、ダークグレー、グレーの4色で構成された「81」です。

メインのネイビーを軸にまとめられています。同じダークトーンのブラックが邪魔しないながらも、続く2色のグレーがグラデーションしており程よいアクセントになっています。同じように「82」はネイビー部分がブラックとなり、ダークグレー、グレー、ライトグレーの4色構成。

ネイビーと同じように使い勝手のいい色使いで、モノトーンコーデが多い方には特に手に取りやすくオススメしやすいです。「80」は3色中最も主張の強いカラーであるレッドを主役にダークグレー、ライトグレー、ブラックで構成されています。

一見派手ですが、レッドもワインのような色味で比較的ダークトーンです。色彩の強い真っ赤であればあえてオススメしませんでしたが、これなら選択肢のひとつとして悪くありません。筆者も購入を悩んだカラーです。

http://qq1q.biz/Lm6y

同一名称のアイテムでパネルボーダーのタイプもあります。こちらもカラー展開が分かりにくいのですが「90」「91」「92」の3色展開です。異なる3色をつなぎ合わせていますが、落ち着いた色使いのため大人の男性でも手に取りやすい程度の色柄使いと言えます。

細いピッチのボーダーに比べると少々インパクトが強いです。「90」は上からグレー・ブルー・ネイビー。「91」はグリーン・ネイビー・ダークグレー。「92」はネイビー・ダークグレー・ブラックというカラー構成。グリーンはパネルボーダーにしかない色のため、着こなしや好みで選んでみて下さい。

この秋冬、GUでも流行中のセットアップによって大人っぽい着こなしは更に加速し、一方で装飾性のトレンドがあり、秋冬の黒っぽくなりがちなコーディネートを彩る脱地味が求められます。

セットアップやコートのインナーに使えば装飾的ですし、大人っぽさを活かして一枚着してもいいでしょう。2018年秋冬の着こなしに最適といえるほど、ユニクロの期待が詰め込まれた一着になっているように感じます。是非お試しください。

TAKUMA

この記事を書いた人

TAKUMA

身長167㎝ 体重51kg 靴25.5㎝

オシャレになって見た目も中身も磨きたいアラサー男子。人に見られることに臆さず自信を持って、胸を張って生きて欲しい願いを込めます。細身のシンプルなコーディネートが好き。さあ「脱地味」しよう。