毛玉が出来にくいコスパ世界一のニット!ユニクロ/エクストラファインメリノVネックセーター

夏から秋にかけ手に入れておいて損はないニット「エクストラファインメリノVネックセーター」です。

高級素材が大人っぽさを演出

ニットには、主にハイゲージとローゲージがあります。ともに編み方の種別でハイゲージは編み目が細かく、のっぺりとしていて表情は少なめ。そのぶん艶があります。スーツのインナーとしても使われ、大人っぽい印象のあるアイテムです。一方、ローゲージは編み目が凸凹していて表情があり目立ちます。緩い編み目が模様のようにも見えるため、存在感があります。しかし、編み目が目立つと、時として子供っぽい印象を与えます。

ハイゲージは表情がない、目立ちにくいと書くとデメリットのように感じられますが、メンズファッションにおいては派手さよりも大人っぽさを重視すべきで、コーディネートを邪魔しないハイゲージニットはおすすめです。

このエクストラファインメリノは、秋口あたりからTシャツに替わり、冬になればコートのインナーにも使えるため、真夏以外はいつでも着ることができます。この一枚のおかげで、筆者のクローゼットからは長袖のカットソーがなくなりました。先述のとおり、スーツのインナーにも使えるので、街着とビジネスで共用が可能。クローゼットを圧迫するもありません。こういった汎用性の高さは、ローゲージニットにはないものです。

不朽の名作でありユニクロの定番

「エクストラファインメリノVネックセーター」(2990円+税)の詳細を見ていきましょう。メリノとはメリノ種という品種の羊からとれるウール(毛)という意味です。タグの表記には「100%毛」と記載されています。染色しやすい特徴があり、色展開が豊富。シーズン毎に多少の違いはありますが、ブラック、グレー、ネイビーあたりは毎年店頭で見かけます。

筆者はブラックとベージュ、同素材のカーディガンでダークグリーンも所持しています。そして、エクストラファインとは19.5~18.5マイクロンの極細糸を指します。普通のファインメリノは21~20マイクロン、スーパーエクストラファインメリノともなれば17.5~16.5マイクロンです。髪の毛が80マイクロン程度なので、いかに繊維が細いかわかります。

(参考/ハイゲージの目の詰まった編目)

繊維が細いと生地に光沢が生まれます。糸の一本一本が細く、高密度になり編み目が詰まるので艶が出ます。ウールの高級スーツのように艶があるほどドレッシーな印象を与えます。スーツのインナーとしてハイゲージニットを使うのであれば、ブラックがいいでしょう。陰影のつき方で艶感がでるので、よりスーツにあうはずです。

二つ目のメリットは肌にやさしいことです。袖を通すと非常に柔らかくなめらかな肌触り。とにかく着心地がいい。私は肌が弱く、ローゲージの毛糸の刺激を感じると首の後ろが赤くなってできものができてしまうのですが、ファインメリノであればそういったストレスとは無縁で着用できます。

また、汗をかいても吸湿性が高く乾燥も早いためさらりとした良い肌触りを持続してくれます。湿気を逃がすということは気になる汗の臭いを避け、清潔を保つことにも繋がります。ウール素材なので冬場は十分温かいです。高機能インナーを着用してしまえば、都内の気温であれば十分に過ごせると思います。真冬でも電車内等で暖房が利きすぎていると冬でも汗をかいてしまうこともあるかと思いますが、そんな場合でも快適さが実感できると思います。

ガンガン洗ってもよれない!

公式サイトには洗濯機で15回洗ったものとの比較画像があるように、ウールなのに手軽に洗濯できるという点も、清潔感に貢献してくれます。去年購入したベージュは、今のところ型崩れや目立ったよれ、汚れはありません。多少毛羽立った感じは出ていますが、今年も安心して着られそうです。

洗濯は表記どおり裏返してネットに入れてから洗っています。それ以外は特に気にせず他のものとも一緒に洗濯してしまっていますが、明らかな異常は見られません。

洗濯よりも洗濯後の干し方に注意しましょう。細いハンガーで干すとぽこっとハンガーの跡がついてしまいます。アイロンがけで元に戻りますが、太いハンガーで干すか、平干しにしましょう。

裾の辺りに少し毛玉が見られますが、これ以上目立つようになれば、はさみで切ってしまいましょう。購入してからまだ一度も切っていないので、ニットとしては、毛玉ができにくい素材だと思います。毛玉はニットの宿命なので、完全にできないわけではありません。

ご参考までに、こちらは一度洗濯したイタリア産ウールを使用したカーディガンです。裾リブ部分が洗濯によってヨレてしまっています。エクストラファインメリノVネックセーターの耐久性がよくわかります。もう何度洗濯しているかわかりませんから。

サイズ選びにご注意!

ジャストサイズを選ぶと、動いているうちに裾のリブがずり上がってきます。また見た目にも悪影響で、薄手生地のため体型が強調されてしまいます。ひ弱な体型は貧弱見え、ふくよかな方の場合、窮屈そうな印象を与えてしまいます。

そのため1~2サイズくらい大きめを選ぶと程よいゆとりができ、着用時のストレスがなくなります。着丈も長くなることから、腰位置が隠れて足がどこから始まっているのかわからなくなるため足長効果も期待できるでしょう。これこそが体形を隠すというワザなのです。

実際に痩せたり筋肉がつくわけではないので根本的な悩みは解決しませんが、体形が隠れているため人間は視覚効果で見えない部分を想像で補います。サングラスの男性がかっこよく、マスクをしている女性が美しくみえるのはそういう理由があります。是非やや大きめを選んでみてください。体型隠しはかなり有効です。

サイズを上げることによりVネックが開きすぎる心配をされる方がいるかもしれません。公式サイトの表記よりSサイズ16.5㎝~XLサイズ18㎝で0.5㎝刻みで深くなっていますが、元々ネック部分の開きが浅めに作られているのでさほど気になりません。Vネックが苦手な方や挑戦したことのない方にもオススメしやすいです。むしろサイズUPによる首元の開き具合はメリットに感じています。理由はVネックが持つ色気が出るからです。

あまりにもVネックが開きすぎているとホストっぽくなり、わざとらしい感じになってしまいますが、写真程度の開き具合であればそういったわざとらしさはなく、サイズUPによるゆったり感もあるため大人のセクシーさを演出できます。

身長167㎝、体重51㎏で筆者がベージュではXLを選んでいます。明らか大きいです。しかしトレンド的にもややゆとりのあるほうが好まれてることもあり、使われる素材もツヤが強いため大人っぽい印象です。手を出しやすい価格であり、返品交換も可能なことから強気にオーバーサイズを試してみていただきたいと思います。

店頭にはXLまでしかありませんが、通販ですと4XLまで展開しています。

サイズUPをすればするほど、袖丈ももちろん長くなります。萌え袖のようにかわいい雰囲気も出せることから、女子があえてメンズの商品を選びオーバーサイズで着用するのもこう言った理由があります。我々メンズもかわいく着こなすことはできますが、どちらかといえば袖まくりしてすっきり見せたほうがいいでしょう。ファッション誌で言われるような、こなれ感が出せます。

まくる際のポイントは肘までまくらないこと。腕の半分くらいまでにするとオシャレ度がUPします。適度に露出した手首から、色気もでます。寒い時期でも室内に入った際は是非袖をまくってみてください。デートシーンにもおすすめです。

リブは締め付けがきつすぎるということはありません。リブのない長袖カットソーは、肘までまくっても動いているとずり下がってきます。筆者はかなり腕が細いのですが、上記したようなまくり方でずり下がってこないのでストレスなく着用できています。

ブラックはMサイズです。ネック部分を合わせてサイズを比較しています。着丈と身幅は差がわかりやすいです。

袖丈に対して袖幅は大きく違いがないように見えます。これはオーバーサイズを選択する際に利点です。袖周りがほっそりしていると、身幅や肩幅にゆとりがあっても野暮ったくなりません。

“Tシャツ替わり”を意識したコーディネート例

ダークトーンのブラック、ダークグレー辺りはインディゴデニムを合わせても大人っぽい雰囲気が出しやすくておすすめです。コーディネート自体特に難しいことはしていないし楽です。収縮色なので引き締まって見えるのもポイントが高いです。

細かいことですが、画像のデニムは色落ちしている上ダメージ加工があり、ちょっと男っぽいです。ただの濃紺インディゴであればキレイ目な印象になり、デートスタイルとしても活用できます。

ペールトーンのベージュでは、黒スキニーや黒スラックスを合わせるのが簡単です。ライトグレーでも同じようにコーディネートできます。先ほどとは逆に膨張色でありオーバーサイズを選択しているので下半身を黒にして整えるという感じです。

こちらのベージュは去年のモデルですが、今年のものより色が薄いです。通販にも店舗にも在庫がまだあるのを見かけます。店頭で見る限り今年のモデルはマスタードっぽい色身です。

晩夏~初秋は寒暖差により気温が読めない日があると思います。そんな時には肩掛けスタイルもオススメです。肩掛けする際の注意点としては、袖を結ばないこと。いわゆるプロデューサー感が出てしまいわざとらしくなるからです。

またトップスとセーターを近い色合いにしてあげることで色差がなくなり、着こなしやすいです。加えて首周りにボリュームがでるため、小顔効果が期待でき、スタイルもよく見えるためおすすめです。

ベーシックなアイテムでありながら、Tシャツよりも大人っぽく、デートなどでもきちんと感を出せるので、街着でこそ着てほしいアイテムです。価格、色・サイズ展開も豊富で、ただ着るだけに留まらないオーバーサイズや肩掛け等脱地味にも使えるので、是非お試しください。

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TAKUMA

この記事を書いた人

TAKUMA

身長167㎝ 体重51kg 靴25.5㎝

オシャレになって見た目も中身も磨きたいアラサー男子。人に見られることに臆さず自信を持って、胸を張って生きて欲しい願いを込めます。細身のシンプルなコーディネートが好き。さあ「脱地味」しよう。