カジュアルになりがちなメンズの街着。特に夏はアイテム数も少なくなり、快適さを求めてその傾向が加速してしまいます。ともすればゆるいパンツに半袖シャツ、といった感じになりがち。それが悪いわけではありませんが気を付けないと、だらしない印象を相手に持たれてしまいます。
そんな時にオススメなのが、スラックスです。下半身は文字通り、印象の土台となります。フォーマル感のあるスラックス(トラウザー)を履くだけでスッとした印象に変わります。
しかし、暑いから短パンやゆるいボトムスにしているのに、カッチリしたスーツみたいなスラックスを履けといわれても……というのが正直なところだと思います。しかし、そんな人にオススメしたいのが、ユニクロから登場した『EZYアンクルパンツ(ウルトラストレッチドライEX)』。
従来のドライEXウルトラストレッチアンクルパンツとも比較しながら、暑い夏にオシャレと快適性を両立できるアイテムとして『EZYアンクルパンツ』を紹介します
気持ちいい素材感とフォーマル感の強まったデザイン

まず本体の素材は複合繊維(ポリエステル)72%、ポリエステル28%、(グレーカラーのみ本体は複合繊維(ポリエステル)50%、ポリエステル50%)。アイテム名に含まれる、『ドライEX』とは、ユニクロがスポーツ系ウェアなどで推している高機能素材の名称です。
軽量/吸汗速乾性をウリにしているだけに夏着にはもってこいの素材。従来のドライEXウルトラストレッチアンクルパンツは、ポリエステル100%表示でしたの素材構成が少し異なるようですが、正直見た目・触った感じでは筆者に違いはわかりませんでした。
ただ、ツヤ感がありながらも清涼感のある素材感とストレッチが効いたノンストレスの履き心地は変わりありません。従来品を知っている人は基本的に同じ生地感のイメージで大丈夫でしょう。そして今回、従来品と大きく違うのは、センタープレスのラインが入ったこと。
従来品もその艶感とスマートなシルエットで夏のスラックス(トラウザー)として活躍してきました。しかし、本アイテムはこのラインが入ったことにより、さらにフォーマル感が強まりました。シルエットも裾に向かってキレイにテーパードがかかっており、快適かつスマート。夏場のスラックスの完成形といえるのではないでしょうか。
従来品との比較と注意点

(上がEZYアンクルパンツ/下が従来のウルトラストレッチアンクルパンツ)
センタープレスのラインが入ったほか、従来品と違う点としてはウェスト部。ともに伸縮ゴムによるイージー仕様に変わりはありませんが、従来のウルトラストレッチアンクルパンツにはジャージ然とした生地の弛みがありました。
しかし、今回のEZYアンクルパンツは生地の弛みがなくなりスッキリとした印象になっています。おそらくセンタープレスが入っていることからも感じられますが、本アイテムはビジネスカジュアルやクールビズでの用途を意識しているのでしょう。
とすると、このウェストの変更もベルトの着用やシャツをインした際の見栄えを考えてのことかと思います。ただし、スッキリとさせるためにゴムを強くしたのか余分な弛みをなくしたのか、同じMサイズを着用したところ、従来品よりも締め付けがキツく感じられました。


(なお、裾幅は従来品とほぼ同じ。裾丈は1㎝弱程度短い)
いままでのサイズと変えるとまではいきませんが、シャツを入れることを前提にする際は、試着してサイズ感を確かめた方がベターでしょう。
クリーニングとカラー展開


(上がクリーニング前 下がネット利用でのクリーニング後※ノンアイロン)
クリーニングの取り扱いは『洗濯機・ネット使用』。自宅洗いOK。ドライEX素材ということでクリーニング自体は心配していませんでした。しかし、今回はセンタープレスが入っているため「洗ったあとにアイロンが必須では?」と思っていたのですが、杞憂でした。
干すときにセンターラインでかたちを整えて干した結果、ラインが消えることもなく、そのまま履けるような具合。もちろんプレスが薄まってきたらアイロンがけが必要になってくるかとは思いますが、数度洗い程度では特に必須ではないようです。
そもそもがシワになりにくい素材ですが、気になる箇所があったらそこだけを軽いアイロンがけ程度してもいいかもしれません。カラーはブラック・グレー・ネイビーのベーシックな3色に、ちょっとかわったワインの計4色展開。値段は2990円(+税)。
ビジカジユースやクールビズ需要のほか、キレイ目カジュアルとしても重宝する、コスパ高め・ヘビーユース必須なボトムス。ススメです。