ユニクロのデニム素材のEZYアンクルパンツは1万円以上の価値あり

ユニクロで展開される人気の定番シリーズ、EZY(イージー)アンクルパンツ。そのシリーズに今回、デニム素材の新しいデザインが登場。通常のジーンズタイプやジョガータイプがありましたが、今回登場した、EZYリラックスフィットアンクルパンツ(デニム)は、スラックスタイプ。

「デニムなのにスラックス?」「楽に履きたいならデニムでいいじゃん」と思う方もいるかもしれません。しかし、これが実は、コーディネートに使いやすい、オススメアイテム。今回はこちらのアイテムが、どう使いやすいのか、オススメなのか、紹介していきます。ポイントはカジュアルとフォーマルの「ハイブリッド」。

素材感と質感

本体の素材構成は、綿が99%、ポリウレタン1%。見た目は普通のデニム生地ですが、わずかなポリウレタンが効いているようで、しっかりした伸縮性があります。公式サイトにも「伸張率20%、伸張回復率65%」とある通り、実際に触って引っ張ってみるとその「伸び」が実感できます。

また、柔らかい綿素材が使われているようで、最初からやさしい履き心地。デニム生地といっても千差万別。エイジング前提で硬く、「履き慣らしていく」必要のある生地もありますが、こちらはそういったことは皆無で、買ったその日から快適に過ごせます。また生地もちゃんと厚みがあり、安っぽい感じはありません。

素材はデニム、デザインはスラックス

素材はデニム。ただし本アイテム――デザインはセンタープレス入りのスラックスとなっています。スラックスは、いわゆる仕事着やスーツなどのフォーマル系のズボンのこと。そんなスラックス(またはトラウザー)は通常、当然ながらスーツ生地などフォーマル感のある生地が好まれます。そして、スラックスのディティールとして目を引くのは真ん中の折り目、センタープレス。縦のラインがスッキリと、スマートな印象を強めてくれます。

本アイテム「EZYリラックスフィットアンクルパンツ(デニム)」は、つまり「デニムなスラックス」。素材はカジュアルなデニムながら、デザインはフォーマルやドレス感のあるスラックス。この両極な要素のハイブリッドがこのアイテムの魅力と特徴、そして使いやすさとなっています。ファッションにおいてボトムスは、文字通り土台。足元がカジュアルだとどうしても、全体の印象がカジュアルに……ともすれば、だらしなく思えてしまいます。メンズが好きなデニム・ジーンズはカジュアルの代名詞。

「では、スーツみたいなズボンをはけばいいのか」と、なにも考えずにスラックスを履くと仕事着感が出てしまいます。街着のコーディネートではバランスが大切。なのでカジュアル、フォーマル100%に振り切ったアイテムは、ほかでバランスを取らないといけないためになかなか扱いが難しい。

そんななかで、本アイテム。デニム生地ながらスラックス然としており、カジュアル過ぎず。かといってデニム生地なので、スーツには見えません。アイテムの中でバランスがとれているので、そういった意味でコーディネートがしやすいアイテムとなっています。

クリーニングの扱いと色展開

(腰回り・ウェスト部分はゴムとなっており、伸縮する)

クリーニングについてはイージーの名の通り、ネット使用の洗濯機表記で、自宅洗いOK。筆者も自宅でクリーニングをしましたが、特に色落ちもなく、問題なし。ひとつ懸念だったのは、真ん中のセンタープレス。「アイロンがけ必須かな?」と思っていたのですが、キッチリとセンタープレスの線に合わせて干すなどをすれば、自重と生地厚もあってか、消えることはありませんでした。カッチリキレイ目にしたい場合はアイロンがけをした方がいいですが、必須とまでは考えなくてよいと思います。

(クリーニング後/センタープレスも残っている)

カラーはブルーの濃淡で2パターン。そこまで明るい色はなく、どちらも使いやすい色合いとなっています(筆者は濃いめの68 BLUEを購入)。値段は2990円(+税)。こういったハイブリッドアイテムはあまり一般的ではないのか、探すとけっこう値がはります。筆者も昨年セレクトショップデニムスラックスを購入しましたが価格は1万円程度でした。本アイテム、正直それとくらべてもクオリティに遜色ありません。コーディネートの幅も広がる一品、オススメです。

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Nazy

この記事を書いた人

Nazy

身長170cm 体重65kg 靴26-26.5cm(コンバース・オールスターは26.5cm)

アラサーからアラフォーになりつつある、シンプル&ベーシック好き。 「地味過ぎず」「行き過ぎない」でどう差別化するのかを楽しく模索中。 人見知りの人好き。根はインドア。ファッションを好きになり、ちょっとアクティブになれたことに感謝している。