ビジネスファッションで重視されがちなのはやはりスーツですが、インナー用のシャツ、いわゆるワイシャツにも気を配りたいところです。
昨今はクールビズが浸透し、ジャケットを脱ぎシャツだけで過ごす機会も多くなり、選び方にもセンスが問われるところです。
やはりドレッシーさを求めるシャツですから、ダルダルなサイズ感だったり、安っぽい素材ではNG。「自分の体型にあう」「シワのない艶のある」ものを選びたいものです。
では、選ぶべきシャツとはどんなものが良いのでしょうか。以降順を追ってご説明いたします。
とにもかくにも、まずは白シャツ
ビジネスシーンで使うシャツのことをワイシャツと呼びますが、語源は元々ホワイトシャツが訛ってこう呼ばれるようになったという説があります。
近年でこそ、ビジネスシーンでも色柄物もOKとなってはいますが、冠婚葬祭のフォーマルなシーンではやはり白が基本中の基本。白もしくは薄い青くらいが好ましく、派手な柄物や強い色調のものは避けるべきです。
また近年はさらにクールビズにより「ノーネクタイ」というスタイルが浸透することで、より色柄ものが選ばれるきらいがあります。そもそもクールビズ以前のスーツスタイルで、唯一許されていた「柄もの」といえばネクタイが主役でした。
それを廃するということで、スーツやシャツが無地でのっぺりした印象が否めなくなり……というわけでシャツの色柄化が進んだように思われます。
しかし、それがエスカレートした結果、襟や袖の裏に柄の切り替えが入ったデザインのものが横行するように。ネクタイがないぶん、どこかに柄やデザインがあった方が安心するのは理解できますが、これはもはやチープな印象しか生みません。
参考:「ビジネスシャツ 襟裏 切り替え」でgoogle検索した結果
https://goo.gl/r4Nxqm
参考:伊勢丹オンラインストアで「ドレスシャツ」を検索した結果
https://goo.gl/bHyCpp
上記の検索結果を見て頂ければおわかり頂けるように、高いものが良いものというわけではありませんが、質の良いシャツに襟や袖の裏に切り替えが入ったデザインのものはありません。
もっと簡単な例えで言うならば、スーツが最高に似合う俳優として真っ先に思いつくのは6代目ジェームズ・ボンド役でおなじみダニエル・クレイグですが、彼が劇中スーツの際に着るシャツは白か薄い青です。
もちろん最高の生地を使った高級品ではありますが。変にごちゃごちゃと切り替えが入ったシャツを着てるところを想像すると、とても違和感があるかと思います。
ですので、もしワイシャツをこれから初めて買うという方、または最近白はまったく持たなくなったという方はこの機会にぜひ白シャツの購入をまずはご検討ください。
ワイシャツが最高にちょうどいいユニクロ
前置きが長くなってしまいましたが、今回ご紹介するのはユニクロ「セミオーダー感覚で選べるシャツファインクロスシャツ 2990円(+税)」です。
冒頭にも述べましたが、ワイシャツを選ぶ際にクリアすべき条件は2つ「自分の体型にあう」「シワのない艶のある」ものです。
ここ最近のユニクロは世界的なデザイナーと多数のコラボをはたしており、質の良いシャツを安価に作るということにおいては右に出るブランドはありません。
ですが、体型難を抱えた方や私のようにお腹周りが気になりだす中年体型にはどうしても「体型にジャストフィット」というシャツはさすがにオーダー以外では不可能でした。
しかしこのシャツ、自分にピッタリのサイズが、数回のステップで簡単に手に入れる事ができます。
まずフィット形状を2つから選び、さらに体型に合わせてS~XLのサイズ展開から選択、そして3つの首周りと7つの裄丈を指定できる様になっていて、とても細かいサイズ展開からほぼ自分に合ったものを選ぶ事ができます。
また裄丈は追加料金1500円(+税)で1㎝ずつ補正を選択することも可能です。さらに襟も通常のレギュラーに加え、カッタウェイ、ボタンダウンと3種類選ぶ事ができ、生地の柄も無地(ホワイト/ブルー)の他に3種類も選ぶこともできます。
注文方法は、こちらをご参照ください。
https://goo.gl/ykWHQj
ちなみに私は、店舗で試着しフィット感の確認と採寸をスタッフから受け、採寸カードを受け取りオンラインにて注文しました。
スタッフからのアドバイスを考慮し、選んだ商品は「スリムフィット」で「Mサイズ」色は白の、レギュラーカラーとカッタウェイをそれぞれ注文しました。
(参考/採寸カード)

サイズだけじゃない!素材や機能も優秀なシャツ
これだけ豊富なサイズ展開も魅力的ですが、素材についても申し分ありません。
従来の商品よりも細い「100番双糸」を生地に採用し、やわらかな肌ざわりと品の良い光沢感を実現しています。これによりドレッシーな質感を得ることができるようになっています。
またボタンについてもプラスチックではありますが、貝ボタンのような光沢があるものが採用されていてチープな印象はありません。
(参考/ボタンのアップ)

また「スリムフィット」の方は素材を見ると5%ポリウレタンが混紡されています。これによりストレッチ性が生まれスリムだけど動きやすさは担保した作りになっています。
さらに嬉しいことにイージーケア加工も施されていて、洗濯後もシワになりにくく、アイロンがけも簡単に済むとのこと。
というわけでさっそく洗濯機で洗ってみました。
(参考/洗濯前の状態)

※包装から出してすぐなので畳じわが若干残っています。
(参考/洗濯後の状態 ※ノーアイロン)




写真を見て頂ければおわかり頂けるように、まだノーアイロンの状態ですが、目立つ襟や袖先さらに前身頃についても目立ったしわもなく、まさにアイロンいらずで着ることができる状態まで回復します。
これはいわゆる形状記憶シャツといったノーアイロンシャツと同程度のものだと言えるかと思います。
ワイシャツは勝負服。ゆえに消耗品
ワイシャツは元々はスーツの下に着用する下着という位置づけでした。それゆえに純白で清潔感が求められてきました。よって着古してヨレヨレになっていたり、襟や袖の汚れがくすんで落ちない状態のシャツは早々に買い直さなければなりません。
しかし、ジャストサイズのものとなるとオーダーとなってしまい、そんなおいそれと買える値段ではないでしょう。
そこでこのユニクロの「セミオーダー感覚で選べるシャツ」というわけです。これほど値段に対し不相応なほど生地の風合いが美しいにもかかわらず、シルエットも美しく、また機能面も充実しているコスパの良い「ワイシャツ」は他にはありえません。
このシャツならば、ここぞ!という時だけではなく、普段のビジネスシーンでも勝負服として思う存分役割を果たしてくれるでしょう。
まとめると。
・ワイシャツ最初の一枚は白をおさえましょう。
・自分の体型にあったジャストサイズを知り選びましょう。
・ワイシャツは清潔感がとにかく大事