冬用のインナーと言えば、ユニクロのヒートテックが真っ先に思い浮かびます。筆者も寒い時期は、ヒートテックやヒートテックエクストラウォーム(極暖ヒートテック)を愛用していました。ところが、ユニクロから極暖よりも軽く暖かいインナーが発売されていたのです。ちなみに、ヒートテックウルトラウォーム(超極暖)は裏起毛が厚く、重さもあるので、インナーというよりはスウェットなので今回は比較対象から外しています。
さて、筆者が極段ヒートテックを凌ぐ最強のインナーだとするアイテムがヒートテックストレッチフリースモックネックT(ヒートテックフリース)です。ヒートテックフリースと極暖ヒートテック(タートルネック)を比べてみましょう。
(写真左がヒートテックフリース、右が極暖ヒートテック)
まずは生地の厚さ。極暖ヒートテックは裏起毛があり、少し厚手。とは言え、普通のTシャツと同じくらいの厚みです。乳首透けや盛り上がりも出ます。一方、ヒートテックフリースは、裏地がヒートテック、表地がマイクロフリース素材です。極暖より厚手で、乳首透けはありません。素材はポリエステル69%、アクリル22%、レーヨン9%です。
次に形。筆者が購入したMサイズで比べてみました。極暖ヒートテックは、身丈68㎝、身幅46.5㎝、肩幅39㎝、袖丈46.5㎝です。筆者はMでジャストサイズですが、少しお腹が出ているので、極暖ヒートテックは少し腹に締め付けがあります。動くと、ストレッチ性が高いので、伸びますが、身幅、肩幅が狭いぶん、筆者には少し突っ張り感があります。袖丈は9分丈となっているので、普通の長袖Tシャツより短く、手首が寒いですが、ビジネス用のワイシャツを上から着るのにちょうど良い長さです。ワイシャツの中に着るのであれば、タートルネックではなくクルーネックまたはVネックのほうがいいと思います。
ヒートテックフリースは、身丈69㎝、身幅52㎝、肩幅43㎝、袖丈59㎝です。着丈はほぼ同じですが、身幅と肩幅が広いです。ですので、お腹もちょうどよく締め付けがありませんでした。ストレッチ性はありますが締め付けるほどではないので、動かすぶんには問題なく、突っ張り感もありません。袖は長いのですが、その分手首まで暖かいです。ワイシャツの下には着られませんが、フリースジャケットやニットの下に着るには問題ありません。
(写真上がヒートテックフリース、下が極段ヒートテック)
また、形の大きな違いは、襟です。高さは、極暖ヒートテックがタートルネックで14㎝、ヒートテックフリースはモックネックで6.5㎝です。一見タートルネックの方が高くて暖かそうですが、普通タートルネックは二つ折りにしたり、くしゃっと下がってしまったりするので、あまり高さに違いは感じられませんでした。
しかし、ユニクロオンラインストアに書かれていない、大きな違いがあります。それは、襟の幅です。極暖ヒートテックが約20㎝と狭く、ヒートテックフリースが約24㎝と広いです。極段ヒートテックはストレッチ性があるので首は入りますが、筆者には少し締め付けを感じます。しかし、ヒートテックフリースはちょうど首にフィットし、締め付けはありません。さらにフリース素材なので、首が暖かく感じます。
最後に、着た暖かさは、極暖ヒートテックよりも、ヒートテックフリースのほうが暖かいです。なぜなら、暖かく感じるには、暖かな空気の層が必要です。極暖ヒートテックは、内側に細かい起毛があり、そこで空気の層ができるため暖かいです。しかし、ヒートテックフリースの外側のフリースの毛足のほうに断然厚みがあり、より多くの暖かな空気をため込んでくれます。
一度、両方を着てみれば、暖かさの違いを肌で感じることができるでしょう。
サイズは、インナーとしてくるのであれば、ヒートテックフリースは、ジャストサイズ一択です。昨年、オーバーサイズで着ようとLサイズを買いましたが、ダボダボ。特に首回りに余裕がありすぎて、よれてシワになり、野暮ったい印象でした。
カラーバリエーションは7色と豊富です。ホワイト、ダークグレイ、ブラック、レッド、イエロー、ダークグリーン、ネイビーです。使い勝手がいいのは、ホワイト、ダークグレー、ブラックですが、黒一色のコーディネートのインナーに、レッドやイエローで味付けをするのも良いかと思います。
さて、このヒートテックフリース、毎年購入しているのですが、欠点がひとつだけあります。それは、着ていくうちに、首がへたってくることです。締め付けがない分、やわらかい素材なので、ワンシーズンのみと割り切って使っています。しかし、今年は商品名に「ストレッチ」が入っています。何度か着て洗濯もしていますが、今年はまだまだへたりません。ユニクロはこんな所もマイナーチェンジし、改良しています。
新たな暖かインナーとして、ヒートテックフリースに挑戦してみませんか。定価は1500円(+税)。