【コーデ付き】ユニクロxイネスのコーデュロイジャケットを徹底解剖!

2017年秋冬の特別コレクションには、ユニクロU、J.W.アンダーソン、イネス・ド・ラ・フレサンジュ(INES DE LA FRESSANGE)の3つのコラボレーションがありました。それらのアウターの中では、個人的にはこのジャケットが最も良いと感じました。

気軽に羽織ることができてキメすぎにならず、トレンドをおさえたジャケットだったからです。

広範囲をカバーできるシルエット

サイズはMで着丈71cm、肩幅45、身幅53、袖丈61、アームホール25、袖幅18、袖口幅13.5になります。ウエストと袖口幅がややゆったりしています。

他のサイズはこちらのユニクロ公式サイトのサイズ表を確認してみてください。http://www.uniqlo.com/jp/store/support/size/402989_size.htm

タイトスーツのように身体にフィットさせて着ようとするとやや大きめに感じると思います。特にウエストまわりはフロントダーツが入ってはいますがボックスシルエットになっているので、肩幅や裄丈はジャストで合わせていても標準的なテーラードジャケットよりもゆるめの印象です。

このゆるめの印象こそ、今期のユニクロxイネス・ド・ラ・フレサンジュのコンセプトである「ヒュッゲ(Hygge)」を表現しているといえます。ヒュッゲとは「温もり」や「心地よい雰囲気や空間」、「幸福感に満ちている」を意味するデンマークのライフスタイルを表す言葉です。例えばインテリアなどの分野でもヒュッゲは注目されているようです。

スーツやシャツをメインに扱っているブランドでは、ジャケットを街着でも使えるように着丈を短くしたりデザインを工夫して、休日のジャケパンスタイルとして売り出しているところがあります。

しかし、スーツのジャケットなので、カジュアルなシーンにおいてはややキメすぎになってしまったり、本来のスーツスタイルが中途半端になったりと、使い勝手があまりよいものではありません。

しかし、このコーデュロイジャケットはほどよくゆったりとしたシルエットだけでなく、ラペルや肩のライン、素材感などもあいまって、カジュアルな環境であればほとんどの場面をカバーできるものになっています。

ショッピングモールで買い物をしたり、公園を散歩したり、ちょっとしたパーティでドレス寄りのコーディネートにすることもできます。ゆったりとした落ち着いた雰囲気になるように作られているので、ヒュッゲのコンセプトを思い出しながら合わせると上手くいくと思います。

ユニクロxイネスx滝沢直樹

他にもデザインチームの意図を考えてみると、ただゆるく作っているのではなく、ブレザーにおいてボックスシルエットの流行を踏まえたのではないかと思います。

今回このジャケットのレビューを書くにあたってユニクロのスペシャルプロジェクトデザインディレクターである滝沢直己さんらの著書を読みました。

滝沢さんは2011年にユニクロのデザインディレクターに就任し、イネス・ド・ラ・フレサンジュではイネスとともにデザイナーとして携わり、デザインチームをまとめている方です。個人的にはここ数年のユニクロの躍進を押し進めた最重要人物の一人であると思っています。

サイズに関しては幅広い年齢層の方々に合うように、「1センチのズレも許されません」と書かれていました。

ユニクロの公式のYouTube( https://youtu.be/JbMlv479yNw )になりますがJ.W.アンダーソン氏が「ユニクロと言えば完璧なものづくりです」(0:30あたり)と言っています。

このジャケットを購入してサイズを細かく測り、何度も着ていますがデザインの背景も考えると完璧なものづくりと言う言葉は大げさなものではないと感じます。このジャケットを着てユニクロがより好きになりました。

落ち着いた印象の襟や肩まわり

他の部分も見ていきます。

センターベントが入っています。シルエットも前から見た印象とあまり変わりません。

ボタンは水牛調のポリエステルのボタンが使われています。つや消しになっており、安っぽくテカらないように工夫がされています。ユニクロの服はボタンさえ良ければという方もいますが、このジャケットはボタンがつや消しで生地がコーデュロイなので上手く馴染んでいるためこのままでも違和感なく着られると思います。

裏地は後ろ身頃の背中部分のない背抜き仕様になっています。背抜きにすることによって袖を通しやすくしつつ、9月頃から春先まで長い期間着られるようにと考えられていると思います。

裏地の生地を減らしてコストの削減のようにも見えますが総裏の方が背抜きに比べて作り方が簡単であるとも聞くので、たんにコスト削減のためではなく着る人のためにちゃんとした意図があると考えるのが妥当です。

胸の内ポケットもシンプルに左右に二つあります。

キュプラが使われているのは袖口の部分だけになります。ユニクロの公式のページでも袖をまくっている写真が使われていますが、袖まくりをしたときにも裏地の柄で遊べるようにと配慮されています。

後述しますが製品洗いされているためかこのキュプラの部分にはじめからしわがあります。キュプラは洗うと縮みます。気になる方はスチームアイロンで整えましょう。

ラペルの幅は8.5から9cmくらいです。最近のスーツのラペルよりも1cmくらいは広めです。シャープな印象の細いナローラペルが流行っていた時期もありましたがここ数年はクラシックへの流れになりラペルの幅が広くなってきているので、そのスーツよりも少しだけラペルの幅を広くすることでよりゆったりとした印象になります。

ゴージラインもだいぶ下がり気味になっています。ゴージラインとはジャケットの上襟と下襟(ラペル)を縫い合わせるラインのことで、下がり気味にすることでここでもゆったりと落ち着いた印象になっています。

肩のラインはやや丸くなっており、やわらかい雰囲気になります。

ラペルとゴージラインは顔に近い位置にあり、ジャケットの表情を大きく変える部分でもあります。他のジャケットを購入する際にもここはとくに注意して選んでみてください。テーラードジャケットがなぜこんなにも多くの種類があるのかということがわかると思います。

テーラードジャケットをまだほとんど持っていないという方もラペルとゴージライン、肩のラインをよく見ることでジャケット選びの幅も広がると思います。

トレンドのコーデュロイ

このコーデュロイジャケットの生地は太畝です。昨年あたりからも徐々にアイテムが増えてきていますが2017-2018秋冬はコーデュロイやベロアなどの起毛素材がトレンドになっているため、このコーデュロイを太畝にすることでトレンド感がより強く表現された印象になります。

今期にはもちろんトレンド的に最適であるといえますが、太畝であることでカジュアルな印象も増すのでボトムスやバッグなどの小物でバランスをとりましょう。

色はオリーブとネイビーがありますが、ネイビーはだいぶ暗い色味になっているので太畝の印象がやや和らぎます。よりトレンド感を望んでいる方はオリーブがおすすめです。一つ注意する点があるとすればネイビーはほこりが目立つので出かけるときにブラシなどできれいにしましょう。

購入時に「WASHED[製品洗い]」の説明が書かれているタグがついてきます。説明には「部分的な毛羽立ちや縫い目などを中心としたあたり感」「使い込んだナチュラル感」「独特の風合感」などと書かれています。

初めて見たときの印象としても少し古着っぽい雰囲気があります。コーデュロイやベロアはこの感じがすごくいいんですよね。このおかげで崩した感じで着るのも合います。風合いがわかりやすいように明るさを変えて撮影してみました。

コーディネートも載せてみます。だいぶ気に入ったので試しに手持ちのパンツ30本くらいと合わせてみました。スキニーパンツからワイドパンツまで素材もいろいろ試してみましたが、細すぎるものよりもヒップやわたり幅がゆったりめのパンツのほうが合います。

ボックスシルエット寄りのため細いパンツを合わせると段差ができてしまいジャケットの裾がやや広がっているように見えます。ジャケットとボトムスとのつながりが自然になるように腰まわりに余裕のあるパンツがおすすめです。

スキニーパンツと合わせたいという場合にはインナーに同系色のニットやスウェットなどの裾がゆったりするものにして、腰回りをインナーでかぶせて上下のつながりを良くすれば上手くいきそうです。

写真はリーバイス505タイプのレプリカのテーパードジーンズです。このくらい腰回りのゆったりしたパンツがいいと思いました。505はレギュラータイプのジーンズに比べると細めですが、それでも裾幅は18cm以上あるので、スタイルをきれいに見せたい方は裾幅を細めのものにするとより良いです。

ワイドパンツも良かったです。写真ではスラックス風のワイドパンツを使いましたが、ジャケットとボトムスのつながりが自然な感じになりました。

他にはチノパンを合わせるといわゆる「お父さんぽい」感じ、学校の先生みたいにはなりますが、それがむしろ落ち着いた感じ、リラックスした感じになってなかなか良いと思いました。

ユニクロであればヴィンテージレギュラーフィットチノ( https://goo.gl/kV4ou2 )を試してみるのもいいかもしれません。

インナーは白いシャツもいいですしデニムシャツも合います。今の時期なら白や黒のニットでタートルネックかハイネックを推しておきます。コーデュロイのジャケットに黒のタートルネックは海外のファッショニスタの方がよく合わせています。

コーデュロイのジレやニットタイなどのカジュアルなネクタイを合わせてもおもしろそうです。コーディネートをドレス寄りにすることができます。

靴は茶系が一番合うと思います。黒であればツヤのあるものにしましょう。真っ黒でキャンバス地のマットな質感のものは違和感があったのでもし合わせるとしたらソールに白が入ったものなどが良いです。

9月1日に発売開始で価格は7990円(+税)でしたが2、3週間ほどでオリーブのサイズはほぼなくなりネイビーも9月末にはサイズが少なくなっていました。他のユニクロxイネスのジャケットも同じような状況で大変人気だったようです。

今期からイネス・ド・ラ・フレサンジュのメンズラインが開始されたこともあり、また販売店舗も少なく、おそらく数も少なめに作られていたのではないかという気もします。

気軽に羽織ることができてキメすぎにならないトレンドもおさえたジャケット。個人的にもいろいろなボトムスに合わせて遊びたい素晴らしい服だと感じました。手に入れることができた方は大いに楽しんでみてください。

ユニクロ2017秋冬まとめはこちら↓

【63選】ユニクロおすすめメンズアイテムを買ってレビュー【2018】

2018.06.20
モノトーン

この記事を書いた人

モノトーン

身長175cm 体重55kg 靴27cm

寄り道をしながらモノトーンをアレンジしたスタイルを模索中。シンプルなアイテム、ミニマルなデザインが好き。