メンズはハズレ!ユニクロ×イネスはレディースをチェックしよう!エクストラファインメリノストライプセーターをレビュー

2017年秋よりスタートした「ユニクロ×イネス」コラボのメンズライン。取扱店舗に足を運び、あれやこれやと現物を確認したり、試着しましたが、いまいちピンときませんでした。

そんな中で、私はメンズよりもレディースが気になってしまいました。

レディースのエクストラファインメリノストライプセーター(長袖)+Eに惹かれたわけ

今回のメンズラインでのニット展開数は未発売の物を含めると5種類となっております。現在発売中のものは高級なカシミヤを使用しています。

「カシミヤクルーネックセーター」はなぜかスエットのようなデザインになっていて、カシミヤニットの上品さを失っています。もう一つは「カシミヤボーダークルーネックセーター」ですが、こちらも心惹かれるようなデザインではありませんでした。

残りの3種類は現物を見ないことには何とも言えませんが、アクリルを使用していることもあり、静電気が起きそうで(筆者は静電気にめっぽう弱いです)スルーしてしまいそうな気配が濃厚です。

そんな中でレディースコーナーにあったニットにふと目が行きました。WEB上ではそこまで気になってはいませんでしたが、デザインが今までに見たことがなく、この色ならばメンズでも着用できると思い、手を出しました。それが、本記事で紹介するニットです。

落ち着いた配色は子供っぽい印象を与えない

この服に一目ぼれした最大の要因は配色にあります。

デザイナーのイネス・ド・ラ・フレサンジュ氏はフランスのファッションモデルでありファッションデザイナーです。フランスのファッションで浮かぶものとしてはトリコロールがありますが、本アイテムの配色もトリコロールにちなんでいるのでしょうか、3色となっています。

メインカラーはベージュ、そこにオフホワイトとネイビーを幅の異なるストライプとしてデザインされています。

この配色が実に絶妙です。色の明るさが近いベージュとオフホワイトの面積は大きくとってあり、その2色よりも暗いネイビーは細いストライプとしてデザインされています。この、配色のためか、どこか柔らかい印象を感じながらも、大人っぽさも感じます。

「キャメル」「ベージュ」「ブラウン」は今期のトレンドカラーでもあり、筆者も気になってはいますが、これらの色の単色のニットよりも本アイテムは少しデザイン性があり、差別化できること間違いなしです。

凝っているデザインとはいえ。配色が少な目であり、デザインベースもストライプ柄なので、派手すぎない適度にバランスの取れたアイテムであるといえます。

また、冬になれば黒やネイビー、ダークグレーといった暗い色に偏りがちになりますが、本アイテムがジャケットやコートからのぞくだけで、その暗い印象をやわらげらることができます。

全身暗めの色合いも素敵ですが、その間から本アイテムをのぞかせるだけで一気に差別化でき、また暗い色のコートやボトムスとの相性も抜群です。

素材は通常ラインでも使用されているメリノウールを使用

次に注目すべきポイントは素材です。素材は通常ラインのエクストラファインメリノニットでも使用されているメリノウールを使用しています。メリノウールはメリノ種とよばれる羊毛生産用の羊から取れるウール(羊毛)のことで、羊毛の代名詞として最高の品質を誇るウールのことです。

また、ニットの編み方はハイゲージと呼ばれる、編み目のわからない細かく編みこまれた編地になっています。こちらも、通常ラインで展開されているメリノセーターと同様です。

ユニクロのメンズ・レディースでは通常ラインで展開されている名作、エクストラファインメリノニットをお持ちの方ならお分かりかと思いますが、あの艶と質感がそのままこのニットでも味わえます(同じ名前を使用しているので、当たり前と言っては当たり前なのですが)。

ニットの素材・編地は印象に影響を与えます。ハイゲージのニットはビジネスにも使用されることから、大人っぽい印象を与えます。一方で、ローゲージのニット(編み目が大きく手で編んだような編地のニット)はどこかカジュアルっぽさ、つまりは子供っぽい印象をあたえます。

以上の与える印象の違いから、今回のようにデザインが入ったニットを選ぶのであれば、ハイゲージの物を選ぶと子供っぽい印象を与えることありません。

レディース物をメンズが着用しても大丈夫なのか?

いままで、デザインと生地に関する話をしてきましたが、気になるのはそのサイズ感でしょう。

筆者の体系は164cm48kgの細身体型です。本製品は計測したところXXLで着丈61cm、肩幅39cm、身幅53cm、袖丈58cmでした。通常ラインのメリノセーターのSサイズは着丈61cm、肩幅39cm、身幅44cm、袖丈58cmであり、身幅のみが大きいことがわかります。

(着丈の比較)

(肩幅の比較)

(身幅の比較)

(袖丈の比較)

身幅はシルエットに関して重要ですが、ここ最近はビッグシルエットが流行ってきていることもあり、タイトさを求めないのであれば、このゆったりとした着用感でトレンド品としても活躍します。

また、ビッグシルエットは体型隠しにも有効です。タイトなシルエットは筆者のようなやせ型の場合、体型があからさまに出てしまうので、こういったビッグシルエットのアイテムは体型隠しにもってこいなのです。その逆もしかりですね。

しかも通常着用しているニットと比較して、身幅だけが大きい為、ルーズに見えることもありません。

スリットはないが、リブが細いのも好印象です。

本ニットにはスリットがありません。スリットごときで何を、と思われるかもしれませんが、スリットのメリットは「お腹周り」の印象を劇的に変えてくれるのです。わずか数cmのスリットがあることで、裾が自然と広がります。

ニットによっては裾にリブがありますが、動き回ると上にズレ、お腹に「ボコッ」っとたまってしまいます。そのスリットがないのが残念な点です。

しかしながら、本ニットの裾のリブ幅は細くなっています。リブ幅が太いと画像のように裾周りが大きく絞られていますが、本ニットはリブ幅が細い為か裾周りが身幅と比較して少し絞られている程度です。着用し、動き回ったところ、上にずれることはあまりなく、お腹周りの不格好さを軽減させてくれることでしょう。

最近は少し肌寒いですが、このニットをタンクトップの上に羽織れば、コーディネートの主役になること間違いなしです。素肌の肌触りも通常ラインのメリノセーターと同様にチクチクすることはありません。

更に季節が寒くなれば、シャツの上からこのニットを着用したとしても、ビジネスマンっぽくも見られません。

洗濯は可能か?

サイズ感もそうですが、洗濯ができるのかどうかも気になるところです。届いたばかりなので言及はできませんが、通常ラインのメリノセーターと名前が同じということもあり、洗濯は可能かと思われます。

タグを確認したところ、素材はメリノウール100%・手洗い可・陰干し・アイロン使用可能と記載されています。筆者は通常ラインのニットは自宅で何度も洗濯しています。干す際の取り扱いには十分注意しますが、縮んだことはありません。当て布は必須ですが、アイロンをかければシワも十分取れます。

ただし、シーズンオフになる前に、クリーニングに行かれるとさらに長持ちするかと思われます。

人と違うベージュのニットをお探しなら早めにゲットしよう。デザインよし、シルエットよし、生地感よしの本アイテム。レディース物とはいえ、侮れなません。もう一色の方は売り切れておりますが、本アイテムもそこまで在庫数はないと考えられます。

この機会に、イネス・ド・ラ・フレサンジュの作品をコーディネートの一部に加えてみてはいかがでしょうか?

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2019.04.19